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さとねこと “やさしい”息吹を 風船 キャラに吹き込む

「風船にその顔を貼る時、親戚の人から(その顔が)『やさしい』って言われたのが嬉しくて、以来『やさしい』って思いを込めながら顔を描いています」。そのあたたかな言葉がずっと残っている。言葉の主はクリエイターの「 さとねこと 」さん。デザインフェスタでなんとも可愛らしい 風船 を手がけていたのだ。

 風船には猫耳があり顔が描かれている。艶があってハリがある、透き通る風船のその中にはスパンコールなどが入って鮮やかで、仕上がりはキャラクターのように愛らしい顔つきをしている。

 元々「さとねこと」さんにはこれといったグッズがなく、デザインフェスタというイベントで何を売ろうと考えていた。わずかその開催1週間前「そうだ!風船を探しに行こう!」と思いついたのがこれだった。

 彼女が風船で表現しようと考えたのは、自ら考案したキャラ「ねこかぶりっこ」を素材にしたもの。そのキャラは女の子が様々なネコのかぶりものをしていた。そこで、様々なネコを風船で表現しようとしたのが始まり。これをキャラグッズのようにしてデザインフェスタで売ってみたところ、行列ができるほどになった。

 「風船って持っているとハッピーになるから、デザインフェスタでそういう風船を持っていたら嬉しいかなって」とふわっと風船のような語り口で「さとねこと」さんはそう語る。

さとねこと さんは 風船 をキャラに見立てて 惹きつける

 風船の中身には(ウェディングのベールやドレスに使われる)色鮮やかなチュール生地を入れたり、スパンコールを入れて煌びやかに演出した。そこまでなら風船屋でも考えつくだろうが、キャラクターに見立てて、お客様の想像力を掻き立てさせたところが、他とは違って乙女心を刺激した。

 最近では

ワーナー・ブラザーズの担当者の方から「トムとジェリー」でこの風船を作ってもらえないかと持ちかけられた。先日、ラフォーレ原宿のイベントではトムとジェリーの世界観を「猫耳」で表現して、風船の良さはそのままにイベントに花を添えた。アーティスティックな「トムとジェリー」は来場者を魅了したのだ。

 実に、彼女の持っている感性って魅力的で、風船以外でも独創的。彼女に教えてもらったところでは、最近では「メディうさちゃん」というキャラクターを手がけているらしい。耳が蛇のうさぎで「メディうさちゃん」というわけである。これにおいては自分で動画まで作成している器用さで、このような感じである。

 正直、まだ認知はないけど、「さとねこと」さんの着眼点は刺激的で、羨ましくもあった。すると、思いがけず彼女はこんな本音を漏らしてくれて、僕は素直に驚いた。「私、緊張で人の顔が見れなくて・・・だからなかなかお客さんの顔って覚えられないんですよね」と。「私自身はお客さんのこと、覚えていきたいんですけど、それができなくて、仲良しにできる人とかが羨ましいんです」と。

 なるほどなあと。でも、そんなことを気にする必要なんてない。ありのままの自分でいいと僕は思ったので、そう伝えた。素直に「私はこういう部分あって、今までそっけない対応もあったかもしれないけど、よろしくね」なんて包み隠さずさらけ出せれば、この才能とともに丸ごと受け止めてくれるファンはきっといる。そういう時代である。彼女自身、本音はもっとお客様と触れ合いたいのだから。

 ・・・話が逸れてしまったが、デザインフェスタの会場で帰りがけ、この風船を片手にまるでテーマパークを歩くように嬉しそうな人の姿を見かけて、さとねことさんが何気なく話してくれたこの言葉を思い出す。

「風船にその顔を貼る時、親戚の人から(その顔が)『やさしい』って言われたのが嬉しくて、以来『やさしい』って思いを込めながら顔を描いています」

 この言葉が彼女らしさを表現している。先程のお客様の嬉しそうな顔もきっとこの「やさしい」に裏付けられている。もはや風船ではなくて、これは、風船のごとくその「やさしい」という気持ちが吹き込まれたキャラクター。きっと人々を幸せにしていく。ねこかぶりっこ、メディうさちゃん含め、さとねことが風船の如く天高く浮上することを僕は期待したい。

 今日はこの辺で。

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