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組み立てる程に愛がある 組子細工 J LIFE gifts に宿る職人魂

 知らない技術というのは色々あって、「これ、三角形を埋めていくんです」最初にそう言われた時は、何を言っているのかわからなかった。“組子細工”というらしく、木の素材をベースにして、部品を組み合わせて、作っていく新機軸のインテリアで「 J LIFE gifts 」というブランドでの話である。

やれそうでやれない 組子細工 に着目した J LIFE gifts

 さて、「埋めていく」とはなのであるが、要は木で作った枠のようなものがあって、そこに三角形の同じような木のパーツがあって、それを埋めていくというわけだ。例えば、下の写真のようなものであっても、こうだ。

 まずは、下記の写真のような形で組み合わせて、紋様を作り上げ、それを四角いパーツの中に埋めていくことで、それがインテリアになるという話なのだ。

 ものすごく精密な作業はまさに職人技である。

 面白いのはコンセントすらもインテリアとして工夫できる。スイッチカバーと名付けられたその商品も、先ほどと同じようにこの商品自体は四角いパーツの中に小さなパーツを組み合わせて作ったものである。

 実はコンセントというのはドライバーを使えば、蓋のようにして外すことができる。こんな感じだ。

 左はその商品の裏側。右がコンセントの蓋を外した状態。だから、そこにこの商品をはめ込んで使う。これをつけるだけでまるで部屋のイメージが変わる、というわけだ。

伝統と革新の融合

 こういう商品に関しては競合は存在しないのか、そう僕が問いかけると、「極論、これをやろうとすれば、どこでもできます。けれど、ブランドとしては存在していないのはそれなりにコストがかかって、費用対効果が見込めない部分があるのかもしれない」と同ブランドは話すのである。

 なるほど。ニッチさゆえに、敢えて参入しないところを逆手にとってビジネスチャンスに変えようというわけで、それでもこのブランドがやれているのは、実はこのブランドを手掛ける事業者の祖父がもともと家具をやっていたことにある。

 その祖父は、大きな家具を手掛けていたけど、それもできなくなってきたので、小さいもので、その技術を生かそうと考えたのが発端である。

 「芸は身を助ける」ではないけど、祖父が長年向き合ってきた家具の知見は、ここでしっかり生かされて、そのクオリティは極めて高い。勿論彼らは職人であり、その一つ一つの技術は貴重だ。だから、この事業主は、これをどうやって守ればいいか、またどういうものを作れば、それが価値になるかを思案している。いわばプロデューサーとなって、今のニーズを取り入れ、過去の価値がそこに融合されて、一つのブランドを形成しているわけだ。

 長年培ってきたその技術はそこで讃えられながら、祖父の世代の人たちに雇用を生み出しつつ、世に人々に新しい家具で、新鮮なライフスタイルを提案しようというわけで、これもものづくりの文脈では大事なことなのだろうと思う。

 今日はこの辺で。

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