1. HOME
  2. News
  3. 小売の基礎知識
  4. 物流とは? – 物流6大機能の解説とロジスティクスや流通との違い

物流とは? – 物流6大機能の解説とロジスティクスや流通との違い

物流とは? – 物流6大機能の解説とロジスティクスや流通との違い

日々ニュースなどで耳にすることが多い「物流」という言葉。何となく「物が流通すること」と捉えている人が多いと思うが、実は6つの大きな機能に分かれている。輸送・配送、保管、包装、荷役、流通加工、情報処理だ。
またロジスティクス、流通、商流など、意味を混同しがちな言葉がある。物流に深く関わりを持つ方ならば、それぞれの意味を正しく理解しておいて損はないだろう。
この記事では、日常的に使われる「物流」という言葉の本来的な意味を解説していきたいと思う。


物流とは

物流とは

物流とは、言葉通り「物」が「流れる」ことを指す。多くの場合「物」は生産者が作った商品で、「流れる」その先は消費者だ。

つまり物流とは、「生産者から消費者に商品を届ける過程のこと」を表す言葉ということになる。

正式名称は「物的流通」で、英語では「Physical Distribution(フィジカル・ディストリビューション)」と言う。

物流の役割は時間と空間を埋めること

物流の役割は時間と空間を埋めること

先に書いた「物流=生産者から消費者に商品を届けるための過程のこと」をより正しく、そして難しく言い換えるならば「物流=生産者と消費者の間にある時間と空間のギャップを埋めること」と言えるだろう。

当然ながら、生産者と消費者は全く別の場所にいることが多い。

北海道で作られた商品を東京都に届けるためには、距離にして1,000km以上の隔たりがある。この空間的ギャップを埋めるのが「物流」に他ならない。

また、生産者が商品を完成させた瞬間に消費者から注文が入るわけではないので、この間には商品をストックしておくための時間が生じる。さらに、生産者から消費者に商品を届ける過程にも時間がかかる。この時間的ギャップを埋めるのも「物流」の役割というわけだ。

物流6大機能の解説

物流6大機能の解説

一般の方が物流という言葉から思い浮かべるイメージは、配送業者や物を運ぶトラック、商品を保管するだだっ広い倉庫などではないだろうか? しかしこれは、本来の物流という言葉が意味する一部でしかない。

物流の機能は大きく分けて6つあり…


  • 1.輸送・配送
  • 2.保管
  • 3.包装
  • 4.荷役
  • 5.流通加工
  • 6.情報処理

となっている。

物流6大機能の解説

輸送・配送

生産者から消費者へ物を届ける役割を担う輸送と配送。本来「輸送」と「配送」では意味が異なる。例えば中国の工場から日本の物流センターまで、物を長距離移動させるのが「輸送」。これに対し「配送」は、物流センターから消費者の家庭に物を届ける短距離の移動を意味する。輸送・配送は、物流コストの中で5~7割を占めると言われている。

保管

生産者と消費者の時間的ギャップを埋めるための工程で、物流センターなどがこれに該当する。単に保管するだけでなく、経年劣化を防ぐための工夫や、冷蔵・冷凍などの保管設備を整える必要がある。

包装

商品を物理的なダメージから守るためのもの。商品自体を包装する「個装」、個装された商品をまとめる「内装」、内装された商品をさらに段ボールなどで守る「外装」に分かれている。「包装」と同義の言葉として「梱包」があるが、大まか分類すると「包装よりも丈夫な荷造りが梱包」といったところ。また、包装は少なからず装飾の意味合いを持つが、梱包に装飾の要素は薄いと言える。

荷役

運送作業の一役を担う項目。飛行機、船、トラックなどの運送機器に物を積み込む作業や、荷下ろしのこと。または、バックヤードへの入出荷もこれに当てはまる。作業内容は、荷揃え、積み付け/棚卸、運搬、保管(棚入れ)、仕分け、集荷(ピッキング)などに細かく分けることができる。

流通加工

物流センターなどで受け取った品物を、消費者に届ける形に整えること。ラッピングや値札の貼り付け、箱詰めなどが当てはまる。扱う品物によって作業内容が大きく変わるが、目的は商品に付加価値を付けることにある。

情報処理

生産者が手掛けた商品が現在どこにあり、いつまでに所定の場所に届くのか…。商品Aは物流センターに何個あり、次の入荷予定はいつなのか…。などの受注から配送までの流れすべてを、正しく統括することが情報処理の役割だ。特に1日に数万単位の件数を扱うともなれば不可欠な要素と言える。

ロジスティクス、流通、商流との違い

ロジスティクス、流通、商流との違い

物流と混同されがちな言葉として「ロジスティクス」、「流通」、「商流」がある。物流は「生産者から消費者に商品を届けるための過程のこと」であり、その機能が大きく6つに分かれているのは前述した通りだ。

では、他の3つはそれぞれどのような意味を持つのかと言うと、次のようになる。

ロジスティクス

とかく物流と混同されがちなロジスティクスだが、その意味は物流とは少し異なる。6つの機能で物を「活動的」に届ける物流に対し、ロジスティクスは生産から配送までのプロセスを一元管理し、業務の効率化やコスト削減を計る「経営的」な目的を持っている。元々は軍事用語であり、「兵站」を意味する。

商流

物の移動である「物的流通=物流」に対し、「商的流通=商流」は所有権や金銭の移動を意味する。物流とはタイムラグが発生するケースがあり、その例のひとつが通販だ。商品の決済をネット上で完結し、数日後に品物が届く場合は商流が先に完了し、その後に物流が完了することになる。また後払いでの決済などの場合は順序が逆になり、物流→商流の順で締結することになる。

流通

簡単に言うと、流通は物流と商流の親分のようなもの。流通の中に物流があり、上記で説明した商流がある。物流と商流の両方が成り立つことが、「流通」ということになる。

関連記事

今更聞けない小売の基礎

「145マガジン」は、小売業界とキャラクターコンテンツに焦点を当て、魅力的な商品や売り場に活気をもたらす人や企業に迫り、その裏側にあるドラマを追うメディアです。
詳しくはこちら

会員登録してメディアに参加!