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TIGER & BUNNY2 Netflix 独占配信 輝く企業たちの躍動

 TVシリーズ放送から10年。企業のスポンサーロゴを背負い、街の平和を守るというその視点。それが、異色なヒーローアクション『TIGER & BUNNY』。『劇場版The Rising』以降の新ストーリーとなる『TIGER & BUNNY2』がNetflixでスタートする。

TIGER & BUNNY2 Netflix で配信 合わせて企業も活性化

1.TIGER & BUNNYとは

「NEXT」と呼ばれる特殊能力者たちが、出てくる。そして、それらが悪者と対峙する姿が痛快。SF漫画ではお馴染みの桂正和先生がツボを押さえたキャラクターを作り出す。それと調和するアニメーションが絶妙にマッチしている。

 また、面白いのは、スポンサーロゴを背負うという部分。スーツには企業名が入っている。つまり、ヒーローはただ救うだけではない。スポンサーのメリットも考えて動くなどの要素が、他にはなくて、ビジネス的な要素が入っているのが良い。

2.企業名が入っていることで生まれる価値

 スーツに入った企業ロゴは何も架空なものだけではない。我々がお馴染みとするリアルな企業が入っているから、リアリティが増す。この「プレイスメント企業」(ロゴが入った企業)となる会社を巻き込んで、その熱狂が生まれようとしている。リアルに存在する企業がフィクションのアニメと融合するから、他にはない臨場感を感じることができるわけだ。

 例えば、KINTOという会社。同社は「2」からそのプレイスメント企業となった。こういう企業が着実に増えている。足元を見てほしい。しっかりそのロゴが記載されていることに気づきいただけるだろうか。

3.企業の中身を自然に伝える新たな視点

 この会社は、自動車保険や自動車税など、クルマにかかる諸経費を月々定額で込みしたサブスク・サービスを手がけている。、、、、とまあ、自然にどんな会社が気になってしまう。

 同社の姿勢が「常識を突破し、新しい世界をつくろう」らしい。その意味では企業の価値向上の常識を突破している。こういう風にしてアニメの姿勢と自分たちとを重ね合わせて訴求するのは自然である。この主人公の考え方と近く、感情移入の度合いも高い。

4.掲載企業の動きも連動する

 続いて「LINEマンガ」。新ヒーロー「マジカルキャット」のプレイスメント企業となった。ヒーロースーツ左腕にそのロゴが入る。純粋に可愛らしく、そういうキャラクターのファンと企業が連想するのも興味深い。

 実はかれらはしたたかで、ビジネスも連動している。「LINEマンガ」では「TIGER & BUNNY -The Beginning-」(KADOKAWA刊)を配信しているのである。

5.乗り物にも企業名が

 加えて、キャラクターのスーツだけではなく乗り物もその対象となる。

 主人公のワイルドタイガーとバーナビー・ブルックス Jr.が乗るダブルチェイサー。そこにも企業ロゴが掲載されており、ゴルフダイジェスト・オンラインがそれに該当する。

 こうなると、また、企業の中身が気になる。「GDO」はゴルフ専門ポータルサイト。2000年から展開していて、かなり前から先進的な取り組みをしてきたといえよう。同社は、主人公のワイルドタイガーとバーナビー・ブルックス Jr.が乗るダブルチェイサーに『GDO』のロゴが記載。これも彼らの姿勢をマッチしているように思う。

6.掲載だけではなく、新商品で価値を活かす

 更に、デサントジャパンも“ダブルチェイサー”にプレイスメントとして参画。企業ロゴが掲載されるだけではない。自らコラボレーションアイテムを作成して「DESCENTE STORE オンライン」などで販売する。

 こちらがその商品。主人公2人のイメージである虎と兎をグラフィック化したオリジナルプリントが特徴。彼らのものづくりへの姿勢を窺える。

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 それぞれのイメージカラーを用いてヒーロースーツが暗闇で光っているところを表現している。それにあたっては、再帰反射プリントを使うこだわりようだ。数々のトップアスリートにも提供してきた『デサント』ブランドのスポーツウェアと融合させて、その強みを発揮した。

今までにない出会いも創出

1.それぞれにいる企業のファンを触発

 最後に、こんな企業もやっているの?と驚いたのがこちら。

 下記のTwitterを見てわかる通り、仙台の「菓匠三全」。東北地方の人なら知っている、宮城の代表的商品「萩の月」。そのロゴを『TIGER & BUNNY 2』の「ダブルチェイサー」に入れている。それらの企業のファンを巻き込みながら、アニメの世界とリアルの世界がオーバーラップさせて楽しませる。

 

2.ファンとの接点が多様性でコンテンツも変わる

 今回の動きはNetflixとしては独占配信である。

 彼らもまた、そうやって日本のコンテンツの可能性に期待しているしそこに投資をしているわけだ。

 大事なのは消費に関連して考えた時。こうやって世界に同時に配信されることで、「ヒットにタイムラグが生まれない」のだ。

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 全世界にこのコンテンツが同時に見られると言うことはヒットが全世界に同時に起こりうると言うわけである。だから企業も動く。それがこれまでのマスメディアや映画に限らず、新しい土壌を生んで、そこを起点として、ビジネスとしての新たな広がりが生まれている。

そう考えると、ここまで列挙してきた「プレイスメント企業」の価値は今後、どうなるだろう。そう考えると面白い。

 それでいて、「鬼滅の刃」のヒットでも分かる通り、配信であるが故、一過性ではない。ずっと誰でもいつも見られる要素は、この巣ごもりで変容しつつある家庭の過ごし方にも影響を及ぼしている。継続的に商品が売れ続ける可能性も秘めている。拡散力と、広がり方、そして継続の仕方など、これまでと違った商機が生まれていて、未来を思うと、注目に値するわけである。

 今日はこの辺で。

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