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連載30周年の快挙 「名探偵コナン展」 でその理由を紐解く

 思えば、30周年など並大抵ではない。でも、名探偵コナンはそれをやり遂げ、次を見据えている。なぜ、それだけ多くの人を長く、惹きつけて来たのか。それを紐解きたいと思って、その記念で開催された「名探偵コナン展」に来てみた。極力、コナン初心者でもわかるように書いたつもり。だから、その人気のなんたるかを思い知ってもらうことで、ファンではない人もそこに気づきをもらえたら、幸いだ。

「名探偵コナン」ファン尾崎里紗アナと巡る 作品愛溢れる展示会

 遡ること1994年1月、「名探偵コナン」は産声をあげた。作者 青山剛昌さんは、当時、まだ30代。熱い想いを持って「週刊少年サンデー」で連載をはじまった。そして、そこでの人気は、1996年のテレビアニメの放映へと繋がり、1997年には、映画も公開。そして、それらのすべてが今も続いている。

 当然、輝かしい歴史の数々は数字にも表れている。2021年にはコミックスは大台の100巻を突破。累計発行部数は、2.7億冊に及ぶ。青山さん自身、自ら「名探偵コナン」人生となったと語るほど。そして、2024年1月、連載開始30周年を迎えて行われたのが、この「名探偵 コナン展」なのである。

 「名探偵 コナン展」では、その30周年の歴史を、6つのテーマにわけて、深掘りする。よりその感動をわかりやすく伝えるべく、この日、ナビゲーターを務めたのが、日本テレビアナウンサー尾崎里紗さん。自身もファンであり、彼女の発言自体にも、愛を感じる。だから、折に触れて、彼女のその言葉も一緒に添えた。それによって、その熱量をより深く感じてもらい、その30周年の理由を僕は考えたいと思う。

印象的なセリフは今も鮮明に心に残る

 まず、飛び込んでくるのは、名探偵コナンでも印象的なセリフである。中でも語り継がれているのは、、、、

 「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は、殺人者とかわんねーよ」

 コミックス15・16巻の「名家連続変死事件」での言葉。自殺をしようとする犯人に対して、そのまま死なせてあげたほうが良かったのでは。そういう服部平次の言葉に対して、江戸川コナンが発した忘れられないひとことである。「その時々で、そこに出てくる一人一人の気持ちに寄り添うような言葉ばかり。言葉に思い出がたくさん詰まっている」と尾崎さん。

 一見すると推理マンガのように思えて、根底に流れる恋愛など、愛の形を示しているのも特徴。同展はそこに、光を当てていて、青山剛昌さん自身も「殺人ラブコメ漫画」というほどである。

 例えば、工藤新一と毛利蘭。元々は、新一が蘭のいる保育園に転入してきたことに始まり、二人は幼馴染の関係性。推理ホームズオタクの新一を、小、中、高校とずっと蘭は呆れながらも、そばで見守って そして、ビッグベンの前での告白シーンを迎える。

 「実は、ビッグベンの時計台の時刻は、実際に青山先生が事前に写真を撮ったものと同じなんです」。尾崎さんは、表面には出てこない裏エピソードも明らかにして、ファンらしく、楽しみ方のその奥深さを語ってくれた。

繋がり合う人とその思惑

 色々な要素で、読者を惹きつけつつも、この作品の真骨頂はミステリー。「黒ずくめの組織プロファイリング」の案内へと誘う。事件解決の手掛かりにもつながる「黒ずくめの組織」の関係性。それを、たどることで、事件自体が別の角度から繋がりもって見えてくるから、面白い。

 なにより、図になっているので、整理がしやすい。裏切り者のシェリーなど、色々な事件と思惑が絡み合っていて、それもまた、ファンを惹きつける要因になっている。

 事件そのものも、多種多様。それと伝えるべく、会場内の演出もこだわりがある。「尾崎さん、本当に好きなんだろうな」と思わせた一幕で、自ら駆け寄って説明したのが、このゴミ箱。彼女自身も、それを見逃さないわけある。工藤有希子がコナンの母に変装に使ったであろうマスクなどが、捨てられている。ギョッとなるけど、確かに作品のシーンに思い浮かべて、はしゃぐファンの姿が目に浮かぶ。

犯人にもそのそれぞれに人生がある

 当然、事件があれば、犯人もいる。それらの犯人を一堂に介したものがこちら。犯人の名前だけではなく、中身、そして、使用された凶器などが並び、作品の歴史の長さが見て取れ、圧巻である。

 ピアノソナタ『月光』殺人事件に絡むBGMも流れている。これは、冒頭に書いたコナンのセリフ「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は、殺人者とかわんねーよ」とも親和性があって、実際に、犯人を死に追いやってしまったエピソードである。それぞれのストーリーが、相関関係を持って、深く、読者の心に染み入る。こういう一つ一つが、長期連載につながる所以。それこそが、作家の強い想いのなせる技だろう。

 それらは、人間ドラマであり、奥深さを感じさせる。そう思った。だから、同展でもしっかりそこにフィーチャーしていて、それが作品の魅力をうまく引き立たせている。

 無念に散りゆく家族、仲間、恋しい人などに光を当てたのだ。例えば、宮野明美は、両親を失い、唯一血のつながった妹に灰原哀(宮野志保)がいて、しかし「黒ずくめの組織」の重要人物。それゆえに、監視付きでしか会えない状況にあった。そんな妹を組織から抜け出させるために、交換条件として出されたのが、「10億円強奪事件」であり、宮野明美はそこに手を染める。だが、約束は反故にされて、彼女が殺されてしまうのである。

 これがまた、深いのがそれを機に、灰原哀は組織と対立して、コナンとの出会いにつながる。無念にも散っていった人の意志を注ぎ、正義のために戦い続けるのだ。

そのキャラクターでも惹きつける

 そして、出てくるキャラクターの魅力というのはこの漫画の礎を担っている。欠かせない存在として、中でも華があるのは怪盗キッド。犯行の前に予告をして、観客の前で、華麗に盗み出すというスタイルで、コナンのライバルながらファンは多い。

 その正体は、初代怪盗キッドを父に持ち、マジック好きの高校生、黒羽快斗である。父亡き後、跡を継ぐが、得意とするのは、変装。ここでは華麗な変装の数々を詳らかにしている。

 最後には、来場者に向けたエンディングムービーはその歴史を振り返り、作者 青山剛昌さんの想いを深掘りするわけだ。VTRと実際に彼の手書きのスケッチを並べて。

 おわかりいただけただろうか。30周年など、並大抵ではない。

 名探偵コナンは推理で解き明かしていく臨場感もさることながら、そこには人間らしい側面も漂う。それが恋愛だったり、家族愛だったり、それがまた、犯罪の裏側に潜んでいる。それを含めて、事件を見れば、また、読者には、気付きがある。そして、華やかなキャラクターも脇を固めて、エンタメ要素も抑えていて爽快。

 読み進めていきつつも、また、最初に戻って読んでも、それが奥深い。喜怒哀楽が凝縮されて、誰にとっても身近で、心動かされる内容。「名探偵コナン」が30周年を迎えた理由、それがわかったと思う。あっぱれ、30周年。ここから、さらに多くの人を虜にするのは間違いない。

 今日はこの辺で。

©︎青山剛昌/小学館

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