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“ひとふでがき”世を描く minaco sakamotoさん

 好きこそものの上手なれ。才能というか、努力というか。読者の方々も子供の頃などに、一筆書きなどをして楽しんだことはないだろうか。ただ、その“ひとふでがき”で書いたイラストが誰かに買ってもらえるほどの価値になろうとは誰も思わないだろう。僕が出会ったminaco sakamotoさんはそれをやってのけていた。ただただ感心してしまったのである。

ひとふでがき 卓越したレベルとその背景

1.ペン画はペン画でもその線は一続き

 一見すると書き込まれたペン画なのであるが、実は一筆書きなのである。

 敢えて説明するまでもない。たった一つの線で描かれたものであって、その線は途切れていないのである。

 実は、途切れていないのは絵だけではなく、描き続けている日数。そちらも途切れていない(笑)。つまり、彼女は2011年から1日も欠かさず、その一筆書きを書いている。それだけ書けば上達する。もはや一筆書きの範疇を超えて誰も一筆描きとは思えぬクオリティである。

2.ひとふでがき のオファーも増える

 しかし、いつから脚光を浴びているのか。彼女曰く、8年目くらいから兆しが出始めて、コラボの話が増えてきたのだという。

 そして、2020年末には本まで出た。『ひとふでがき 365×10×1』(烽火書房)が出版。さらには、2021年9月にRakuten Fashion Weekにおいて、アダストリアのブランド「HARE」が彼女とコラボ。そのモチーフを取り入れたファッションが披露されるなどしたのだ。

運命を変えたあのきっかけ

1.デッサン経験がない自分が起点

 でも、「なぜ、こんなことを」。思わずsakamotoさんに聞く僕。

 「実は、本当にちょっとしたキッカケなんです。」そう照れくさそうに語るのだ。元々絵が好きだった彼女はデザインの専門学校に進学をした。その後、とあることで彼女自身は衝撃を受けたというのだ。

 それは何か。自分以外のまわりの人たち全員はデッサンの経験をしているという現実。・・・ということは、デッサンの経験をしていないのは私だけ。まさに、そう思ったところから、このエピソードが始まっている。人生とは本当にわからないものだ。

2.ひとふでがきが自分の個性になるとは夢にも思わない

 さて、先ほど「毎日1日も欠かさず」と書いた。だが、それは、何も今のような活躍をするためといった目的があったわけではない。要は、今触れた通りだが、「デッサン経験がない自分が上達するための訓練」として始めたものにすぎない。

 ただ、彼女のその時の思いつきが運命を分けた。それだけのこと。

 「どうせ、毎日絵を描くなら、特技になる事をやり続けよう」と。

 そこで着目したのが、たまたまその時の授業で落書きしていた「一筆書き」だった。最初は落書きだったのかも知れない。だが、「継続は力なり」である。人から見て、それは価値となった。

3.本当に一瞬で手がけてしまう

 特別に、その「ひとふでがき」とやらで、僕の後ろ姿も一筆書きをしてもらった。動画を見てほしい。驚きである。

改めて見てほしいのが、下記の完成後の写真である。

 哀愁漂う、僕の後ろ姿の雰囲気がよく出ている(笑)。

 今ではその一筆書きのデザインをモチーフにして靴下の発売をしていたりする。年の瀬にはカレンダーを発売するなど、それは広がっている。つくづくアートの可能性は本当に底知れない。コンテンツは想いもよらないところから生まれる。価値とは固定概念とは真逆のところから生まれる。

 今日はこの辺で。

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