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“こんにゃく米”で先見の明 伊豆河童

栗原商店栗原さん

 お店の商品力っていうのは、店長の勘と行動力によって生まれるのだな、と思っている。「ところてんの 伊豆河童 」を運営する栗原商店 代表取締役 栗原康浩さんはそれを体現した、少しやんちゃな人で、僕は好きなのだが、今、ヒット中の こんにゃく米 「ゼンライス」はその彼の直感と精力的な動きがもたらしたと言って良い。

 その名の通り、こんにゃくでできた米。これを白米と一緒に混ぜて炊くのであるが、ふっくらと米と変わらぬ味わいで、臭みもなく、それに気付く人はまずいない。それでいて「こんにゃく」なので、糖質は45%カット、カロリーは50%カットという具合でヘルシーでダイエット向き。主婦などに絶賛されているわけである。

ところてんの伊豆河童の人気商品ゼンライス
ところてんの伊豆河童の人気商品ゼンライス

 とはいえ、この「こんにゃく米」は日本に馴染みのないものであった。栗原さんの会社が運営しているお店が「ところてんの伊豆河童」ということもあり、こんにゃくに深い関心を持っていたのは事実だが、「こんにゃくって乾燥にすることできないのかな?」と思い立ったところに、端を発する。検索した際に、ひっかかかった企業は、わずか一社に過ぎなかったというのだから、世の中的には関心がなかったと言って良い。

栗原さんの行動が切り開いた「こんにゃく米」

 そこで終わらないのが栗原さんで、「できるんじゃん!」と連絡を入れるなり、すぐさま東京へと向かう。忘れもしない東京駅。その企業と会って話すうちに「この『こんにゃく米』を本気でやりましょうか!」と意気投合。そのままインドネシアに向かうわけである。

 インドネシア?そう思う人がいても無理はないだろう。実は、この『こんにゃく米』の原料には、「むかごこんにゃく芋」を使っていて、それは寒さに弱く日本では到底栽培は不可能なのだ。これでなければならないの?と思われる人もいるだろうが、このこんにゃく芋だから、臭みもなく美味しく食べられる。

 その時、現地にいる日系二世のその会社の社長と会って、やり始めたのが今から8年前。今や年に3回コンテナで運ぶくらいにまでなったというのだから本当に驚きである。

 少し話が逸れるかもしれないが、「むかごこんにゃく芋」にも歴史があって、この栗原さんの交渉した企業の元を辿ると、独立戦争に参加した故・石井正治さんが村おこし、外貨稼ぎのためにこの「むかごこんにゃく芋」を栽培したことまで遡るのである。それが代々、今も栗原さんの目に留まり、「ゼンライス」として、今を謳歌する主婦たちの心を掴んでいるのだから、世の中わからないものだ。

 何気ない一歩がその企業の未来を切り開くのだ。栗原商店は、数年前150周年の式典を行ったばかりで、150年の歴史を切り抜けてきたのは、こういう何気ない、店長の勘と行動力なのではないかと思うのである。天晴れ、この調子で、200周年ですね、栗原サンっ!

 今日はこの辺で。

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