ブラザー販売 JSA プリンター で遊ぶ 楽しさ伝え 購入へ
生活が変わると脚光を浴びるものも実は変化する。在宅の機会が増え、家庭用 プリンター の需要が増えている。また、 ブラザー販売 とともに行った、株式会社ジャパンシステムアート( JSA )の取り組みは、プリンターの利用機会を発想で、促進させるもの。ソフトとハードの両面からのアプローチで興味深い。
ブラザー販売 の 粋な プリンター 提案
ジャパンシステムアート(JSA)は、東京・大阪を拠点に活動するクリエイティブプロダクションであり、一方のブラザー販売は家庭用ミシンやプリンターの販売などを行っている。興味惹かれたのは、プリンターそのものを売り込むのではなく、プリントアウトして楽しむ遊びを提案し、プリンターの価値を述べた点である。
両社は、大阪市港区や港町づくり協議会大阪などの協力を得ながら、街並みをペーパークラフトで再現しようと呼びかけた。その名も「海とまちをつなぐ 大阪のみなとまちづくりキット」である。
その街並みを紙で組み立て作れるように、そのキットをジャパンシステムアートでデザインした。しかも、今の時代に合わせて、アプリと連携させ、すぐに、プリンターでダウンロードできるようにしてトライできるようにしている。まずはハードではなく、ソフトの提案をしたのだ。
勿論、この取り組み自体、ブラザー販売のアプリとは親和性が高いが、両社が意図するところは、プリンターの利用機会の創出。デザインしたJSAは、「プリンターの利用機会が増えれば、まわり回って、返ってくる」とブラザー販売が話していたことを明かす。プリンターができることを考え、業界全体を思い、取り組んだわけだ。
ペーパークラフトがインフラとなる
更に、興味深いのは、この大阪市港区や港町づくり協議会大阪との連携以降も、日本マリン事業協会と連携して「街から海へ繰り出そう マリーナタウンキット」という別のキットも生まれていて、ペーパークラフトの世界上で、プラットフォームができていることである。
そうなると、今後、いろいろな自治体や企業との連携を通して、広がりを見せる可能性を持てる。何より、どれだけ広がろうとも、この企画には在庫リスクを伴わない。それでいてプリンターの利用機会を自然に創出しているという点で、価値がある。
昨今における、新型コロナウイルス感染症を意識したものではないが、このサービス自体は昨今、在宅の機会が増えている中であれば、歓迎されるだろうと思う。
無理に売ろうとしないで、人の気持ちと向き合う、クリエイティブがもたらした販売促進である。プリンターを活用したエンターテイメントの提案は、インフラをうみ、プラットフォーム化して、それがプリンタそのものの需要を増やしているのである。
クリエイティブに価値あり。考えることで道は開ける。今日はこの辺で。