えなこ が コスプレ で日常を変えたように ワイン も日常を可憐に変えてくれる
ワインには色々あって、とはいえ敷居が高い気もするから、こうやって馴染みの薄い人たちにアピールするというのは必要なことなのだなと思った。僕が向かった先は、「ロジャーグラート」という ワイン の記者発表会で、颯爽と現れたのは えなこ さん。ご存知の方もいるだろうがコスプレイヤーとして人気が高い。
ロジャーグラート の ワイン の魅力を えなこ が伝える
彼女のTwitterやInstagramでのフォロワー数は100万人を超えるそうで、それだけ影響力がありながらも、やっぱり思うのは自らコスプレを通して、自分を発信することで、自らの道を切り開いて、若年層の気持ちを触発してきたことにあると思う。
だから、彼女が僕が向かった「ロジャーグラート」の発表会で、自らワインをアピールしていく「オススメイヤー」となることを明らかにして、そこから、日本にこのワインを伝えた三国ワインと二人三脚で、そのワインの浸透に向け広報活動していくわけだ。
知る人ぞ知る伝統のワイン
かくいう僕も「ロジャーグラート」のことは存じ上げなくて、そのワインは知る人ぞ知る、140年の歴史を持つものである。スペイン・カタルーニャ州発祥のスパークリングワインであって、上品かつ、奥行きのある味わい。それは、選び抜かれた最高品質の葡萄の一番搾りの果汁のみを使って、地下30メートルのセラーで深い味わいが生まれるまでじっくり熟成してから作っているからのようである。
日本においては、1997年に三国ワインの手により販売されて、それこそ当時は、その歴史はあるものの、馴染みの薄いものだった。ただ、その後、テレビの格付け番組にこれが登場して以降、知られるところになり、関係者一同、それが一過性のブームにならぬものか、と不安視する声もあったが、なんのその、その後、10年に渡り、その売上は二桁成長を続けたのである。
一度口にすると、そのリピーターは数多く、それがこのブランド自体の息の長さに繋がっていることに自信を深めた同社は、そのファンの多くが35歳以上の人たちであることに着目。この味わいをそれよりも低い年齢層にも飲んでもらうことで、このワインのファンの裾野を広げようと、白羽の矢が立ったのがこのえなこさんだったというわけだ。
彼女はこのワインのラベルをイメージさせるような色合いのコスプレに身を包み、売り場の販促ポップに登場するほか、ウェブ上で彼女がこのワインをお勧めする動画も作成して、少しでもこのワインがそういった年齢層に身近に感じてもらえる工夫をしようというわけだ。
実際に彼女自身、コロナ禍にあってもウェブ飲み会という形で友達とお酒を飲む機会があって、ただそこでこういうワインの存在はやっぱり新鮮に感じたようだ。中でも、もつ鍋との相性が良いことに気づいて、純粋な和食と合うとは思わなかったと驚いてみせた。
こういう要素も、とっつきにくいワインの存在を身近に感じさせるにはプラスに働くのかもしれない。いずれにせよ、価格も安くて手が届きやすいものもあって、1280円ということだから、Z世代などの琴線に触れるかどうか、ここが見ものである。
今日はこの辺で。