印刷所 ゆえの職人芸 「 きざむ 」と見える 紙の可能性
特に最近は 印刷所 の工夫が色々なところで見かけることが多くて、こういうこともできるんだ、こういう切り口で商品を作っても面白いな、という衝動に駆られることが多い。この日、僕が見つけたのは第一印刷所という会社の「 きざむ 」である。
東京の台東区にある印刷会社だけど、僕がみた「きざむ」というブランドは、レーザー加工機による超微細加工を中心に、見事に切り抜く手法でそれで絵柄を浮かび上がらせるもの。
写真を見て貰えばわかるが、これは切り抜いたことでできた絵柄である。例えば、かみはなびといって、新潟県長岡市の長岡花火の感動を持ち帰る、そのコンセプトで作った紙によるインテリアである。
その他、カレンダーやしおりなど、切り抜くことで絵柄が浮かび上がる妙は、様々なもので実現されていて、それでいて繊細である。御朱印の台紙を「きざむ」というのもあって、和風のテイストにもマッチする。
紙の需要を高めようと、紙自体を使った楽しみ方としてたどり着いたのが、この加工法であり、確かに紙だからこそできる表現だと思った。
これ以外にもファイバー紙をレーザー加工で切り抜いて、クリップにしてみたり、花のペーパークラフトを作ってみたり、この技術を知ることで紙の魅力と可能性を知ることになる。なるほど、印刷所は紙を思うが故に、その活かし方をわかっている。
ネットでペーパーレスな時代ではあるけど、付加価値を持って可能性を模索し、生き抜く町の工場の努力に脱帽である。
今日はこの辺で。