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山之内すずさんが語る 思い出はいつも“ネイル”と共に サンリオのキャラと素敵なシーンを

 「“ネイル”は思い出です。付け替える度、色々な思い出を残してほしい」改めて 山之内すず さんからその話を聞いて納得ができた。この日、やってきたのは「DASHING DIVA」の会見であり、彼女に単独取材を依頼し、たずねたのである。それは、ネイルはなぜ心を動かすのか。彼女はそれを通してどう人々を笑顔にしようというのか。本質的な問いを通してネイルそのものの魅力に迫るために。

ネイルの今

1.もっと身近にネイルはつけられる

 その話に至る前に、この「DASHING DIVA」について説明しておくと、ニューヨーク発祥のブランドで、チップやシールを展開している。世界で受け入れられ始めている理由は、ネイルにつきまとう高くて難しいイメージを脱却させているから。

 山之内さんのような若い世代も、逆に年配の方でも簡単につけられて、ぱっと晴れやかな気持ちへと誘う。さて、今回のアイテムでいえば、「DASHING DIVA × サンリオキャラクターズ」シリーズという。つまり、脚光を浴びるそのネイルのシリーズで、サンリオのキャラクターとコラボしているのが特徴である。

 キャラクターはとかくベタなものになりがちだけど、山之内すずさんのネイルの取り入れ方は、自然体である。おしゃれにそれらの個性をネイルの中に馴染ませている。

2.なるほど、手軽さにも種類があるのか

 話を理解する上で、「DASHING DIVA」について、もう少し「DASHING DIVA × サンリオキャラクターズ」になぞらえて、学んでみようと思う。とはいえ、お恥ずかしながら、筆者はネイルをよく知らない。

 「じゃあ、やってみましょうよ!」と「DASHING DIVA」の方に言われて、手を取られた。え???僕、メンズですけど、、、。人生初のネイル。あまり美しくなくて恐縮なのだが。

 同ブランドはいくつかのシリーズを出していて、例えば「マジックプレス」。僕の手で恐縮だが、付け爪なので、つけるとぷっくりするのである。

 これらは爪を着せ替えるタイプであり簡単さが売りである。本格志向なのに、急なパーティでもスッとつけられる手軽さがある。今回の商品では、Sweet&Lovelyというテーマでマイメロディ、Bitter&Coolというテーマでクロミちゃんが彩られている。こちらだ。 

 他にも「glaze」というシリーズもあって、ジェルランプで硬化するタイプのセルフネイルシール。自宅でサロン級のネイルを楽しめる。FLUFFY SKYというテーマでシナモロールが、CLASSIC RIBBONというテーマでハローキティがあしらわれている。こんな感じ。

 最後に「GLOSS」というシリーズはシールタイプで硬化すらいらない。Find meというテーマで「ポムポムプリン」を、Catch meというテーマで「ポチャッコ」を起用しているのである。

 これも初めて知ったのだが、シールタイプだとヤスリで先端を削って、爪の形状に合わせるのだ。なるほどと感心する(女性の方にはお馴染みだろうが。涙)。

山之内すずさんが語る「ネイル」

1.気持ちを明るくさせる

 「えー、それいいじゃないですかー!」僕のネイルを見て、山之内さん。和やかなムードでそのインタビューは始まった。「山之内さんにとってネイルってどういうものなんですか」。まず僕はそうたずねた。

 すると「部屋で、服で着飾らない時でも、ネイルがお気に入りなだけで、ぱっと晴れやかな気持ちになる」と。ぱっと目に入る元気の素が、ネイルなのであり、だから、ネイルが一番大事と説いた。おしゃれでもあるけど、気持ちの底上げが大きいのか。

 以前は、マニキュアだったし、勿論、それも好きではある。

 けれど、彼女曰く、ネイルは色だけではなく、柄など、表現力が高いところに惹かれた。ネイルに興味があるから、自然とインスタのお勧めにも出てくる。実際、そこでトレンドを知ることもあって、それが自分のアレンジの参考になっているようである。

 とはいえ、マネージャーなど周りの人のネイルに関しての感想にも耳を傾けるらしい。みている側が、自分も試してみようかな。身近に思わせる彼女の雰囲気は周りとの協調性によるところもあるのだろう。

2.ハローキティは幼き頃からずっと一緒だった

 さてさて、まさにそのネイルでの表現力の高さが、この「DASHING DIVA」でのサンリオコラボにつながっている。面白いのは、このサンリオと山之内すずさんに関しても、実は縁が深いということ。

 彼女のプロフィールを見ると、体重がリンゴ170個分って書いてあるのだ。それで、何か、特別な存在なのですか?と僕は聞いた。

 すると、「実は母がハローキティの大ファンなんです」。

え???

 「貸してもらったスーツケースもそうです。昔の写真とかをみてもレジャーシートもキティちゃん。ワッペンもキティちゃん。私の生活の一部がハローキティだったんですよね」

 「だから最近も、そろそろスーツケース返して、って母に言われまして(笑)」。でも、それが楽しいと言うのである。つまり、「サンリオってジェネレーションギャップなく、それをネタに会話ができますよね。多くの人の共通言語なんです」と。だからこそ、彼女はネイルにサンリオキャラクターが起用されるのは、大歓迎と喜ぶ。

3.キャラをネイルで魅せるコツ

 ただ、同時に、サンリオのキャラクターには個性がある。ともすれば、キャラクターの主張が強いから、それを自然に、ファッションの中に溶け込ませるのは難しいのではないかと聞いてみた。

 すると、彼女は、寧ろ、それぞれのキャラクターに世界観があるからいいんですと。こちら側で工夫ができる余地があると説明してくれた。例えば『DASHING DIVA』では、本当にさまざまなチップがある。だから、例えばマイメロディなら薄いピンク、クロミちゃんなら黒など。そこから連想させ色合いで表現できるというわけである。

 キャラクターが描かれたものは、そのアクセントにつかうのだと。そうすれば、そのキャラクターの世界観を上手に、おしゃれに取り込むことができると微笑んだ。なるほど。主張があるのを逆手にとって、主張しすぎない。だからオシャレなのである。

 「それって例えば、Tシャツとかでもそうですよね?真ん中に入っているより、端っこでささやかな主張をしているみたいな」と僕が話すと、おおきくうなづいた。

 「そうなんです。Tシャツの中にローマ字でMY MELODYってさっと入っているだけでもいいんです。」あえてことさら、主張しなくても伝わるものがあると。そこは想像力と。ネイルも同じで、しかも、世代を超えて愛されるキャラだから、通じるものがあって、だから、それが可能だと。

4.プレゼントシーンにも垣間見える「すずちゃんらしさ」

 誰にとっても喜ばれる土台があることが分かった。そこで、敢えて山之内さんにこう聞いてみた。「これらのアイテムをどういうシチュエーションでプレゼントしたら、嬉しいと思いますか」と。

 そう聞くのには理由がある。それは、サンリオがかつて『Small Gift Big Smile』 と言って、ギフトを起点にはじまっているから。それで聞いてみたのである。すると、さすが彼女らしい答えが返ってきた。

 「サンリオのキャラクターグッズって、イベントとかに持っていくことがありますよね?でも、実は、それってサンリオのイベントの時だけに持っていくんじゃないんです。推しのイベントなどの時に、推しのカラーのサンリオキャラクターのグッズを持っていったりするんですよ」

 確かに。最近、サンリオはライブなどのうちわのカバーなどを手がけている。要は、そのカバーの形状にマイメロディなどが使われていたりする。推しへの愛を示すもので、その推しグッズを大事にするために、サンリオのグッズが補完して、その機能を果たしているのだ。

 「だから、一緒にライブに行こうよ。そう言って友達にこの「DASHING DIVA」をプレゼントします」と。めっちゃ素敵じゃないですか。つまり、プレゼントと友達との思い出がセットになっているのだ。彼女はそのネイルを友達とつけることで、一緒に楽しみを演出したいというわけである。

SNSを通して人と繋がる理由

1.ファンとの関係構築で心掛けている事

 関係性を重んじる山之内さんらしい発想で、だから、こうも尋ねてみた。「SNSを通して色々発信しているけど、その関係構築で心がけているのは何か」と。

 これがまた、深い。「基本的には自由に発信させてもらっています。特に文章は全員に同じ解釈をしてもらうのは難しいから、なるべく自分の意図するものが伝わるようにと意識して発信するようにしています」と。

 「具体的にはどういうことですか?」そう聞いてみた。

 「例えば、時事ネタを組み込みすぎないようにしています。自分の中で思うことと、人とは違うから。」敢えて自分の意見を押し付けない工夫の跡が見られた。

 「それに、毎回、反応しすぎても、(その専門知識を備えているわけではないから) それに対しての説得力がなくなってきます。でも、これは言ったほうがいいなと思うことはちゃんと言うんです」と。

2.親しみやすさの中にも思いやりと優しさと

 その話題を持ち出して、あっそうだと思った。

 「ハロウィンの時も反応したんです。人に迷惑をかけて格好いいとされるようなことは嫌だったから。私も自分のファンにはそうであってほしくないと思ったから。」

 「私が皆を気遣い、発信しているのをファンの人たちは、分かってくれている。だから、皆も私を気遣ってコメントしてくれているのがわかるんです。そういう風にして『大事にしてくれる人と思い合える関係構築』をしたいんです」。

 彼女自身が引っ張っていくのではなく、大事にしてくれる人を大事にしていく。心が通い合うコミュニケーション。それが彼女の姿勢なのである。

3.つけるほど、ネイルは思い出を刻む

 さて、そんな山之内さんは、「DASHING DIVA」のアンバサダーとして、仕事をうけた。

 ネイルの魅力を、普段、ネイルをやらない人に伝えていくのも大事な使命である。その時に彼女は何を意図するのか。それを最後に聞いてみたが、その答えも実に彼女らしい。

 「とあるブランドの人から、こんな話を聞きました。結婚式の日にお気に入りのネイルをつけて、それを思い出として取っておいていると。別にそこまで一大イベントじゃなくていい。先ほどみたいに、推しのライブに一緒に行く時に、ネイルをつける、とかでいいんです。恐らく、その時のネイルとかは、心が動いた分、特別ですよね。ネイルが、そういう素敵な出来事を思い出せるきっかけにできればと思うんです」

 だから、ネイルと共に思い出づくりをしていきましょうと。明るい表情でいうのが実に印象的。

 だから、冒頭の言葉にたどり着く。「ネイルは思い出です。それを付け替えるたび、色々な思い出を残してほしい。」と。おしゃれなアイテムとして、それを楽しむのもよし。でも、彼女はもう一歩、踏み込む。ともに思い出づくりと、それをいつまでも心に呼び起こす体験をしていきましょうよと。ネイルの素敵さ、彼女の魅力、そして、彼女が受け入れられる理由がわかった気がした。そんなあたたかなメッセージと共に、この商品が浸透していくことを切に祈る。

 今日はこの辺で。

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