OYATOCO 親子の絆をクリエイティブに繋ぐ
子供ってお風呂を嫌がる傾向がある。だから、ただきれいにするだけではなく、想像力を高める時間にできないかなと。OYATOCOというブランドに出会い、そんなことを言われた。お風呂で想像を楽しむとは、どんなものだろう。
OYATOCO お風呂で想像力を養う
1.いろんな食材を組み合わせて
これなんです、そう言われて出されたのがポスターである。そこには食卓のイラストが描かれている。そして、ケチャップなどのパーツを手にしている。いずれも乾いた状態では、ベタベタしてはいないのだけど、水の性質を利用して、ペタッと貼り付く。
「おふろで おやこで お店ごっこしよう」という商品名。つまり、それを通して、平らなお風呂の壁面にそのポスターを貼り付ける。描かれたテーブルの上でも、さきほどのケチャップなどのパーツは貼り付けられて、絵を完成させて楽しむのだ。パーツはバラエティ豊かに、たまねぎ、じゃがいもなどがあって、その瞬間を楽しめるのである。
その配置に答えがないから、子供たちは思い思いにそのパーツを貼り付ける作業に没頭して、嫌がっていたお風呂の時間も、エンタメ性を盛り込んで、楽しく成長を促す。
2.用途ではなく、デザインが付加価値になるアイデアを
考案者自身、広告のグラフィックの会社での勤務経験から、デザインには知見がある。だから、この会社自身、ご夫婦で運営しているから、子供が産まれたことを契機に、価値へと変えられないかと考えたわけである。
「この商品の前にも、スタイを発売していて、子供を対象としながらも思いは一貫しています」とスタッフ。
スタイというと、よだれや飲食物で服が汚れないように、という意味合いが強い。だが、そのテーマは「赤ちゃんの肌と母親のファッションを守る」という。敢えて親子が楽しめることを意図して、ファッションとして提案した。単純に用途ではなく、デザインがもたらす価値を重んじてのことだ。
そこからこの「おふろで おやこで お店ごっこしよう」は続いている。スタイでその価値観を感じてもらった人が、少し成長した子供に対して、同じくクリエイティブに提案できるものは何か。そう考えて着想したのがお風呂というシーンだったというわけなのだ。
今後、その成長に合わせて、どう日常をクリエイティブな力で楽しく前向きに変えられるかにトライしていきたいと語るのである。
今日はこの辺で。