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TikTok24万フォロワーで掴んだ「 ブルベア 」のこれから

 一年前にこんな賑々しくこのキャラクターグッズが並ぶことになろうとは誰が予想しただろうか。ここはキデイランド原宿店。その正面に並ぶのは「 ブルベア 」「成瀬」「ほまれ」「こたろう」というTikTokerだ。これらは皆一様に「 TikTok 」をきっかけにブレイクした。かつてなら考えもしなかったところから、ヒットが生まれる時代がすぐそこまで来ている。 

 今回はその後編。そのキャラクターグッズのブレイクの仕方が変貌している現実を追おうと思う。「ブルベア」について、いかにして、このようにグッズが売られるまでに至ったのか、ブルベア本人への取材と共にその部分を紐解いてみた。

 「ブルベア」とは、イラストレーターの”ちまきandもちいちろう”がデザインをしたキャラクターで、人気ロックバンド「BLUE ENCOUNT」のグッズに使われたことでバンドのファンに認知されることになった。ただ、いくら「BLUE ENCOUNT」が人気だと言っても、そのファンの中でも一部しか知らないはずのキャラクターだったのだ。

 しかし「ブルベア」は、TikTokアカウントで、24万人のフォロワーを持つインフルエンサー「TikToker」となった。そして、驚いたのは「一年前のフォローワー数はわずか100人程度だった」ということ。正真正銘、SNSを起点としてブレイクした珍しいキャラクターだと言っていい。 

100人のフォロワーから20万人超えに至るその道のりは?

 でもその裏には地道な努力の積み重ねがあってこそ。TikTokに投稿するのは(当たり前だが)人間が大半でキャラクターの数が少なく、どう個性を出せばいいのか悩んでいた。

 出た結論はキャラクターがやらないことをやってみること。人間では表現ができない首をグルグルと360度回転させておどけて見せたり、編集ソフトを勉強して時間を止めたり、芸能人に直接オファーをしてコラボ撮影など常に新しいことに挑戦を続けてきた。

 他にも、「ブルベア」はかなりの巨体なのにも関わらず、敢えて飛行機に乗り、韓国に遠征。そこでTikTokを撮影して、意外性を重視して視聴者の気持ちを引き寄せた。面白いエピソードとして、実際、飛行機で運べる制限の大きさまであと2センチで冷や汗をかいたなんてものもある。言われてみればそうだが、そこまで覚悟を持って撮影するキャラクターはいなかった。

 そして、まさかの出来事が起こる。日本だけでなく、タイやベトナムの人たちがこの韓国での動画に「いいね」をつけ始めた。ここがSNSの力であり、そこから一気に世界に飛び火する。「いいね」数は150万となり、再生数は1600万回を記録してTikTokerとして、頭角を現し始めるのである。

ファンと向き合う姿勢にも本気だったからこその支持

 TikTokerの「成瀬」君、「ほまれ」君(今回の記事「前編」参照)「こたろう」君にも出会い、積極的にアプローチして、彼らと一緒にTikTokに出演したことも、人気に拍車をかけた。

 だから、TikTokでは「24万人」のフォローワーを抱えるまでになって、この日本キャラクターの聖地ともいわれるキデイランド原宿店のメインとも言える場所で、サンリオによりデザインされてグッズが売られる機会まで得たのだ。

 店頭には「ブルベア」の愛らしい表情の入ったアクリルキーホルダー、缶バッヂ、トートバッグなどが並んでいた。「ブルエンのライブでもないのに、わざわざ来てくれて、買ってくれるお客さんがいるのが本当にうれしいʕ •ɷ•ʔฅ」ブルベア目当てでこの地に来てくれているお客さんがいることの感動とその現実を噛み締めていた。

作った商品、コンテンツを育てる工夫で皆が知恵を出し合うことの大事さ

 成瀬君、ほまれ君、こたろう君、をサンリオ と引き合わせたシリーズは、「リレイズクリエイターズ Design produced by Sanrio」と呼ばれ、そしてブルベアとのコラボレーションがキデイランド原宿店と大阪梅田店で実現するのである。

 マインドワークス・エンタテインメントが仕掛けたもので、代表取締役 近藤 健祐さんも、今回、これに携わり、キャラクターの育ち方も変貌していることを実感しているようだ。

 「『TikTok』でキャラクターを育成するなど、かつてなかったけれど、今はそこにファンがいて、交流が生まれているから、それが成立する。僕らの使命としてはそれが「TikTok」で終わらないように、こういうグッズ化を通して、過去の知見を結集しつつ、SNSでの動きを尊重し連携して、更にその可能性を飛躍させることにある」と話す。

 時代は変わっている。今回の事例は、現代のテクノロジーはキャラクターなり、コンテンツなりを「育てる」大事な要素になりうることを示したように思う。これはキャラクターに限った話ではなく、全てに通用する大事な時代の流れである。

 SNSの活動だけでなく、キャラクター商品がコミュニケーションを生み、SNSの活動をさらに上のステージに高めてくれる。だから、皆がもっと自分たちをアピールし躍進するために、こういったものを流行りに終わらせることなく、今度は、どう長く愛されるようかと、皆で、考えようではないか。心からそう思う。

 素敵なニッポンの未来は、その前向きな気持ちの中にきっとある。

今日はこの辺で。

関連記事:サンリオコラボを実力で引き寄せたTikToker成瀬&ほまれを直撃〜TikTokがもたらす新潮流(前編)

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