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きゃりーぱみゅぱみゅ の力で花咲く“地元産業”

 コロナ禍で人流がない中で、地域はどうやって活性化できるのか。アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさんの取り組みは、彼女らしい価値の発揮の仕方で地域に明るい光を灯す。「LOCAL POWER JAPAN project」と名付けられた仕掛けは、地元への愛で溢れている。

きゃりーぱみゅぱみゅの才能が最大化

1.才能は地方に価値をもたらす

 まず、きゃりーぱにゅぱにゅさんのようなアーティストにできることはなんだろう。それは、ライブを通して、ファンとの繋がりを実感する事だ。だから全国各地津々浦々、色々な拠点に行ってはライブをこなすのだ。つまり、アーティストと全国地方は、ライブとファンを通して繋がっているということになる。縁深い関係性にあるわけだ。

 一方で、昨今、コロナ禍による地方産業や観光業へのダメージは大きい。

 そこで、きゃりーぱみゅぱみゅさんは地域との関係性の中で、これまで培ってきた価値を生かそうとかなえた。要は、ライブでファンと触れ合うだけでなく、地域の産業と連携することを着想したわけだ。そこには、彼女ならではの才能の発揮の仕方があって、実に魅力的。センスに溢れたその才能は、地域でもその役目をしっかり果たして、その価値を互いに引き上げた。

2.熊本「通潤酒造」のロゴがキュートに

 自らの才能の発揮の仕方?そう思われる人もいるだろう。実は、彼女のジャケットやMVはどれもアーティスティックな側面が強い。だからそのモチーフで新しい価値を生み出すことができるかもしれない。そこにこの企画の核たる部分がある。彼女のフィルターを通して見える伝統企業の姿は刺激的で感度にあふれているのだ。

 これは、今年創業252年を迎えた熊本の「通潤酒造」とのコラボレーションである。

 画面の下にある丸い円がこの会社のロゴである。ここで取り入れたのは、「コラボロゴ」という企画。パートナー企業のロゴをリメイクするわけだ。水色のチューブのような腕と赤い手袋のデザインを取り入れる事で、明るく華やかな印象となった。(※販売終了)

 通潤酒造の円が重なったロゴマークがフレッシュに進化している。「ピカピカふぁんたじん」の初回限定盤Aのクリエイティブをオマージュにデザインした。同作品は2014年にリリースされたアルバムで、ファンには懐かしく、馴染み深い。

3.広島「にしき堂」がファニーテイストに

 広島では「にしき堂」とコラボをしている。地元の銘菓「もみじ饅頭」メーカー最大手である。

 カステラ生地でこし餡を包み、 広島県の県花・県木の「もみじ」の型に焼き上げたもの。それが「もみじ饅頭」である。「コラボロゴ」は「ファミリーパーティー」の通常盤CDジャケットのクリエイティブをオマージュデザインした。

 パッケージも実に可愛らしい。4本の手と頭がもみじ饅頭に変身した「もみじパーティー」状態のロボットきゃりー。スペシャルBOXの中に、 定番のこしあんと人気のチーズクリームのもみじ饅頭が5個詰め合わせられている。(※販売終了)

4.京都「永楽屋」は怖かわいく

 京都では「永楽屋」と連携。かつて、永楽屋のブランドロゴがハロウィン単独公演「THE SPOOKY OBAKEYASHIKI」のキービジュアルをモチーフにリメイクされた。2017年10月28日、29日に東京体育館で行われた伝説的?ライブである。出演していた妖怪たちが「永楽屋」のロゴマーク「永楽通宝」にいたずらしているかのような、“怖カワイイ”デザイン。色々かんがえるものだ。

5.全国各地をライブしたからこその愛情

 きゃりーぱみゅぱみゅさんがライブに行かなくとも、彼女の才能が発揮され、結果的に地域企業の価値を底上げしている点が魅力的だ。その土台にはファンもいる。少なからずそこでそこで認知が広がる事で、身近な地元愛にもプラスに作用する。

 第一に、アーティストの力の発揮の仕方。第二に、ライブが全国各地に行っているという視点。第三にファンの力。これらを掛け合わせる事で、地域が活性化する。バラバラに存在するその価値を上手に紐付け、別の価値を、ゼロから生み出す。この着眼点は見事だと思う。

 今日はこの辺で。

 

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