今時のお洒落な お茶 とは 平岡商店 の挑戦 annon
あんのん、心和むその響きは お茶 のブランドの名である。山あいの茶産地玉川で茶農家から始まった株式会社 平岡商店 は、志を持って、自ら「 annon 」というブランドを掲げ、お茶の商品を手掛けた。それは、お茶を今の時代に伝える新たな提案である。
annon は お茶 と向き合い続けた 平岡商店 の挑戦
今の時代に、というのは、何か。昨今、急須で淹れるお茶の需要が減少する一方で、お洒落な日本茶カフェなどで脚光を浴びている。それでいて、ペットボトル系茶飲料の消費量が増え続けていて、それはプラスチックゴミの環境に及ぼす影響が大きな社会問題となっている。
粉末にすることで、手軽にいつでもお洒落に
ブランドマネージャーの平岡宏太さんは、言う。「そこで、手軽に飲めて、ペットボトルよりも美味しく配慮した飲み方で、お洒落なものって何だろう。それが粉末茶というスタイルだったんです」と。彼らは、ずっと縁の下の力持ちとして、お茶を支えていたが、今の時代に相応しく、お茶を広めるべく、自らが表に立ち、あるべきお茶の姿をこのブランドで問いかけようというのである。
平岡商店 は annon で お茶 を粉末にした。その粉末を 水と一緒に、水筒に入れてシャカシャカと振るだけで良い。すると、水筒の中には本格的なお茶ができている、というわけだ。これであれば、今の時代に相応しく、カジュアルに、家でも、オフィスでも、ピクニックでも、お茶を楽しめる、というわけである。
味わいも、爽やかでいい意味でお茶らしくない
種類は、5種。朝の目覚めにふさわしい、爽やかな「玉川合組煎茶」、梅雨水土に恵まれた茶園トゥベットゥを起源にする新緑を思わせる「特選煎茶トゥベットゥ」、就寝前のリラックスに甘く薫焙煎香の「浅煎りほうじ茶」の他、「抹茶ラテ」「ほうじ茶ラテ」など、バラエティーに富んでいる。僕も「玉川合組煎茶」を飲んだが、苦味もなく、スゥッと爽やかに飲め、まるで上品なジュースを味わっているような感じである。
勿論、急須で淹れるお茶よりも、茶葉の成分をフルに使っているのでヘルシー、この口当たりと、その実力を持ってすれば、十分、感度の高い女性にも響きそうに思う。
お茶に誰よりも深く接してきた人たちだからこその知恵。お茶という誰もが知っている素材が時代を経て生まれ変わり、その素敵さを今に伝える。裏方から、表舞台に立って、それを伝えようとするその志と愛に拍手を送りたいのだ。
今日はこの辺で。