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製造工場 で学ぶ キャラクターグッズ ってどう生まれる?

 商品作りには2種あって、商品の造形物としての面白さで勝負するのと キャラクターグッズ に絡むところのように、印刷のデザイン性で勝負しているのがあって、今日は後者の製造メーカーの話である。案外、知らない人も少なくないので、僕は考えた。「実際、商品を作っている現場、 製造工場 を見てみよう」と。それで、訪れたのはCount 2.9の製造工場なのである。

製造工場 に潜入 キャラクターグッズ の誕生まで

 Count 2.9は雑貨、イベントグッズなどを企画・製造する会社で、東京・尾久に会社を構えているが、その近隣に何箇所か工場が点在しており、いずれもコンパクトで高性能。

 実は、楽天市場で「ハワイアン・コア〜ハワイ屋〜」を運営する福島章浩さんを連れての潜入レポである。彼が何気なく「昔からキャラクターグッズを作ってみたかったんですよね」と話しているのを聞いたからである。

 工場に入るなり「これらは全て、平たいものを印刷する機械なんです」工場内のマシンを指差しながら、そう話して、Count 2.9取締役COO石澤仁さんは説明を始めた。

 どれもかなり大きな機材であって、そこに混じって、鮮やかな色合いで描かれたキャンバスが並んでいるのが、僕は気になった。思わず「この絵画もまさか・・・」

「あ、そうです。これ、絵のように見えるけど、印刷です」

 アーティストが描いたものをスキャニングして、それを機械でインプットして印刷している。最近は、その印刷の精度が高いので一枚一枚、絵で描いたような仕上がりだというのだ。「もとはこんな感じで白紙のキャンバスです」と石澤さん。

 「つまり、デザイン次第でいくらでも魅力的な商品は作れるんです」と彼は続ける。

 話を聞いていて面白いなと思ったのは、平らなものを専門に作っているメーカーがいるという話。そういうメーカーは日夜、平にできるものを探していて、良いのが見つかると石澤さんのような会社に提案をするのだ。「ここにキャラクターなり色々なものが印刷できますよ」と。

 なるほど。思い浮かべてみれば、平なものは色々ある。スマホケースも、鏡も、あとはサンダルだって平な部分がある。世の中、見回してみると、ありとあらゆる所に、平な部分が存在するけど、それらはそういう企業にとってみれば、何かしらを表現する大事な“キャンバス”なのである。

キャラクターを貪欲に追い求め商品の価値を高める

 だから、石澤さんは逆に、ここにおさまるキャラクターやコンテンツを探していくわけである。その取引先はキャラクターライセンスの権利を持つメーカー(つまりはライセンシー)に始まり、アーティスト自身であったり、その幅は広い。

 このCount 2.9の代表取締役の織本一秀さんなどは自らがプロレス好きなこともあって、スタンハンセンさんをモチーフにした商品を出しているし、この石澤さんだって自らが競馬を愛しているからその啓蒙を兼ねて、通を唸らせるグッズを販売先の開拓も含めて、プロデュースしているのだ。

 すると、彼らはそれらのコンテンツを扱ううちに、商品自体の幅が広がっていくから、他の企業の製造工場とも提携するようになって、結果、扱う商材も増えていく。この日、石澤さんからは、その提携工場についても案内してくれて、そのスタッフの方とも息はぴったり。

精密な機械でカットしアクリルキーホルダーが!

 へぇと思ったのはその工場で透明なアクリル板にレーザーで切り込みを入れている姿で、すごく繊細な作業であった。既に印刷は終えている様子で、アクリル板には可愛らしいキャラクターが何体も描かれていた。そこに切り込みを入れることで、キャラクター型に仕上がり、いよいよキーホルダーのモチーフになるというところであった。

 「このレーザー、今は切り込みの為にやっているけど、強度を調整すると刻印のようなものもできるんですよ」と石澤さんがそっと教えてくれた。機械の使い道次第ではその工夫は商品の魅力へと様々変わる。

 その提携工場のスタッフの方々も皆一様に親切で、「アクリルキーホルダーと言ってもそのまま、キャラクターとかを印刷すると透けてみづらいですよね?だから、ちゃんと裏側から別の色を塗って下地の色をつけることで初めてアクリルキーホルダーとして成立するんです」と機械を動かしながら、説明をする。

持ちつ持たれつの工場同士の連携と信頼

 これで状況が掴めてきただろうか。こんな風に、アクリルを切り込みだったり、生産数だったり、その内容によって、Count 2.9は自社の工場を使ったり、提携工場を使ったりして、うまく棲み分けをして使いこなしている。それは提携工場にとっても普段扱えないキャラクターなどを扱える等、利する部分があって、そこには持ちつ持たれつの深い信頼がある。阿吽の呼吸と息がぴったりな理由がわかった気がした。

 それと、見ていて思ったが、石澤さんは日頃、多くのキャラと商品作りを目の当たりにしているからこそ、何と何を組み合わせたらいいかのイメージもしやすいのだろう。これが前回、キャラクターグッズを作る上での心構えでの話にも通じる気がしていて、だからこそ、キャラクターには世界観があった方がいいと言ったのだろう。何を商品の素材としてチョイスするかは、キャラクターの世界観に関わってくるからだ。

関連記事:EC店舗 キャラグッズ 制作 に 挑む 実現するのか?

 それと、余談にはなるけど、この仕組みは案外、理にかなっているなと思ったのは、その平なものを探すメーカーがそういう素材を見つければ、そのメーカー自体が在庫を抱えてくれていることも多い。つまり、石澤さん達は必要数量、キャラクターグッズを作ればいいわけで、在庫リスクがなく生産性の高いビジネスができるということでもあって、そこは手堅い。

 というわけで、キャラクターグッズを作る製造工場の現場で追いかけてみたわけだが、いかがだろうか。早速、福島さんは生の現場に触れることで、商品ができるまでのイメージが体感できたようで、いよいよ製造に向けて動き出した。

 石澤さんも、そんな福島さんに、まずいきなりキャラクターを手がける前に、ハワイアン・コアのロゴをモチーフにしたグッズから作って、そこからキャラクターグッズへと進化させていくことを助言した。福島さんも自らの店舗が10周年であることもあるから、その店としての世界観をフックに何を素材にして商品にしていくかを考えるところから始めたのである。

 さて、次はどんな展開になるのか。乞うご期待。

今日はこの辺で。 

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