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地名 氏名 でもうググらない? オペレーター を救う“辞書屋”レムトス

 漢字の「いち」と書いて「一」。果たしてこの“苗字”。なんて読むでしょう。ポイントは“苗字”と書いたところにある。“ぐぐ”ってもそれなりに苦戦するのではないか。そんな様々な 氏名・苗字や 地名 などの情報。それを、どこよりも詳しいデータベースとして集めそれをビジネスに活かす。ニッチさ故の凄みを感じる企業がある。その名をレムトスという。彼らは企業の オペレーター を救ったのだ。

オペレーターをデータはなぜ救うのか

1.「一」と書いて何て読む?

 これには大変、驚いた。大変失礼な話だが、これで仕事になるのか、と。「一体そのようなものが、どんな時に役に立つのか」。代表取締役 金子忍さんに聞くと、「コールセンターや実店舗のオペレーターが顧客対応の際などは、特に力を発揮するんです」と胸を張って見せた。

 ギフトコーナーでも、修理センターでも、コールセンターでもいい。氏名をいうタイミングがあるとしよう。「にのまえ」ですと言われて、オペレーターやコンシェルジュの頭に、その漢字がどれだけ浮かぶだろうか。

 その答えが「一」である。これで「にのまえ」である。言われてみれば納得であるが「一」だから、「にのまえ」と読むのだそうだ。これも、「にのまえ」と打つと出て来る。こんなものは普通にでてこない。

2.ニッチな地名、氏名・苗字データどんな時に役に立つのか?

 そこで、彼らはそれがでてくる。「漢帝(カンテイ)シリーズ・辞書屋のWeb Solution」というツールを持っているわけで、これこそがデータベースである。それを企業が導入すると、例えば、お馴染みの「いとう」ですら、入れるだけで、下記のような感じで、これだけの「いとう」を導き出す事ができる。

 これがいかに助かるか。例えば、漢字が分かったとしても、今度は、なんて打ち込んで変換すれば、その漢字が出るのか、分からない。こればかりは、どれだけ有能な人も、有能なパソコンを目の前にしてもデータがない以上は、苦戦するわけだ。だから、そのツールは重宝される。

 しかも、レムトスのそのマニアックぶりは、度を越している。名前のデータベースだけではなく、地名のデータベースも然りだ。レアなものまで最新版で備わっている。しかも、住所なども地名が突然、変更になっていたりする事があったりするが、このツールはそれすらも華麗に解き明かしてくれる。

UIに優れているのは元々デバイスを手掛けているから

1.1985年に世界に先駆けタッチパネルを手がけた

 入力フォームにおける縁の下の力持ち。でも、このよなことを事業にしようと思ったのか。僕は、そこが気になった。これまた、歴史があって、一見全く関係がないように見える。今から遡ること1985年、彼らがタッチパネルのようなものを手掛けたことに始まる。

 例えていうなら、銀行のタッチパネルのようなもの。それを使って、会社の事務社員が、必要なことをパソコンに入力する。そんなイメージを描いてもらえれば、わかりやすい。その時にタッチパネルの利便性で、どこよりも早くその仕組みを浸透させたのがこの会社だ。

 ただ、今、どこでもタッチパネルを見かけるようになったことでもわかる通り、そのデバイス自体が差別化要因にはならなくなり、それらを提供することは今はなくなった。

 けれど、その入力過程で、必要だった、住所や名前などを簡易に出せるようにと、データベースを集めていたものがそのまま、アップデートされた。それが今もずっと多くの企業で重宝されている「漢帝(カンテイ)シリーズ・辞書屋のWeb Solution」につながる。それが、上記で示したサービスなのである。

2.企業ごとに組み込んでもらう事で今も現役

 このデータベースをそれぞれの企業ごとに組み込んでもらう。かつ彼らは、アップデートしてその中身を変え続け、あらゆる名前、地名などに対応し続ける。そうすることで、現場の助けになってきたというわけである。この更新性やこだわり抜いたUIを鑑みると、ここまで特化して、やっているところは他にはない。

 だから結果、レムトス以外に頼れない。そうすると、ニッチでも一度使えば、その利便性の高さ故、継続率はなんと95%。驚きの継続度合いである。

 まさに、中小企業の鏡だな、と思った。地名や名前などの他の追随を許さない最新、かつ細かなデータベース。それを最大化させるUIだけで飯を食ってきた。

 でも、それは他にはない独自性。何よりももうそれ無しには、企業は運営できないほど、導入企業には血となり肉となって、もうその一部をなしている事がわかる。

 もちろん、ビジネスには色々あって、ガンガン利用者を増加させ、売上を増やしていく。その一方で、ニッチで燻し銀の魅力で確かに、信頼されるお客には深く浸透している輝く企業はある。

 結果的に、その継続率を考えれば、経営も堅実であり、身の丈にあった見事な処世術である。商品力が為せる技ではないかと思う。繰り返すが、その燻し銀の魅力に、あっぱれである。

 今日はこの辺で。

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