“歌う紙”とドイツの老舗──CANTACARTAとLEUCHTTURM1917が示す文房具をファッションとして楽しむ新潮流

近年、文房具は単なる“消耗品”から、“ファッション”としての側面が注目されるようになった。手帳やノート、ボールペンなど、持ち運ぶだけで気分が上がるようなデザイン性が重視され、使う人の個性を映し出すアイテムとしての価値が高まっているのだ。今回は、そんな「ファッションとしての文房具」の魅力を体現する2つのブランド、CANTACARTA(カンタカルタ)とLEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム1917)を紹介する。
イタリアとドイツ、それぞれの国で育まれた“デザイン×実用性”の世界観を通じて、文房具の新しい楽しみ方を探ってみようではないか。
1. CANTACARTA(カンタカルタ)──「歌う紙」が彩る日常
1-1. ブランドの由来と歴史
CANTACARTAは、1987年にイタリア・ローマで誕生したデザイン文具ブランドである。ブランド名はイタリア語で「歌う紙」を意味する。その名の通り、見るだけで心が弾むような鮮やかなカラーリングやユニークなアートワークが特徴。イタリアのデザイナーが手がける自由な発想と豊かな色彩感覚が、ステーショナリーという日常アイテムに新しい息吹を吹き込む。
1-2. 「ファッションとしての文房具」を体現するカバーデザイン
CANTACARTAの代名詞ともいえるのが、ダイアリーやノートのカラフルでポップなカバーデザイン。季節ごと、年ごとに新作が登場。まるでファッションアイテムを選ぶようにデザインから選べる楽しさが魅力だ。

- • 大胆な柄×イタリアンテイスト:アパレル感覚で持ち歩ける個性的なデザインが豊富。
- • エンボス加工や箔押しを取り入れた高級感ある仕上げで、使うたびに特別感を味わえる。
1-3. 主な製品ラインアップ
- • ダイアリー:一年を通じて自分の生活を彩るパートナー。サイズやスタイルが多彩で、スケジュール管理から日記用途まで幅広くサポートする。
- • マスキングテープ・シール:かわいらしくアート性の高いデザインで、手帳デコレーションやラッピングにも大活躍。
- • ノート・ステーショナリー:イタリアらしい色鮮やかなデザインが特長で、持ち歩いているだけで気分が上がる。
1-4. CANTACARTAがもたらす価値
「持ち歩くアート」とも評されるCANTACARTA。
日常生活で何気なく使う文房具を、自分らしさを表現するファッションアイテムとして昇華させる力がある。ギフトとしても大変人気。友人や家族、ビジネスパートナーへの贈り物に選べば、“日々を彩るセンス”をシェアできるだろう。
2. LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム1917)──ドイツ老舗が紡ぐ機能美
2-1. ブランドの歩み
LEUCHTTURM1917は、1917年にドイツで設立された老舗の文房具ブランド。創業以来、ノートや手帳づくりに力を注ぎ、高品質な紙と精巧な作りで世界中のユーザーを魅了してきた。長い歴史の中で培われたノウハウと、ドイツらしい機能美が詰まっているのだ。

2-2. 特徴的な高品質ノート
LEUCHTTURM1917のノート最大の特徴は、裏抜けしにくい特別な用紙を使用している点。万年筆を愛用する人でも気兼ねなく書けるように設計されており、文字のにじみが少ないのが魅力なのだ。
さらに、用途に合わせてドット罫、横罫、無地、方眼など多様なバリエーションが用意されている。そのため、自分のスタイルにぴったり合った一冊を選ぶことが可能です。
2-3. 幅広い商品ラインアップ
- • A5サイズノート:持ち運びに最適なスタンダードモデル。
- • ポケットサイズ(A6):外出先や旅先でも使いやすいコンパクト仕様。
- • 5年ダイアリー:酸に強い特別な用紙で長期保存にも耐えうる、思い出をしっかり残せる設計。
- • ビジネス向けカスタマイズ:企業ロゴを入れたノートや手帳が作れるため、ノベルティやブランド戦略ツールとしても人気。
2-4. 多彩なカラーバリエーション
LEUCHTTURM1917は、ブランドロゴにも“色とりどりの生活”を象徴するように、多彩なカラーラインナップを揃えている。28色以上のカラーバリエーションから選べる。そのため、ファッションアイテム同様に“どの色を選ぶか”で個性を表現できるのが大きな魅力。
3. 文房具をファッションとして取り入れるメリット
3-1. 日常のモチベーションアップ
機能重視で選ぶ文房具ももちろん大切。だが、デザインやカラーを意識して選ぶことで、日常のモチベーションが大きく変わる。お気に入りのノートを開けば仕事や勉強がはかどり、ペンを手に取るたびにワクワクした気持ちになれるだろう。
3-2. 自己表現のツール
文房具は、服装やアクセサリーと同じく、自分の個性を表現するツールである。CANTACARTAのアートな手帳や、LEUCHTTURM1917の豊富なカラーのノートを選ぶことで、自分らしさをアピールできるうえ、周囲からも一目置かれるはずだ。
3-3. ギフトにも最適
実用的でありながらデザイン性も高い文房具は、プレゼントとしても最適。相手の好みやスタイルに合わせて選べば、“特別なギフト”になる。使うたびに贈り主のことを思い出してもらえるに違いない。少し上質な文房具を贈ることで、日常の中に彩りと豊かさを加えるお手伝いができるのである。
4. まとめ──消耗品からファッションへ、文房具の進化
CANTACARTAが持つイタリアらしい芸術性。そして、LEUCHTTURM1917のドイツ老舗ブランドならではの機能美。それぞれが異なるアプローチで、文房具を「ファッション」へとアップデートしてきた。
普段何気なく使う手帳やノート、ペンを、あえて“見た目”や“ブランドストーリー”で選んでみると、日常の景色が少し違って見えてくるはず。
今日はこの辺で。