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ユニクロ 原宿店 オープン 行ってみた!買い物の未来編

ユニクロ原宿店オープン

 昨日 ユニクロ 原宿店 が オープン したが、この店には新たな小売のシーンを提示している。僕は、特にタッチパネルを使ったショッピングのフロアに興味があって行ってみたところ、数々の気づきも得られたので、その様子をまとめてみた。

オープン に湧く ユニクロ 原宿店 に実験的なパネルのフロア

 写真の通り、見渡す限りパネルである。実は、このパネルは9枚でワンセット。真ん中のパネル1枚と、それを取り囲む8枚のパネルで構成されている。

 真ん中のパネルでメイン操作をすると、周りの8枚のパネルはそれと連動して、例えばコーディネイトなどがパパッと映し出されるのである。また9枚全部、タッチで反応する仕様になっていて、直感的だ。ニンテンドーDSが出てきたときの印象に近い。

真ん中の操作に反応し周りの8枚がコーデを示す

 それでは真ん中のパネルのメイン操作を見てみよう。メインでは「テーマで見つかる新たなスタイル」と「パシャっと見つかる気になるアイテム」の二つの選択肢がある。「テーマで見つかる新たなスタイル」を押すと、8つのカテゴリーが出てきて、この8つというところで、まわりのパネルを使用する。そこからタッチして、選ぶわけだ。

 最初はレディースもメンズもこの8つの中にある。例えば「メンズ」の好きなカテゴリーを選ぶと、その8枚のパネルは全てメンズのそのカテゴリーのテイストへと変化。その8枚のパネルにもし好みがなければ、メインのパネルで「シャッフル」ボタンをタッチすると、8枚のパネルはまた変わっていくのである。

 

 8枚のパネルのうち「これいいじゃん!」となったら、その服のパネルをタッチすると、商品名が出てくる。そして、店頭のどこにあるのか詳細を示すようになっていて、パネルには店内マップの拡大とともに、QRコードがある。

 それにより、マップへのアクセスを示すマップを自分のスマホに送ることもできるので、店内を楽しみながら、その場所に移動して、買い求めることができる。

売り場を倉庫に見立て、パネルを売り場に見立てる

 思ったのは、パネルの視点で考えると、ユニクロ原宿店自体が、巨大な倉庫だなということだ。店で服を一枚一枚、あちこち行かずとも、パネルで絞り込んで、その商品がある所に移動すればいいのだから。

 ちなみに、商品詳細をタッチすると、他の色味の確認とその在庫状況が把握できるから、今どのサイズが残っているのか確認でき、無駄も手間もかからない。仮に「買おう!」となったとして、それが遊びに出かける前だとしても、大丈夫だ。

 そのまま、スマホのQRコードを通じて、オンラインショップへアクセスできて、そちらで購入できるようになっている。オンラインショップがしっかり、リアル店舗の手の届きづらいところをフォローしている。勿論、送り届けるのもいいだろうし、あとで、店舗での受け取りもしても良いので、使い勝手が良い。

自分の好みに近いデザインが出るので欲しくなる

 ちなみにだが、「パシャっと見つかる気になるアイテム」をタッチすると、QRコードが出て、それを読み込むようになっている。すると自分のスマホの中にある写真がパネルに掲載され、それに合わせる形で、AI解析によって、オンラインショップでの写真や雑誌で掲載している洋服で、類似したものが表示されるようになっている。

 僕はチェックのシャツを着ていたので、そこにはチェック系のシャツが表示されていて、確かに、やってみて、それを見ていたら人の趣味嗜好というのはあって、欲しくなってきたのは本当の話だ。

 例えば、その服が今までブランド基準で買っていたとしよう。そんな人ですら、そのブランドの中でも、自分の好みのデザインでチョイスしているわけであるから、結果、ユニクロでそれに近いテイストの商品が手軽に見つかれば、買ってしまう可能性がある、という事実なのである。これは結構、衝撃だ。

過去の固定概念が打破され、データとお客さんの嗜好で売り場が活性化する

 そして、もう一つハッとしたことがある。ここ最近、ユニクロがかなり、雑誌と変わらぬほどの分厚い本格的な紙のフリーマガジンを発行していたことの意味。なぜ無料で?と疑問だったのだ。

 だが、例えば、こうやって自分の服と、専門的なコーディネイトで感度の高いものを紐付けして映し出されれば、そのフリーマガジンで取り上げていた内容は、意味を持つことになる。フリーマガジンは、フリーで広告がなくとも、しっかりデータとしてこの会社に貢献していたのだ。

 かつての概念が打破されていて、新しいとんがったデザインを求めるのとは違う意味で、感度が高い。売り場を倉庫に見立て、パネルを売り場にしたり、今着ている服は、ブランド品でなくても、手軽な価格で、ユニクロで買おうかと思わせるという事実。その切り口である。

 ファッションのあり方がデジタルの進化とともに、大きく変わっている。こういう視点が受け入れられるかどうかは別として、今までの販売手法にこだわっていた人は今一度、考え直さなきゃならないのではないか。

 今日はこの辺で。

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