小さな 小さなドール家具 店が生まれた不思議な 理由
いろんなところにビジネスは潜んでいるものである。写真にある椅子や窓は、掌に乗るサイズで、これが ドール家具 専門「麗」が展開する商品。一部の人などに支持されるミニチュア家具だけを扱う専門店。超ニッチであるが、どうしてこのような商品を作ったのか、と理由を聞くと実にユニークである。
きっかけはハリネズミ。え?と思われる人もいるだろう。実は、この会社の創業者が、ハリネズミを自分で飼っていて、自宅では可愛らしい背景で写真を撮ることにならないので、自分で、それ用の家具を作ったのが、スタートなのだ。
ハリネズミは掌サイズであるので、これに合わせる形で、小さな家具を作っていた。そこを背景に数多く写真を撮り、組み立てては、折りたたんでいたその最中に気づく。こういう背景で写真を撮りたいというニーズがあるのではないかと。
それが、今、神奈川県の南町田付近で、開業することになった、ドール家具専門の写真スタジオである。思いがけず、企業の広告などでの写真オファーが来ることとなり、中には、ドール好きからのオファーもあった。話はここで終わらない。
精密なのに、簡素 だから商品化その理由
このせっせと作っていた家具は、まさかの副産物を産むこととなる。ドール家具専門「麗」の創業者自ら「実はこの家具の一つ一つは、私自身が面倒くさがりなので、極力、簡単にいかに作れるかにこだわっていた」という。ここが、冒頭話したお店が生まれる理由に繋がる。
面倒くさがりの創業者が考えた、ミニチュア家具の仕様のおかげで、どういう部品を作り、どう組み立てれば、簡単なのかを把握できているので、あとは、その組み立てるキットを販売すれば、誰でも、ミニチュア家具を作れる。同じようなジオラマだって、簡単に作れると考えたわけだ。
今まで、ハリネズミ愛により生まれた、数々のミニチュア家具は、稀に見るドール家具専門「麗」を生み出す要因となった。今、オンラインストアを運営して、全国、どこにいても、そのマニアックなユーザーが家にいながらにして、可愛らしいジオラマとともに、愛するドールやペットを撮影することができるようになった。本当に人生とはわからないものである。