応援 で中3生に元気を TapuTapu the Panda

新型コロナウイルスの影響は、多方面にわたって生活を変えた。その中でも、学校生活の制限や行事の中止など、子どもたち、とりわけ中学生へ及ぶ影響は深刻である。そんな子どもたちを元気づける目的で開催されたのが「中3エールプロジェクト」。実は、ここで活躍したのが「TapuTapu the Panda」というキャラクターである。
本記事では、このキャラクターがどのように子どもたちの応援に貢献したのか、そしてその背景にあるライセンス活用の意義について整理します。
・コロナ禍と子どもたちの現状
コロナ禍で行事が相次いで中止され、学校生活自体にも大きな制約がかかっている。
特に中学3年生は、進路を決める大切な時期でありながら、思い出を作るための行事(修学旅行、体育大会、文化祭など)が中止されることも多く、精神的に大きなストレスを抱えるケースが増えている。
こうした状況下で、「少しでも子どもたちに前向きなメッセージを届けたい」という思いが各地で高まっているのである。
・中3エールプロジェクトの背景
その中にあって「中3エールプロジェクト」は、コロナ禍の影響を大きく受ける中学3年生を応援するための取り組みだ。
特に富士宮市では、中学校総合体育大会が中止となった代わりに、代替え大会「市スポーツ交流大会」を開催した。
この大会を通して、「今の経験が、将来きっと意味を持つ」というメッセージを届けようと、絵馬型のキーホルダーを企画。そこに子どもたちを励ますメッセージを載せられるキャラクターとして起用されたのが、「TapuTapu the Panda」だったのである。
ここで改めて「TapuTapu the Panda」について、みてみることにしよう。
・TapuTapu the Pandaとは
• キャラクターの概要
TapuTapu the Pandaは、株式会社フタバが年賀状プリント用に開発した応援キャラクター。
パンダをモチーフにしたかわいらしいデザインと、「とにかく笑おう」「負けるもんか」といった前向きなメッセージが特徴で、子どもから大人まで幅広い層に支持されている。
• メッセージ力の強み
TapuTapuの大きな魅力は、そのメッセージが「くすっと笑える」だけでなく、「よし、頑張ろう」とポジティブな気持ちを呼び起こす点にある。年賀はがきのイラストとして実績を積んできたこともあり、「応援するキャラクター」としてのポジションが定着しつつあるのだ。
• 教育的な側面
YouTube上では「TapuTapu the Panda English」という英語教育向けの動画シリーズも展開。
かわいいキャラクターを入り口に学習をサポートしている例もある。約9年前から継続して投稿が行われており、子どもの心をつかむ工夫が施されているのだ。
・富士宮市との取り組み
• 市スポーツ交流大会での絵馬型キーホルダー
「中学校総合体育大会」の代替として富士宮市が実施した「市スポーツ交流大会」。そこでは、子どもたちへ前向きなメッセージを残すため、絵馬型のキーホルダーを制作したのである。そこに「TapuTapu the Panda」のイラストと応援メッセージをあしらい、贈呈したというのだ。
• 「中3エールプロジェクト」との連動
このキーホルダー制作に必要な資金は、「中3エールプロジェクト」という募金活動によって集められた。応援の気持ちと資金が形となり、TapuTapuのメッセージが込められたグッズを通じて、中学3年生一人ひとりに「君たちの努力は必ず未来につながる」というエールが届けられたのである。
・ライセンス展開が生む価値
• キャラクターの社会的役割

TapuTapu the Pandaが担うのは、単なる「かわいいマスコット」の役割だけではないのだ。
落ち込みがちな気持ちを少しでも明るくしてくれる力がある。それが、こうした応援キャラクターの持つ大きな強み。心を動かす付加価値が、自治体や企業、NPOなどからの需要を生む要因となっている。
• ライセンスアウトの広がり
TapuTapu the Pandaは読売テレビでアニメ化された実績を持ち、すでに多方面での活躍が期待されている。今回のように、自治体とのコラボレーションを通じて子どもたちを応援する事例が増えれば、さらに多くの人々を支えるキャラクターへと成長できるだろう。
株式会社フタバの担当者である田中愛梨さんも、「実際の事例をきっかけに、もっと多くの人たちの気持ちをポジティブに後押ししたい」と語っていた。
・今後への期待
今回の「中3エールプロジェクト」で示されたように、キャラクターをライセンスアウトすることで、社会貢献の輪を広げる可能性が大きく開ける。
TapuTapu the Pandaの前向きなメッセージは、今後もさまざまな場面で、人々の心を温かく包み込み、支え合いのきっかけを作っていくだろう。
社会全体がネガティブなニュースに包まれがちな時代だからこそ、子どもたちの未来に向けた一歩を後押しできるキャラクターの存在は欠かせない。私たちもTapuTapu the Pandaにエールを送り合いながら、どんな時代でも支え合っていきたいものである。
僕もまた、このキャラにエールを送ろうと思って書いた。頑張ろう、支え合って。どんな時代でも。
今日はこの辺で。