Amazonビジネス 既存eコマースを生かす新規事業の 仕組み

AmazonではBtoB向けに Amazonビジネス を展開している。要は、Amazonが企業を対象にアカウントを用意して、会社で必要な事務用品などを、そこで買えるようにしたものである。一見するとこれは、アスクルの対抗なのかと思っていたが、彼らなりの着想で、よく考えられた 仕組み である。そこに新しい要素がしっかり組み込まれている点は学びがあると思い、記事にさせていただいた。
この話であるが、総務と経営企画などの使い道を分けて考えると、Amazonビジネスの独自の利用価値が見えてくることに気づく。

Amazonはそもそも BtoCで世界一の品揃えを謳っているので、基本、ない商品はないという前提となる。実際に、経営企画や営業など、本を買ったりすることも少なくない。その買い先がAmazonに集約されていれば、経費精算も楽で業務の効率化が測れる。
また、その一方でここで商品が買われることで、Amazonで売れる量が増えて、結果、仕入れ数も増えれば、仕入れの単価も下がるわけで、その分、また、顧客に還元できる要素が増えてくるので、全てにおいてウィンウィンだというわけだ。
既存のビジネスの強みを生かし、その成長を新規事業の立ち上げが後押しする格好となり、相乗効果が見込めて、かつそれが顧客の満足度にもつながっている。細部に渡るまで設計されたこのメカニズムこそ、Amazonの真骨頂である。