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エリックカールの世界が最大化 絵本を起点にライフスタイルを提案

 デジタルな世の中にあって、絵本の価値とはどこにあるのだろう。一枚一枚めくるほど、絵と響く言葉。僕らはデジタルにない魅力で引き込まれる。面白いな、と思ったのは、雑貨メーカーが敢えて、絵本に特化させているところ。実は、それで新しいマーケットを創造しているのである。ここが奥深い。

エリックカールの絵本の世界、さまざま広がる

1.絵本から始まる新しい提案

 そういう着眼点もあるのか。僕は、A&Bホールディングスの姫本将成さんに出会って、痛感したのだ。きっかけは下の写真の通り。絵本風の雑貨に関心を持ったのである。マグネットだが見開きにできる仕様。雑貨で上手に絵本の雰囲気を再現している。それと同時に、彼らの姿勢を理解する上でわかりやすいアイテム。

 よくよく雑貨の絵柄を見ると、明らかに子供向けではない。それで、姫本さんに話を聞くうち、そこから絵本にかける同社の姿勢を感じる事となる。「こちらをみていただけますか?」そう案内されたのが、エリックカールの雑貨であった。

2.エリックカールのモチーフが大人にもウケる

 エリックカールとは、世界的にベストセラーになった絵本「はらぺこあおむし」の作者である。彼らは、エリックカールのラインシーの一社である。写真の通り、それらのモチーフは、トートバックなど取り入れられて、いずれも洗練されている。

 絵本というと、子供向けという印象もなくはない。だが、そのアート性に着目すれば、大人のアイテムにも通用するはず。そう姫本さんは言うのだ。そこで、冒頭話した通り。絵本をテコに、雑貨を手掛けることで、新しいマーケットを模索していて、興味深いのだ。

3.店の運営もしているからこそ

 同社の特徴の一つとして、メーカーでありながら、同時に「えほん+えほん」というお店も運営している。これこそが絵本作家の世界観を存分に活かせる空間。絵本が持つその世界観をフルに醸し出す雑貨売り場として、作られたお店である。この振り切った決断が素晴らしい。そういう拠点があるから、また、ライセンシー商品としてチャレンジできるわけだ。

 絵本だけでも、雑貨だけでもない。こういう提案の仕方をすれば、他のライセンシーとは必然的に一線を画した動きになる。たとえば、下記の写真の通り。Tシャツにはおおよそ、キャラクターを全面に出さずに提案している。

 でも、実はこの商品も同じくエリックカールの作品をモチーフにしたもの。だから、キャラクターありきで商品提案するのではない。作家のアート性に着目をして、新しい売り場を構築して、自らも新規開拓できているというわけだ。

4.広く絵本からライフスタイルを提案

 最近では、東京・二子玉川にPLAY!PARK ERIC CARLEという施設の運営も。ここは、その世界観をもとに、子供たちが遊びから学びを得るようにしている。日本初のインドアプレイグラウンド施設らしい。つまり、大人の理解のもとで、子供も楽しめる拠点を手がけたところに意味がある。

 ここでは、虫や動物に触れられるように、エリックが書いた生き物や昆虫標本などを展示。コラージュを得意としたエリックカールの色紙作りにトライするなど、複数のワークショップを用意しているわけだ。

  だから、彼らはライセンスを通してキャラクターの力に依存するわけではない。広くその作家の持つ世界観を通して、人々のライフスタイルを提案できると考えているから伸び代があるのだ。

 不思議な話、大人向けの雑貨にトライすることになり、プレイグラウンド施設の運営など、新しいビジネスモデルを構築することになって、会社の可能性も伸びた。これも他と同じ歩み方をしないで着実に成長するライセンスマーケットの一幕である。

 改めて、僕らが目にする素材のポテンシャルに今一度、目を向けよう。それが、企業として新しい切り口を生み出すきっかけになるし、飛躍の一歩に繋がるのだから。

 今日はこの辺で。

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