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【体験】初心者の為のLINEスタンプの作り方 キャラの仕草の考え方から審査まで

 昨今、多くの才能が可視化され、発揮される時代になっていて、その背景にあるのはデジタルである。絵や写真の才能をデジタル上で価値に変える最もポピュラーな手段がLINEスタンプ。ということで、自分で作っちゃったのだ。ここではそのドタバタの舞台裏を描きつつ、それがどれだけ、簡単に作れるかを記事にしてみた。たくさんの工夫とコツがあるので、併せて理解しておきたい。

LINEスタンプ ってどう作る?

1.自ら作っちゃえ!笑

 マジで、筆者が作ってみたのである(笑)。そこでスタンプの素材として思いついたのが、このメディアのアイコン145chan。誰も興味ないだろうが名刺交換の際、「あ、このイラスト、見た事ある!」と話題になることがしばしば。なので、それでLINEスタンプを作ってみようと発想したのである。

 「u16さん、これさ・・・・LINEスタンプにできないかな。。。ハハハ」。

 このキャラクターデザインはクリエイターのu16さんが手がけていることから、そう持ちかけたのである。

2.どうやったらLINEスタンプを作れるんだ?

 「でもさ、これって、どうやったらLINEスタンプになるの?(笑)」。

 早速、その作り方に関して、u16さんに聞くと、「LINE クリエイターズマーケット」というサイトを教えてくれて、u16さんは「これが規定ですよ」と丁寧に教えてくれた。「制作ガイドライン」っていうのがあるのね。へぇ知らなかった。

https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/

「でも、これってやみくもにデザインを作ればいいってわけでもないですよね?」と僕。「そうだなあ、確かに作り方にはコツがあるね。コミュニケーションツールなので」とu16さん。なるほど、そうだよね。そのコツを下記で追いかけようと思う。

LINEスタンプはこうして作られる【作り方】

1.表情とポーズでイメージを掴む

 LINEスタンプというのは、「メインの画像」と「スタンプ画像」、「トークルームのタブ画像」の3つが必要である。

 u16さん曰く「(スタンプ画像は)最低8種類から。本音言えば16種くらいはバリエーションは欲しい気がしますけどね」と。まあ有名キャラでもないので「控えめに8種類で進めたい」とその意向を伝える僕。早速、u16さんは、LINEスタンプのラフ案を作って一覧にしてくれた。なるほど、こうやって作るのか。

 こうやって絵を並べていくと、その絵がコミュニケーション手段になる実感が得られる。

 コツとしては顔は作り込まない。表情とポーズで、わかりやすいものを幾つか作ってみたのだとか。今回は、ラフ画に文字を入れなかったと。それは、u16さんなりに考えてのこと。要は、シチュエーションを限定しない方がいいのではないか。そんな意味合いからのようであるが、人それぞれだろう。

 「キーワード」が使う場面のイメージ。LINEスタンプでは、登録する時に、そのイメージを絵に対してタグづけすることで、引き出しやすくなっている。だから、絵とシーンをそういう意味でも紐づけている。これを念頭に置いて作るといいだろう。表現にバランスが取れるから。あとは「ここから絞って何を作ろうか」という話だけである。

2.ラフからちゃんと顔の作り込みがされて、出てきた

 僕は8種にしたからそこから絞る。u16さんは、右側に優先度高めのセットをまとめていて、こうすると方向性が見えやすい。

 それで終わりかと思いきや、「テイストをどうしますか?」と。この絵を見ればわかると思うんだけど、絵が同じでも右と左でテイストが違う。荒めな筆の感じを出したものとLINEスタンプっぽさを出したものを二つ出してきた。

 u16さん的には左を勧めてくれた。なぜなら、このキャラの設定として僕はイメージを伝えていてそれに合致するのが左だろうということだった。そのイメージは何かって?

 「本当にダメダメ。だけど、一生懸命だから放っておけない。手を差し伸べたくなるキャラ」(笑)。ゆえに、人間っぽさが出た方がいいということのようだ。左に寄せた絵を作る事になった。手書き感の方がそのイメージに近いと。テイストはそのキャラの背景に直結するわけだ。なおこの未採用の絵は下記の経過を経てNFTで販売してみた。売れるわけないけど(笑)。

参考:【体験】初心者ながらNFT出品してみた

3.本格的にスタンプの画像になってきた

 この決断を踏まえて、早速、u16さんは「マスコットキャラの色彩を備えて」見せてくれた。こうやるのか、もうLINEスタンプじゃあないか。

 改めて痛感するのは「絵ではなくコミュニケーションである」という事。だから、コミュニケーションから逆算して絵を考えることで皆に使われるものとなるのだろう。この辺は、以前、Mintoの水野社長の話を聞いたことに通じる。どういうアイコンを作れば、どこのコミュケーションの場面で使われるか。また、その仕草一つ一つに個性がでる。だから、そのキャラの個性作りも併せて大事なのだ。

関連記事:キャラクター 業界の DX 革命 はいかにして推進するか Mintoの挑戦

遂にアップロードしてスタンプに!

 スタンプは大きく分けて、二つの方法で作ることができる。Webサイトで作るなら「LINEクリエイターズマーケット」。スマホのアプリで作るなら「スタンプMaker」。

1.スタンプMaker

 下の写真のように、アプリならそこに作ったイラストを8つ、アップロードするだけ。完成イメージも角度調整などもできる。スマホにある写真を使ってもよいから、お子さんでもできる。あとはLINEスタンプのタイトルと説明を入れるだけ。申請すれば、それをLINE側が審査して1週間ほどの時を経て、承認。販売できるようになるというわけである。

2.LINEクリエイターズマーケット

 「LINEクリエイターズマーケット」の場合は、WEBである。元々はこちらが最初で、クリエイターにも馴染みがあるのはこちら。だから、u16さんのようなiPadなどで専用ソフトを使った本格的な画像であれば、こちらのがいいだろう。メイン画像と8個のスタンプ画像をアップロードし、それぞれの仕草に「タグ」をつけられる。「ガーン!」など。そこでイラストとシーンが合致する。

 絵や写真でアプリを使ってやるのもよし。専門的にタブレットで描いてwebでやるのもよし。お好みに合わせてやればいい。

誰でもやれるならやった方がいい

 強調しておきたいのは、誰でも絵を描けてしまうという環境が土台としてあること。これだけ、簡単にその絵を販売できるようになっていること。その現実である。今という時代が、多くの才能に間違いなく光を当てるものであることはよくわかるだろう。

 ここまでできるなら、絵を作る訓練をした方がいいのではないだろうか。

関連記事;そもそもタブレットでどう絵を描くの? iPadなどのタブレットの革命

 絵が描けたら、その上で、キャラってどうイメージ作りをすれば良いか。そのアイデアの絞り込み、色合いを含め、どう作り込んでいくのかは、先ほどのu16さんの助言は参考になるに違いない。

 今日はこの辺で。

余談ですが、ここで購入できちゃいます!

ダメダメなのにほっとけない145ちゃん

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