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Photoshop と Illustrator 2つの違い iPadで絵を描く上で理解しておきたい豆知識

 デザイナーと話して思った事がある。それは、もう誰でも絵を表現して、しかもそれを全世界に発表していける時代だという事。本当に昔からは考えられないほど、実力を発揮できる時代なのである。そこで、初歩の初歩だけど、PhotoshopやIllustratorの違いについて、触れてみたので、参考にしてもらえたら幸いだ。

1.iPad Proで描くイラスト

 そう思うきっかけは些細な事で、LINEスタンプを作ったからなのだ。その時協力してくれたクリエイターの対応を見ると、作品を作るまでの工数がほぼかからない。iPad上でまるでキャンバスのように絵を描き、それをそのまま、LINEスタンプの作成ページにアップロードするだけなのだ。

 写真を見るとわかるが、u16さんが使っているのは「iPad Pro」12インチ。「iPad Proは描くスペースが大きいから描きやすいんですよ。絵画ソフトってサイドバーもあるから、描くスペースが大きい方が使い勝手がいい」と。なるほど。

2.Photoshopとは

 この日、絵を描くために使っていたソフトはAdobe「Photoshop」。ただ、u16さんいわく、別にPhotoshopでなくてもいい。いつも使い慣れているから。仕事で使っている人は、共通のソフトを使った方が効率が良い。だから、彼はいつも使うPhotoshopを使っただけのこと。

 ただ、この「Photoshop」を使う人が多いのは、これ自体が絵を描くプラットフォームになっているからだ。つまり、企業側もデザイナーを採用するときに「社員が同じソフトを共通してどの程度使いこなせるのか」を指標にすれば、その実力が端的にわかってブレがない。

 ただ、Adobeはこれらをサブスクリプションとして提供していて、それなりに高価だ。だから、クリエイターによっては違うソフトを使う人も少なくない。では、どんなソフトがあるのか。iPadでは「プロクリエイト」というアプリがある。買い切りなので、一回、購入すればそれで良く、金額で1200円程度で値ごろ感もある。

 よくデザインフェスタなどのイベントに行くと、案外、使っている人は多いとわかる。なぜなら、そこで作品を販売しつつ、空き時間でプロクリエイトを使って、絵を描いている人も少なくないからだ。

PhotoshopとIllustratorの違い

1. PhotoshopでApple Pencilでサラサラと描く

 u16さんはこのPhotoshopを使って、LINEスタンプを作ったわけだがどう使って描いたのか。

 こんなかんじですよー。u16さんはPhotoshopを開いて、iPad Pro上で書いたものを見せてくれて、それらは全てApple pencilを使ったのだと教えてくれた。

 それを見ながら思ったのは、同じAdobeのソフトに「Illustrator」というソフトもあるのに、なぜPhotoshopを使ったのか、という話である。そっちも絵を描くものですよね?と。

 そうすると、u16さんは二つの違いについて、こう説明した。

・サラッとペンや筆で絵を描く感覚に近いのが「Photoshop」。

・パスと呼ばれる点と点を繋いで細かな線にして絵を表現していくのが「Illustrator」。

2.線で書くのと線で繋ぐ

 拙くて恐縮であるが、僕がPhotoshopを使い、iPad Proで書いたのが下記だ。

 まるで鉛筆のように書いているのがわかると思う(生まれて初めてタブレットで描いた(笑))。それに対して、もっと拙くて恐縮だが、下がIllustratorで書いたもの。○から○へと線を繋いで描かれていることに気づくだろうか。イラストの口のところを見てほしい。

3.絵の拡張性によって使い分ける

 つまり、Photoshopはピクセルという小さな粒子の集まりで絵を表現している。だから、絵のような柔軟な表現を可能にしている。まるで水彩画のようなうっすらとした色合いで絵を表現する事だって可能だ。でも、その弱点として、サイズを大きくするほど、ボケてしまうのである。

 それに対してIllustratorは点と点で繋いでいる線。だから、その縮尺は維持されて拡大される。だから、絵はボケないのである。ほら、下の画像で左の絵はPhotoshop。右の絵はIllustratorなのである。左の方がうっすら色が表現されているのに気づくだろうか。

 つまり、絵の拡張性の部分で両方のソフトを差別化しているのだ。

 だから、名刺やチラシなどに使ったデータは全てIllustratorで作成されている。印刷サイズに合わせて、大きさを調節できるからなのである。今更ながら気づいた。恥ずかしい。

4.ピクセルが大事な理由

 「Photoshopは描写で、Illustratorは切り絵です」とu16さん。Illustratorは比較的ベタ塗りな色合いで絵が表現されているのは、拡張性であるがゆえなのだ。漫画のような塗り方は拡張性が高く、水彩画などは拡張しづらい。

 つまり、この記事でも描いたが、僕からの依頼が「温かな雰囲気で柔らかな人間性を持ったもの」だった。そう考えると、ベタ塗りよりもペンのタッチが出やすいPhotoshopの方が向いている。それでu16さんはPhotoshopでイラストを手掛けたというのである。

 なるほど。それを理解した上で、iPadとApple Pencilを用意して、書いてみようではないか。一人一人の表現がもっとリアルとデジタルの垣根を超えて発信される時代だからこそ、一人ひとりが絵を「描く」ことを通して自分の価値を伝えていく時代がきっと近い将来来るような気がするから。

 今日はこの辺で。

参考:【体験】LINEスタンプを作ってみた!キャラの仕草の考え方から審査まで

参考:【体験】初心者ながらNFT出品してみた 悪戦苦闘も少し見えた NFT メタバースの未来

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