1. HOME
  2. News
  3. 地域ならでは
  4. 益子WEB陶器市 地方 は 通販 で コンテンツ化 し 変貌する

益子WEB陶器市 地方 は 通販 で コンテンツ化 し 変貌する

陶器市

 よく言われる事だが、ネットは地域の垣根を取り払い、世界をフラットにした。ただ、逆説的になるが、世界が一つになればなるほど、その地域性は今まで以上に重要なものになってくると僕は思っている。そこで 益子WEB陶器市 というweb上で開催されたイベントに注目した。同イベントと 通販 との親和性を見ながら 地方 こそ、これから注目すべき“コンテンツ”なのだと述べてみたい。

 今の時代において、ネットがあれば、売り場に誰もがアクセスできる。また、個性が重要になってきていて、その個性の発揮の仕方も、SNSなどのおかげで自己表現がしやすくなって、共感が生まれ、マスメディアを使うことなく、その売り買いは、身近なものになった。

 冒頭話した通りだが、だから地域性もまた、住民がそこで向き合ってきた過去があって、その土地ならでは強みがあるから、それらと同様に、共感を集め、脚光を浴びるものになるだろうと思うのだ。

 場所を崇拝していたから、今までは誰もそれをコンテンツと思っていなくて、その場所に来れば、そこに価値が生まれると信じていた。だが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の中で、その場所に行けなくなって、一変させた。

益子WEB陶器市 が気づかせた 通販 の可能性

 ここで、一つ、例をあげたい。益子WEB陶器市というイベントがweb上で10月31日〜11月10日で開催された。北海道から沖縄まで全国からアクセスが殺到し、アクセスは約16万人、売上高は約3900万円にものぼった。この背景には、益子の作家と窯元(かまもと)が250以上も集まり、作品としては9500点以上が集まったことがあげられる。これは、この期間のイベントとしては異例の事である。

 だが、その裏側でしっかり戦略が組まれていたことを僕らは忘れてはならない。語弊がある言い方になるが、サイト上、綺麗に作り込まれていない。何せ、ネットに不慣れた作家自身に写真や文章などを登録してもらっているのだが、これも戦略のうちである。

 例年開催のリアル「益子陶器市」に足を運ぶ人たちの多くは、目的買いではなく、ふらりとこの地にやってきて、気に入った作品を手にして、買っていく。実際、そういう声をこの町のあらゆる作家から聞かれたので、そうしようと、わざと決めたのである。

 それは流行ではなく個性である。昨今の例で言えば、シーン提案などをするのが主流であるが、あえて運営サイドで決めたシーン提案などはせずに、自分で探し当ててもらおうと考えた。そう話すのは、益子WEB陶器市の運営元で、ディーアゴラの水野大人さんである。

 また、皿や鉢、カップなどの各一覧については、15分毎にランダム表示させていたという。9500点以上の作品が集まってはいるものの、それを、きれいに並べたところで益子陶器市の良さは、反映されているとはいえない。その本家の陶器市のように、語弊がある言い方かもしれないが、雑然と並ぶところにこそ、この益子らしさがある。そこを水野さんは指摘しているわけなのだ。

 これこそが、地域そのものがコンテンツになった好例なのではないか。

益子WEB陶器市 の 通販 はネット故の確度の高さで、成功をものに。

 戦略はここに止まらない。土台として例年のリアル「益子陶器市」があるので、ここを参考に、毎年来てくれる関東圏の人たちをターゲットに戦略を組み立てて、売れるようにするための確度をあげていく。その上で、近畿や中越などの西側、北海道も意識して、都市部の人をターゲットもチャレンジングに組み込むことで、想定以上の実績が出たというわけなのだ。

 最後に冒頭、「これからは、、」と書いたのは、この事例が未来に繋がるヒントを示しているからで、それは事業をする上で最も重要なお金の部分への配慮である。かつてであれば、多額な費用を試算し、半ば博打的に施策を実行して一喜一憂する、という光景は考えられなくもない。

 ただ、この益子WEB陶器市がまさにそうであるが、コストを抑えながら設計しつつ、その一方で地方から資本金のような形で、少しずつ、無理なくお金を集めた。その過程で、Shopifyの仕組みなど、ウェブの生産性の高さが際立ったというわけだ。

 Shopifyは何かと話題であるが、大事なのはShopifyを使う事ではなく、その利点を生かして、低コストで売り場を創出した事なのであって、その裏側にある戦略の方なのである。

 実際、そこまで構築した上で、売り上げた金額から手数料をもらう形で堅実にその事業を組み立てて、町に活気をもたらした。身の丈に合わせて、町の活性化を少しずつ規模感を膨らませて、その精度を高めて、チャレンジしている点で、ネット、通販は価値があったと言えるわけである。

 繰り返すが、ウェブによって、世界がフラットになった今、地方というのは大きな価値を持っている。地方の価値は、単純にその地に人を呼び込むことだけではなく、自らウェブを通して、そのコンテンツとしての強みを発揮して潜在的なお客様に“近づいていく”ことが大事なのだと思う。

 それができた時、恐らく、その地方の価値は今までにないものとなり、リアルの価値も倍加して、誇りある町へと変貌していくのだと僕は思う。その願いも込めて、「世界が一つになればなるほど、その地域性は今まで以上に重要なものになってくる」そう書いた次第だ。これらの事例を見れば、わかるだろう。

 今日はこの辺で。

関連記事

「145マガジン」は、小売業界とキャラクターコンテンツに焦点を当て、魅力的な商品や売り場に活気をもたらす人や企業に迫り、その裏側にあるドラマを追うメディアです。
詳しくはこちら

最新記事

会員登録してメディアに参加!

京都の高級食パン!宮原華音が初体験するその味は?

人気記事アラカルト

過去の記事もみてみよう

2020年12月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031