サンリオファーイーストが提案する、“ワッペン”を着脱できる新発想のマスク

コロナ禍の影響で、マスクはもはや“衛生用品”の枠を超え、ファッションや自己表現のツールとして欠かせない存在になった。そんななか、「どうせ着けるなら自分らしさを出したい」「人と差をつけたい」という思いから、マスクのデザインや付加価値が注目されている。
株式会社サンリオファーイーストが発表した「Ai-tatAマスク(アイタタマスク)」は、まさにそうした需要を捉えたユニークなアイテム。最大の特徴は、“ワッペンを着脱できる”という発想にある。
“ぬいぐるみ”の知識を応用したアイデア
サンリオファーイーストの大坂寿誠さんによると、「当社はマスクの専門家ではないが、OEM(受託生産)を視野に入れ、常に『意外性のある商品』を意識している」とのこと。
実は、同社はぬいぐるみの製造にまつわるノウハウが豊富で、そのノウハウをマスクに応用した結果、ワッペンを自由に付け替えられる仕様が生まれた。
• 外生地に短い起毛素材を採用
表面がベルクロ(面ファスナー)に対応するため、ダイカット型のワッペンを“ペタッ”と貼り付けられる。ワッペンを取り替えることで、マスクの印象が一変するという遊び心のあるデザインだ。

• 内生地は快適性を追求
内側にはガーゼや接触冷感生地など、定番の快適素材を採用。飛沫防止効果を保ちつつ、装着時の快適性にも配慮されている。
ダイカット型ワッペンが生む豊かな表現力
セットにはマスク本体1枚とベルクロワッペン3個が付属。
ワッペンは刺繍で色味や細部がしっかり表現されており、ダイカット型(形を縁に沿って切り抜いたデザイン)が映える作りになっている。さらにマスク本体にもプリントが施されているため、ワッペンを付け替えながら多彩な表情を楽しむことができるのだ。
• 刺繍による鮮やかな色彩表現
普通のマスクではプリントやワッペンを固定してしまうケースが多い。だが、この商品ではワッペンが取り外し自由。そのため、キャラクターやアニメ、ファッション、アートなど、幅広いジャンルとのコラボレーションも想起させる。
• ストーリー性をプラス
付け替え可能だからこそ、シーンや気分に応じてワッペンを変化させられる。日によってデザインを変えることで、「今日はこれにしよう」というちょっとした楽しみが生まれるのである。
“たかがマスク、されどマスク”
サンリオファーイーストの「Ai-tatAマスク」は、固定概念にとらわれず、新しい視点で「マスク×ワッペン」という組み合わせを生み出した。
どんなアイテムも、ひと工夫するだけで意外な面白さが引き出せる好例と言えるだろう。
今やマスクは、単なる感染対策ではなく、日常を彩るファッションやコミュニケーションツール。
ちょっとした遊び心と柔軟な発想を取り入れれば、私たちの生活をより豊かにしてくれるはず。まさに「たかがマスク、されどマスク」。
身近なアイテムにも、思わぬ可能性が隠されていると気づかせてくれる一品である。
今日はこの辺で。