Stampa バッグ1枚からのオリジナル対応 駆け出し企業などのお客想いの心へ繋ぐ
表に出てこない、街の下請け企業(と言っては失礼だが)が躍動している。アーキという会社が手がけている「Stampa」というブランドはOEMをやっていて、長らくアパレル製品のパッケージやブランドネームを手がけてきた強みを活かしたものである。
Stampa オリジナルバッグでもたらす付加価値
1.使い方ひとつで独自性とオシャレさと
写真を見ていただきたいが、パッケージに使われる包装用のリボンも、こうやって使われればオシャレさをもたらす付加価値となる。ファッション系のバッグなどにはアクセントでリボンが付いていることがあって、彼らの得意技は、リボンを豊富に持っているから、それをアクセントにして、提供しているわけだ。
なるほどなと思ったのは、リボンはネームタグにもなるので、Tシャツにつければ、それだけでイメージが変わっていく。また一度、ネームタグを作ってしまえば、それをバッグやTシャツのそれぞれにつけてブランドに統一感を出して、ノベルティなどの多様な展開ができるというわけで、広がりが生まれる。
リボン一つで、これだけオリジナリティを出せるものなのだなと思う。
2.バッグは自社で作れる環境を活かして
「でも、バッグとかロットありそうですよね?」と僕が聞くと、「いや、バッグ自体も普段から、別注で受け付けているから、既成のバッグにプリントであれば1枚から対応できますよ」と。
思わず僕は「どういう企業にニーズがあるんですか?」そう尋ねると、大企業は勿論だが、この小回りが効く点が、駆け出しのスタートアップ企業にも受けて、思いの外、オファーも多いという。「極論、1枚でも200枚でも印刷にかかる金額が変わらないので、企業によっては無駄に作ることなく10枚で注文というところも少なくないんですよ」とニッコリ。
最近、人気なのはトートバックのようで、一番最初に版代金9000円(1版につき)要するのだが、それ以降は、一色入って一枚からでわずか一枚250円である。なるほど、この程度で、何枚でも作れるのは良い。
プリントの場合、それで版を作ってしまえば、それ自体が色々なものに応用がきくから、ブランドのイメージを訴求するには、非常に利用価値がある。色々な種類のバッグやTシャツなどに応用を効かせられる。
3.素材で緩急つける
最近ではバッグ自体の素材が選べるので、その中から安いバッグをノベルティで実施。それと同じイラストの版を使って、高い生地のバッグを作り、そちらは販売するということもあるそうだ。なるほど。版を作ったことを有効活用している。
最近ではカフェなどで、レジ横で350円などでエコバッグとして売るという話も少なくないとか。お客様との長い付き合いを考えてのことだから、版代を何年かかけて(と言ってもそれほど大きくないが)、消化していくつもりで、適した数量を販売し続けていけば、堅実に、そのブランドの訴求が低コストでできることになる。そういう小さなニーズに応えることで「Stampa」というブランドは、過去の財産を有効活用しつつ、その個性を発揮しているということになる。
その数量と洗練されたデザインとを加味すれば、非常に助かる仕組みではないかと思った。下請け企業の見事な躍動ぶりである。
今日はこの辺で。