BASE と Shoipfy 比較 自社通販サイト 作るなら どっち?
ネットショップを始める際に、大きく分けて、二つある。オンラインショッピングモールと 自社通販サイトである。そのうち、自社通販サイトを構築する話をしたい。ショップをこれから運営したい人から質問が寄せられたからだ。「Shopify が話題になっているけど、 BASE と何が違うの?」と。
BASE と Shoify とでは店の規模感が異なる
1.自社でECを運営するということ
自社通販サイトは、ネット上で全くオリジナルで店を構えて、運営することである。
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例を挙げるなら路面店。身近なところで言うと、文房具屋などの個人商店。大きいものだと、表参道などに並ぶラグジュアリーブランドなどがそれである。百貨店やGMSとは違うことはわかるだろう。言うなれば、百貨店が楽天市場で、表参道の方が自社通販サイトということになる。
2.初心者に親切な設計
恐らく、テレビCMなどにもなっているから、BASEのことは皆知っているかもしれない。数分あれば、お店を作れちゃうことから、インスタントECという言い方もされる。その歴史を辿ると、そのECの必要性が見えてくるかも知れない。
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決済まで標準装備されているので、店の名前をつけて、商品登録をしさえすれば、あとはそれで完了。
2.クリエイターなども使っている人は多い
クリエイターなどは個人で作品を作って売っていたりするから、そこでBASEを使うわけだ。これまで、イベントで地道に売っていたことを考えれば、便利になった。認知や信用(会社ではなくても)がなくても販売できるのであるから。全国の人に、作品をウェブ上で見てもらい、お客さんに支払ってもらって、購入する。当たり前のことができたのは、本当にここ最近の15年程度のことで画期的だったわけである。
ただ、注意しないといけないことがあります。それはある程度、自分にファンがいることが前提になる。野原に家を建てるようなものだからだ。
3.ネット通販のそもそもの発展に学ぶ
だから、1997年から2000年代前半で「楽天市場」がネット通販の市場を切り拓いたわけだ。仮想商店街という形式で、複数のショップを一箇所に集めれば、集客を集中できる。店ができた場所にはお客さんがいるから、購買が生まれる。これが先ほどの百貨店の例と繋がってくる。一箇所に集める事に価値があったわけだ。
ところが、BASEは商店街ではない。繰り返すが、空き地に店を建てるようなもの。なので、最初人通りもあるわけではない。自らお客さんを連れて来ないといけない、という要素がある。
でも、先ほど、クリエイターなどが利用して、広がったのはそれぞれファンがいるからだ。変な話、リアルイベントなどでファンを獲得して、そのファンに対して流通ができているから「新作できたよ!」と告知をすれば、BASEなどでどこにいても買えるという事になる。
この手軽さがBASEの売りになるわけだ。なので、BASEもそういう使い道がしやすいように、従量課金制にしている。要は、いきなりお金を取らない。アカウント開設しただけなら無料。売れたら売れた分だけ、支払ってくださいとしているわけだ。初心者には使いやすいといわれる所以である。
Shopifyは ブランド力 を最大化
1.使いやすさと最新の仕組みで個性を引き立たせる
さて、一方の「Shopify」。同じく自社の通販サイトを運営するのに必要な仕組みが揃っている。ただ、彼らが念頭に置いているのは、徹底した「お店」主義である。つまり、先ほど、BASEのところでも話したが、自社通販サイトは空き地に店が建つようなもの。
だから、基本、その店自体がそれなりにブランディングできていなければ、商売に太刀打ちできない。いわゆるAmazonとの違いで、こちらの記事でも説明しているので、よろしければ、見てみてほしい。
例えば、クリエイターが何十人、何百人の相手に対して販売するのであれば、BASEのような小回りが効くサービスが効果的。でも、逆に、企業としてある一定のレベル感にあったらどうだろう。
そのブランド力を通じて販売するとなると、当然、競合もいる。戦いは熾烈なものになってくるから、大事なのは、自らのブランド力の確立になるわけだ。どれだけ自分たちの個性が発揮されるかが、売り上げを左右し、その礎となるのは、「共感」である。つまり、ECサイトに求められるものが多くなるわけである。
2.名だたるブランド企業の中で際立つ存在になる為に
だから、Shopifyはその店のブランディングの為に注力できるシステム。
それを補完するために、アプリを用意。その名の通り、iPhoneのアプリのように、店に必要な機能を実装させて、店ごとに必要な機能をチョイス。自由にそれぞれカスタマイズしていくことで、そのブランド力をECサイト上で実装できるわけである。その機能は多種多様に及び、企業なり店なりのブランド意識が高ければ、それに相当するオリジナリティある店の提供ができるわけなのである。
しかも、全世界で使われているので、常に店にとって必要なアップデートを続けている。だから、一方でアプリ制作者のレベルも上がって、そのレベルアップに伴い、店のレベルが上がる。こうやって、彼らは独自にオリジナリティを持った店へと成長できるプラットフォームを作ったというわけだ。だから、海外ではユニリーバなどのそれなりの規模感の企業が自らの通販サイトの運営にこれを使っている。そうなるといろんな機能が絡むから、むしろ定額で運用できた方が便利。それで定額がベースになっている。
その背景を聞けば、何故に最初は成果報酬なのか、定額なのかもわかるだろう。店のレベル感に応じて、その起源を考えれば「便利」「使いやすい」の基準は違ってくる。どちらがいいというわけでもなく、店が自分自身のやるべきことを頭の中で整理することがまず先決。それに基づき、選べば間違いはないよということなのだ。
今日はこの辺で。