1. HOME
  2. News
  3. 店談(retail)
  4. 通販/eコマース
  5. ヤフー がオンラインショッピング モール なのに 自社EC を 応援 する理由

ヤフー がオンラインショッピング モール なのに 自社EC を 応援 する理由

オンライン モール が自社“通販”サイトを応援する理由

 何気なく ヤフー の動きを見ていて、あれ?と思った。彼らはオンラインショッピングモールを運営していながら、なぜか 自社EC を作るよう促す流れも見せている。なぜ 応援 しているの?確かに、多様化が進んでいて、ショッピングモールの出店だけではなく、自社でもやっていく必要性が高まっているのはわかるけど・・・。それって矛盾しないか?と思ったりするがそうではないのだ。どういうことだろうか。

モール に出店していれば、自社オンライン通販サイトが作れると言う新たな動き

 それを証明するかのように、つい先日、B-SLASHという会社から『shopleap』というサービスが発表され、その中身というのは、Yahoo!ショッピングに出店しているストアは、自社のオンラインサイトが簡単に作れるというものなのである。

 この背景には、実は先日、ヤフーが発表した、ヤフーショッピングなどに出店するお店と、リアルなお店との在庫連動をさせて、両方の買い物を促す、クロスショッピングという考え方に紐づいている。

 ここではそのライト版と言えるものを提供しており、「XS(クロスショッピングの略)エンジン」というものを活用して、Yahoo!ショッピングと同じデータを使用し、自社EC用に商品を登録する必要はなく、「商品」「注文」「配送」「在庫」などの運用はすべて一括管理するということなのだ。

 勿論、新たに申込書や書類の準備は不要だ。面倒な手続きも一切なく、Yahoo!ショッピングと商品詳細ページやカートの仕組みが共通化されているので、決済や商品代金の回収などはすべてYahoo!ショッピングと一括管理となるから、便利というわけで、ふと、僕は思ったのだ。

ショッピングモール以外のデータがユーザーの違った一面を浮かび上がらせる

 これよりも前、ヤフーは、独自のオンライン通販サイトを構築する為のシステム会社に興味を示したことがあったが、その時の宮坂 学前社長に、決算発表の席上、僕がその件に関して質問した。矛盾しませんか?と。その際には「ショッピングモールを活用する以外の独自サイトでのショッピングデータも、ユーザーを深く知る上では重要な要素なのです」と話していたことがあった。

 勿論、これとそれとは形は変わったが、その方向性に違いはないだろう。Yahooショッピングは出店料無料で、通販サイトに挑戦しやすい土壌を作った。また、多くの人が集まるショッピングモールという特性を生かして、初心者でも正しい方法を身につければ、勝利できる土台をつくろうとしている。

 もし、そこで勝ち得れば、そのノウハウを持って、独自のオンラインサイトへのチャレンジをヤフーとしては、それを促したいわけだ。すると、その先には、新たなユーザーがいたり、同じユーザーの違った一面での購買行動を発見することができ、ビジネスチャンスが生まれるからだ。だから、このサービスを提供しているのがB-SLASH、バリューコマースの100%子会社であると言う点も面白い。

ロケーションではなく、顧客目線で愛される店舗を目指せるか

 ちなみに、先日のクロスショッピングで、やろうとしているリアルとネットの連動は、“同じユーザーの違った一面での購買行動を発見することができる”要素を、リアルの店舗が持っているから、ではないかと思っている。

 だから、ネットショップへの挑戦の先行投資なり、準備なりは間違いなく、軽減されてくる。その理由はその先に得られるであろう、データが多くの会社にとって未来の売上を立てる、貴重な財産となってくるから、なのだと思う。

 その中で、店は何をするべきか。おそらく、いかにして商品力なのか、企画力なのか、その独自性を強くしてロケーションを問わず、その熱狂的なユーザーをガッチリ掴めるかどうかに、勝負はかかっているのである。売れる為の施策よりも、売れる商品そのものを考えられる頭が求められているんだと思う。ここがまさに勝負どころだ。でも、それは、日本人ならきっとできるさ、僕はそう思う。もともと物作りの国だから。誇りを持って迎えたい、明日と言う日を。

 今日はこの辺で。

関連記事:Shopify 楽天 が連携。自社サイトの個性を商店街に生かす

関連記事

145が自らの考えを大事に、わかりやすく想いを持ってビジネスの本質に迫るメディアです。主に小売業、ものづくりとキャラクターライセンスを追っています。
詳しくはこちら

#渋谷 BASE D2C Instagram LINE SDGs Shopify Web3 YouTube ZARA 【Fancy】Curious George 【Fancy】PEANUTS 【Fancy】すみっコぐらし 【Fancy】カピバラさん 【Fancy】サンエックス 【Fancy】シルバニアファミリー 【Fancy】ピーターラビット 【Fancy】ムーミン 【IP】Nintendo 【IP】ブランド 【license】アニメーション・映画 【license】サンリオ 【license】ディズニー 【license】マンガ・小説 【license】作家プロデュース 【Product】アクセ・ジュエリー 【Product】アパレル 【Product】インテリア 【Product】コスメ・健康 【Product】スイーツ 【Product】ホーム・台所 【Product】医薬品 【Product】文具 【Product】玩具・ガチャ 【Product】花・植物 【Product】雑貨・小物 【Product】食品 【Product】飲料・酒 【Retail】CRM 【Retail】OEM 【Retail】OMO(オムニチャネル) 【Retail】ふるさと納税 【Retail】オンラインショッピングモール 【Retail】コンサルタント 【Retail】コールセンター 【Retail】サイト制作 【Retail】チャット 【Retail】フードデリバリー 【Retail】マーケティングオートメーション(MA)・メール配信 【Retail】マーチャンダイジング(MD) 【Retail】リユース 【Retail】レンタル 【Retail】一元管理 【Retail】接客 【Retail】決済代行 【Retail】物流・バックヤード 【Retail】自社EC(オンラインショップ) 【Retail】越境EC 【Retail】顧客獲得/広告・SNS 【解説】1推し(イチオシ) 【解説】ものづくりのセオリー 【解説】アーティストの感性に触れる 【解説】ハロートークショー 【解説】ヒーローインタビュー 【解説】ボーダーレス 僕らは空間と時間をクリエイトする 【解説】奥深きキャラクターの背景 【解説】店の声-舞台裏での奮闘記 【解説】潜入イベントレポ 【解説】賢くなろう-商売の教科書 アプリ トレンド/調査・データ バンダイ フィンテック・金融 フューチャーショップ メイクショップ モール/Amazon モール/au PAY マーケット モール/SHOPLIST モール/Yahoo!ショッピング モール/アリババ モール/楽天ファッション モール/楽天市場 ユニクロ ライブコマース 小売店/ウォルマート 推し活 新進気鋭デザイナー 業態/SPA 業態/コンビニ 業態/スーパーマーケット 業態/卸売 業態/専門店 業態/百貨店・商業施設 業態/飲食店 物流・バックヤード/日本郵便 生成AI 製造業テック

最近の記事