「キッズいきるちからフェス2024」 子どもたちの未来を支える体験型フェス 翔け輝かしい未来へ
学校で教わることだけがすべてではない。もっと広い視野で子どもたちの未来を考える。「キッズいきるちからフェス2024」が2024年9月23日に「WITH HARAJUKU HALL」で開催された。このイベントは子どもたちが楽しみながら「生きる力」を育むことを目的とした体験型フェスティバル。親子で参加できる内容となっており、子どもたちは将来に必要なスキルを自然に身につける。これを経て手にするのは、自信を持てる未来設計。子供の理想的な将来を叶えるためのヒントを得られる場所である。
楽しみながら学べる体験型イベント
参加費は無料で、小学1年生から6年生が対象。だが、未就学児や中学生も参加可能。親子で一緒に楽しみながら、学びと成長の機会が提供されている。
イベントでは、テクノロジー、健康、コミュニケーション、マーケティングといった多彩なテーマに基づくプログラムが用意されている。学校の教科だけではなく、将来に役立つ実践的なスキルを体験しながら学べる内容である。子どもたちは実際に手を動かして未来のスキルを身につけていく。
親たちの意識変化と子どもたちの未来
このイベントに来てみて、僕が実感したのは、親たちの意識の変化である。
従来、教育は一律的で「塾に通う」といった画一的な活動が主流。だが、今の時代はそれだけでは、明るい未来を満たせない。そう感じる親が増えているのである。つまり、親たちが子どもに求めるものが変わってきている。でも、それを提供する場所が充実しているか。いや、そんなことはない。
つまり、そこに着目したのが、主催のハー・ストーリィだ。長らく女性のマーケティングを行い、企業に新しい視点で商品開発をもたらしてきた。
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そんな彼女たちが今、大切だと感じていることがこのイベントに込められている。それは、子どもたちが長い人生を歩む中で、本当に必要な力とは何か。それは、学校の教科だけでない。だから、用意する項目は、コミュニケーション能力や金融リテラシー、さらにはプログラミングのスキルにまで及ぶ。
こうした多様な学びの場が提供されるこのイベントは、親たちが自分の子どもに未来に向けて何を身につけさせるべきかを真剣に考えるきっかけとなっている。子どもたちの多様性を尊重するこのフェスティバルは、まさに今の時代のニーズに応えるものであるのだ。
そして、それが今の子供達の成長にとって欠かせぬキーワード「生きる」という事に繋がる。
文部科学省の「生きる力」育成を目指して
「キッズいきるちからフェス2024」は、文部科学省が掲げる「生きる力」の育成を目指した取り組みとも連動。子どもたちは、このイベントを通じて自ら考え、行動し、他者と協力する力を養う。
これらのスキルは、これからの時代に必要なもの。
開催まもなく、主催するハー・ストーリィの代表取締役 日野佳恵子さんが登壇。その思いを語った。繰り返しになるけど、実に彼女たちらしいと思う。それが、女性目線で、未来に必要な存在でありながら、今なかなか可視化できていない問題にアプローチしている点である。
今存在する価値で、未来に必要な形に組み立てて、プロデュースしていけるか。彼女たちがこのイベントを担う所以である。そして、親が抱える子どもへの教育の悩みに対して、具体的な答えを提示する。子どもたちが心身ともに健やかに成長するための土台を築いていこうというわけだ。
親子で参加できる意義と女性目線のアプローチ
このフェスティバルの真骨頂は、親子で一緒に参加できること。これも、日野さんが強調していたように、女性目線で家族と向き合う時間の大切さがここに表れている。家族で楽しい時間を共有しながら、子どもたちは自信を持って成長するきっかけを得ることができる。
イベントの中身を見てみれば、東京ビジネス外語カレッジのブースでは、笑顔が飛び交う。海外からの留学生が日本の子どもたちに言語や文化を教えながら交流していた。子どもたちは日本の常識にとらわれない柔軟な発想を身につける。一方、留学生にとっても日本人とのコミュニケーションを学ぶ良い機会となっている。
また、「テックパーク」では、子どもたちがプログラミングを学ぶことができる。それを通して、デジタル時代に必要なスキルを楽しみながら自然に習得できる仕組みが整っている。ブースは常に満席状態。マインクラフトなど、ゲーム的要素の強い子供を“ソソる”素材を使うあたりも絶妙である。
「生きる力」を育てる文部科学省の目標
さらに、未来に必要な価値はSDGsであり、また、生きるための強さは大事。ガールスカウト日本連盟によるワークショップでは、ペットボトルを使った手作りのランプ作りを実践。災害時だったり自然の中で役立つ知識を子どもたちに伝える。ペットボトルに色を付けて作ったランプは、周囲を照らし、命を守る手助けをするアイテムとなる。遊びの中に「生きる力」を育てる工夫が詰まっている。
ステージを見ると、キッズマネーステーションのスタッフが。彼らは子どもたちに「マネーとは何か?」を問いかける。それも子供たちと目線を合わせて。だから、日常の身近な話題を通じてお金の大切さを伝える。対話重視。ハンバーガーや日常の買い物を通して、実生活に根ざした形でお金の本質を学んでいる。
他に、扇風機を組み立てることで、構造を学ぶワークショップも。デンキョーグループホールディングスは、机上ではなく、体感してそれを学ぶ発想を重んじているのだ。
お分かりいただけただろうか。未来にとって必要な価値観と取り組みを。
それを押し付ける事なく、個々人の感性を重んじる形で子供に浸透させる。商業主義にとらわれず、未来に向けた新しい価値を提供することができるのは、このイベントの特長。
参加者が未来を見据えて新たな事業を切り開いていく視点を持つことも、このフェスティバルのもう一つの意義。羽ばたいた先の子供達の活躍が今から楽しみである。
今日はこの辺で。