“磁石”で発見 世に潜む磁石の世界 じしゃくのひみつ大研究
「何これ?」思わず呟いてしまった。“磁石”というものの存在を理解しているけど、こんな面白いものなのかと。磁石を少しアレンジして、エンタメに昇華して商品に仕上げているのがマグエバー。僕が最初、関心を持ったのが、子供を対象にした「 じしゃくのひみつ大研究 」。楽しみながら、磁石のメカニズムを学ぶ商品である。様々なトライで磁石愛の裾野を広げる。
じしゃくのひみつ大研究 磁石 に大人も魅了
1.磁石のレントゲン?
驚いたのが「じしゃくのひみつ大研究」の中に入っている「磁石のレントゲン」である。普段は表に見えない磁石を見えるようにする商品である。磁石の磁力線を通して、マグネットビューワーで見ることができるというわけだ。
例えば、よく冷蔵庫などに貼るカード型の磁石。あれにはどのように磁石が埋め込まれているかご存知だろうか。写真を見て欲しい。
うっすら線が浮かび上がっているのは、ここに磁石が入っていますよというわけである。つまり、磁石の境界線をこのビューワーは映し出すから線が現れるのである。
2.スマホにも磁石はあるの?
もう一つ、これをスマホにかざすとうっすら丸が浮かび上がるのは、これも磁石なのである。
つまり、僕らは意外と世の中で、磁石と接点を持っている。なのに気づかない。
だから、このビューワーのおかげで気づく事が面白い。目で見えるものが全てではない。目で見ることの出来ない磁石の磁力線を見ることの意味はそこにある。磁石がどう着磁されているか、N極とS極の境を目で見て子供たちは勿論、大人も一緒になって、磁石の不思議さを感じる。物事、なぜだろうと思い描くことから始まる。どんなことも。その大事さを教えてくれる。
よくこんなことを耳にしないだろうか。
「スマホと一緒に、銀行の通帳やキャッシュカードを保存してはいけません」
その理由もよくわかるだろう。磁石だからである。でも、スマホに磁石が入っているなんて、予想もしていないから、ある日突然、通帳が使えなくなっていて「なんでだよ!」ってなってしまう。
なぜだと探求する楽しさ
1.磁石でダンス?
これ以外にも、「磁石でダンスをする」キットも入っている。
N極、S極でくっつき(吸着)、N極とN極、S極とS極の同極だとしりぞけあう。おそらく、この性質については皆さんもよく理解していることだろう。
それをこんな風に応用できると証明したのである。
つまり、ダンスするイラストの紙を磁石に貼り付ける。すると、磁石同士を近づける度、吸着と反発を繰り返してグルグルと激しく動き出す。その様子は、まるで磁石がダンスするよう。先ほどの「なぜだろう」という疑問からさらに一歩踏み込んで、応用して遊びを「生み出した」例である。
2.なぜだろうと創意工夫はセットである
要は、何気ないことだけど、なぜだろうと創意工夫はセットなのである。
たまたま磁石でそれを説明しているけど、磁石でやれれば、他にも応用が効く。子供にこそ、遊んでもらいたいとメーカーが願うのは、そういうことからだ。今は磁石だけど、そこから先は各々、違った創意工夫に繋がっていくはずだ。
僕らは存在するものをあまり、考えることなく、受け入れることが多い。しかし、時に、立ち止まろう。なぜだろうと考えて、その本質に迫ってみると、世の中は今よりもっと面白く見えてくる。
たかが磁石、されど磁石。単純に物売りだけではなく、自らの商品価値を踏まえて、こういう提案をすることは未来にとって意味があるし、商品愛も感じる。さあ試してみよう。
今日はこの辺で。