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“New Stand Tokyo” 魂を二子玉川 で 商品 の未来像

 今までで言えば、大量生産でコストを抑えて、安さを追うのが主流。それも徐々に変わって売れなければ廃棄になるわけだから、必要な数量、価値がわかる人に確実に届けるようになっていく。その価値は多様性の広がりと相まって多種多様で、企業も投資して、新しい発想の 商品 に光を当てるチャレンジする動きが見られる。その一つが「 New Stand Tokyo 」である。

 元々はニューヨーク発祥のお店で、言うなれば「未来の日用品店」。運営するのは株式会社WTFC。日本流にローカライズされてはいるが、気づきを与えてくれる点は何ら変わらない。例えていうなら、女性特有の悩み解決や、女性の健康・美容にまつわるテクノロジー「FemTech(フェムテック)」などの商品も、勿論、取り揃えていて、先進的である。

 今日、僕がやってきたのは六本木にある「New Stand Tokyo」のお店ではなく、東京・二子玉川の玉川高島屋S・C。期間限定のポップアップストアであり、屋上の開放的なOSOTOという空間にある。これまで、六本木では情報感度の高い人も多く大きな反響をもって迎えられたが、二子玉川の地ではどうだろう。

New Stand Tokyo さながら 主婦にも気づきを与える 商品

 商品を見ていると、場所柄、ファミリーを意識したラインナップながら、やはり独創的。最初に「POCKET SOAP」を見た時もそうだと思った。これについては、デザインの力を感じた。デザインとは、時として人を然るべき行動へ導く力があるのだなあと。

 「SOAP」とある通り、手のひらサイズの固形のカラフルな石鹸なのだが、、、。ただ、その形状はバイキンである。昨今、コロナ禍で手洗いが必須となる中で、子供達によっては抵抗を示す子も少なくない。

 最低でも手洗いには30秒は必要だとされるが、多くの子供はこれを嫌がりサッと終わらせがちだ。だから「POCKET SOAP」を手に親は言うのである。「バイキンをやっつけよう!」と。この形状が相手をコロナ、ノロといったものに見立てたキャラになっている。

 すると、溶け切るまで子供は一生懸命、石鹸を擦る。そこまで時間にして30秒、サイズもその時間を意識している。デザインがゲーム性をもたらし、自然と子供を必要な行動へと駆り立てるわけだから、デザイン力の勝利だと言って良い。

 また、ここでは週末、ワークショップなども行っている。例えば、段ボールを使って財布やカードケースを作る「Carton」というブランドでは、デザイナーの島津 冬樹さんに来てもらい、段ボールを選ぶところから一緒に作ってみようといった具合。商品にストーリーがあるので、こうした体験を重んじて、その付加価値をつける。

 これ以外にも、新しい切り口の発想が溢れるワークショップ。花のアレンジメントにしても、金魚鉢に見立てたラッピングで仕上げる、新感覚のブーケ。名付けて「金魚ブーケ」である。まるで縁日で金魚を入れて持って帰るような感じで、ブーケを持ち帰れるというもので、家に持ち帰るまでの道のりも花の美しさを楽しめるという着眼点が秀逸だ。

ワークショップの視点も斬新

子供の想像力を無理なく後押しする

 他にも、陳列された商品はどれも味がある。The Mini Matはシリコン製のランチプレートであり、素材の性質故に、テーブル上でずれない。これは、子供が自分でこぼさず食べる訓練をする為の仕様なのだ。

クッキーの型抜き「sacsac」を取ってみても、ツタンカーメンなど歴史上の偉人がモチーフで、作りながら学べるようにという配慮がみられる。

 他にも主婦が歓迎しそうなのが、天然ラップ「aco wrap」。蜜蜂の巣の原料ミツロウを使って作ったものであり、繰り返し何度も使えてコスト抑えて利便性高く、かつ天然素材なので害がない。

 僕が気に入ったのは「マッチ」。ところが擦ってみると火を出しながら、香りが漂い、お香となる。マッチを使う機会が減少していることを受けての商品であり、無理して世間一般で言われるマッチの体裁に拘らなかったことで生まれた逸品である。

大量生産で生まれた固定概念を打ち破る

 今までならば大量生産が当然。だから、僕らも商品ありきで考えて、使い方も商品に僕らが合わせていたように思う。けれど、これらを見ていると、それぞれの人のニーズに商品の方が合わせて作られている。一度、心にマッチすれば、今までにない満足感を与えるのは間違いない。そこのチャレンジを、この店はしているのである。

 これを以ってWTFCが目指すのは「気づいていないニーズ」を発掘し、店を通して発信し「魅せる」ことで世の中にそれを当たり前のものとして浸透できるか。つまり、お互いの強みを生かしつつも、それぞれの会社ではできなかった挑戦なのだと気づいた。会社としてもそこに成長の可能性を見ているのである。

 埋もれた光り輝く原石に目を向けることは容易いことではないが、彼らが選び出すものに商品企画のヒントがありそうに思うし、彼らがいう通りそれこそが次の時代の常識である。

 今日はこの辺で。

関連記事:未来 の 商品企画 を促進 New Stand Tokyo 、 b8ta に出品

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