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ヤフー LINE 経営統合 発表 その利点とは?

 ヤフー を傘下に持つZホールディングス( ZHD )と LINEが、経営統合した。その記者会見の席上、ZHDのCO-CEOに就任した川邊健太郎さん、出澤 剛さんらが自ら説明を行ったのである。

LINE ヤフー 経営統合 意図するのは?

1.シームレスに

 まず最初に彼らが強調したのは「Xショッピング」という発想。

 具体的には下記の写真の通り、徐々にヤマト運輸を巻き込み、実店舗とECを連動させて、シームレスに運用していく。ネットで注文して、自宅に配送するだけではなく、帰宅時にお店で受け取れる。そういう風に選択肢に幅を持たせる。

 また、彼らの戦略の中枢にある「PayPay」は日常、スマホ決済として以前にも増して使ってもらう。そうすることで、そこで顧客データを蓄積。それらとYahoo!ショッピングなどのECサイトと連携を図ってECの利便性向上に努めていく。そうすれば、リアルとネットの垣根を意識する事なく、買い物するだろうと。

2.つながりを豊かに

 EC単体に関しても独自のリソースで変革を謳っている。それが「LINEギフト」や「共同購入」、「ライブコマース」である。

 「LINEギフト」はLINEを使ってプレゼントを送るというもの。LINEのトークの延長線上で、プレゼントを送る。肝心の商品の中身はYahoo!ショッピングの品揃えを連携させれば、このマーケットは最大化するだろうと。連携価値の最大化に努める。

 また、購入シーンの変容も考えているようだ。LINEで繋がった同じ価値観の人たち同士で、声を掛け合うことで「共同購入」を具現化していく。これも、LINEという深い関係を生む土台があってこそ可能になる。

 そして、ライブコマースは言うまでもなく、ライブ配信が全て。本来、ライブ配信の肝は、聞く側と話す側の両者の関係性の深さにある。だから、タイムリーであり、会話に近いやり取りが大事で、それを活かせるのがLINEだという。だから、この上にコマースを成り立たせる。LINEの強さを存分に発揮して、これまでにない新しい文化を作るとした。

eコマースに新規顧客を呼び込む新提案

1.既存のECにはないものに着手

 共通するのは、何だろう。「企業とユーザー」あるいは「ユーザーとユーザー」の繋がりの強さを土台にしている点である。加えて、LINEのユーザーのメインである20代〜30代女性は、既存とは違った価値観の持ち主。新規顧客の開拓をする相手としては最適であるとした。

 その地盤を固めた上で個が特定される。この席上では、「MyPrice構想」を掲げていて、具体的には、一人一人の状況に合わせて、購入価格が変わるようにしていくという。裏側で経済圏での顧客データを有効活用させ、購入シーンに合わせて、ポイントなどを即座に反映させようということのようである。

 いずれの変革もコミュニケーションを起点としている。この辺は両社メディアを祖業とする企業の利点なのではないかと思う。

2.経営統合 により ヤフー の強みを LINE で最大化

 そして、彼らはモールにとらわれない発想も打ち出す。例えばShopifyやBASEのような自社の通販サイトを念頭に置いている。え?モールなのに?と思った方は、もう古い。具体的には「Smart Store Project」というツールを準備している。要は、誰でもネット通販ができるインフラを作る。

 ただ、作れても、お客様とのつながりがないと、商売はできない。だから彼らは顧客とダイレクトに結びつく、LINEなどを活用した「繋がり」を活かしましょうと。

 「Smart Store Project」は、LINEを使った関係性の上に分析、接客・送客を可能にさせる仕組みでもある。逆にいうと、例えば彼らの接点があるPayPayの加盟店のうち、ネットが不得手な店舗などに提供していけば、どうだろう。極論、モールに出品せずとも、LINEの公式アカウントからお客様との関係性を築いて、商品をアピールして、購入。その後のケアまで一気にできる。

 決済に関しては、取り沙汰されている通り、LINE Payが国内においてはPayPayに統合していく。コミュニケーション、メディア、決済の上にさまざまなコンテンツを設置していく。

 LINEの持つコミュニケーション性の高さを生かして、新たなショッピング環境を作り、それにより、これまでなかった顧客を獲得できるか。そこにこの会社の未来がかかっている。

 今日はこの辺で。

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