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食べる人にも 作る人にも 原料にも チョコで“幸”あれ sachitakagi

 商品はメディアだな、そう思った。きっかけは「 sachitakagi 」というブランドを手がける高木幸世さんから「Bean to Bar(ビーントゥバー)」という言葉をご存知ですか?と聞かれたことに端を発する。恥ずかしながら、知らなかった僕はその言葉とともに、彼女の並ならぬチョコレートの思いに触れて、冒頭の気持ちに至ったのである。

sachitakagi チョコレートに込められた原料 植物への愛

 さて、「Bean to Bar(ビーントゥバー)」。

 皆さんはご存知だろうか。実は、この言葉は2000年代前半にアメリカで広がった考え方で、カカオ豆から板チョコレートになるまで一貫して製造を行うことを指すものである。

 その言葉と高木さんとは、深く繋がっている。元々菓子職人である彼女は、遡ること数年前、自分の技術の向上のために、少しハイレベルなチョコレート菓子を作れるようにと、その為の勉強を始めるのである。そして、学ぶ過程で、チョコレートの原料カカオ豆の産地国でコスタリカにいくことになって、そこで運命が開ける。

 彼女はそこで、現地の人の頑張りを目の当たりにして感激しつつ、同時に、カカオ豆をはじめとする植物の魅力に惹かれることになるのである。彼女は、自ら手がけるそのチョコの使命として、現地の人たちの頑張りやその魅力を伝えるようと考えたのであって、ブランドを立ち上げるに至る。

 多くのお菓子屋は出来上がったチョコレートを前提としている。だから、その背景について多く触れることはあまりないけど、むしろ彼女の場合はその逆で、商品を作って広がるほど、その原料の魅力を知ってもらえる機会が増えれば、と考えている。そこが、他のチョコレートブランドと視点が違うわけである。

 だから、商品はメディアとしての側面もあるのだなと思った次第である。

コスタリカからカカオ豆を仕入れチョコを作る

 ゆえに「sachitakagi」はコスタリカからカカオ豆を仕入れて、自分たちの会社がある京都でチョコレートにして、そこで出来上がった商品で、そうしたバックボーンと共にその想いを伝えようと意気込む。

 商品はどちらに?と僕がいうと「これなんです!タイル屋さんですか?って言われちゃうんですけど」と笑顔を浮かべながら、紹介してくれたのが「chocography」というシリーズ。

 高木さんが見せてくれたのは、正方形のチョコレートがアートのように美しく表現されたものと薔薇に象られたものであった。

 見た目だけではない。彼女曰く、チョコレートというのは、味わいをより滑らかにするためにミルクなどを使ったりするのだが、敢えてそれを一切使わないようにしようと決めているそうだ。「やっぱりそれは、その商品を通して植物の力を伝えたいと思っているからです」と力強く語ってくれた。

 また「生チョコレートというのは多くはココアパウダーを乗せて提供します。でも、このブランドでは植物のカラフルさを表現したいと思ってこのようなデザインにしています」と話してくれた。花であれば華やかさというように、それを素直に伝えることで、彼女のいう植物への想いも表している。

 僕は通販という文脈で、多くのブレイクするお店を見てきている。特に最近は、堂々と自分の思いを主張して、そこに強い共感が生まれて、その関係性は商品によってより強固になって、成長を遂げているという印象を抱いている。

 高木さんのようにチョコを売りたいのは勿論だろうが、そこだけではなく、チョコを通じて伝えたい思いがある。それは今の通販のヒットに通じる物がある。きっと、そこにお客様との心を通わせるきっかけがうまれるに違いない。また、商品自体のこだわりをみるに、それを通してお客様はチョコの美味しさという実感を伴って、彼女のいうチョコが生まれるまでのストーリーに想いを馳せるだろう。

 結果、それがコスタリカの人たちの誇りとなって、もっと人を魅了するチョコが生まれる土台となる事を切に祈る。それも彼女にしかできないメッセージの発し方において生まれていくのだとしたら、それは真に素敵に思うし、僕はエールを送りたいのだ。

 今日はこの辺で。

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