EC or 実店?スマホ で瞬時に 買い物 指南 PayPayモール
昨今、デジタル化が叫ばれ続けているにもかかわらず、実店舗とオンラインストアとの間で在庫情報が連携されていないケースが少なくない。ヤフー株式会社は、オンラインショッピングモール「 PayPayモール 」上で、出店ストアの実店舗にある商品を購入して近隣の実店舗や配送で受け取れる新機能の提供を行い、いよいよ 買い物 の最適化が始まった。
つまり、オンラインストアの商品が売り切れた際には、実店舗には在庫があるのにもかかわらず販売機会を失ってしまっている状態であり、それはユーザーにとっても、マイナスである。欲しい商品の在庫が近隣の実店舗にあっても知ることができず、購入の機会を逸してしまっていたわけだ。
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それでいうと、Zホールディングス株式会社が、オンラインストアと実店舗をシームレスにつなぎ、ユーザーが実店舗の在庫もWeb上で確認して欲しいものを希望の方法で購入・受け取りでき、また、実店舗も店頭だけでなくオンラインでも販売できる世界の実現を目指す「X(クロス)ショッピング」構想を発表したのが記憶に新しい。
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「Xショッピング」構想の第2弾として提供する今回のこの機能により、ユーザーは出店ストアの実店舗にある商品も含めて「PayPayモール」上で欲しい商品を検索、購入できるようになり、商品の選択肢が広がる。
① 実店舗の在庫がある商品を見つける
- 検索結果画面では、「実店舗在庫」のラベルが目印。
② 実店舗の在庫状況を確認する
- 商品詳細画面では、最寄りの店舗の在庫がピックアップされて表示されている。
- 店舗情報からは、店舗のマップや住所、電話番号、営業時間を確認可能。
- また、最寄りの店舗以外について知りたいときは、「全ての店舗を見る」をタップ。
- 「実店舗の在庫一覧」のページで各店舗の在庫の有無や店舗情報を一覧して確認できます。
また、購入した商品を最寄りの実店舗で受け取ることができるので、ユーザーは実店舗に行くことで、配送を待つことなく商品を手にすることができます。さらに、実店舗にて実際の商品を手にとって確認したうえで、キャンセルすることも可能である。
出店ストアにおいては、ユーザーが実店舗で受け取ることを選択した場合、実店舗の集客につながり、商品を受け取りに来たユーザーが実店舗にある別の商品を購入するなどの「ついで買い」による売上増も見込める、というわけだ。
③ 実店舗の在庫を購入する
- 在庫を購入する店舗が決まったら、「この店舗で受取る」ボタンをタップし、実店舗の在庫をカートに入れる。(商品詳細画面では「この店舗で受取る」、実店舗の在庫一覧では「受取方法を選択する」)
- その時に、商品の受け取り方法を2つの方法から選ぶことができる。
- ① 店舗受取…店舗に商品を購入者が受け取りに行く方法 – 送料無料。店頭で商品を試したあとキャンセルも可能。
- ② 店舗発送…店舗から商品を配送する方法 – 配送料が別途かかる場合もある。
④ カートを確認する
- 商品をカートに入れると、カートでも商品の受取方法に応じて情報が記載されているので、このまま注文手続きへと進むことができる。
今月から「ヤマダデンキ PayPayモール店」が本機能を導入し、全国649店のヤマダ電機の店舗在庫約5,800点の購入ができるようになったほか、 「ZOZOTOWN PayPayモール店」を通じて、一部ブランドでの試験導入も開始しており、対応企業・店舗は今後拡大予定である。
そもそも、PayPayは決済のプラットフォームで、ここの上に、リアルネットをまとめたショッピングが形成されているので、極めて、お得さも含め、その相乗効果は見込めると思う。
以前、LINEで今は出前館の藤原彰二さんが「スマホは、ショッピングのゲートウェイになれる」と話していて、その時に未来を予見し話してくれていたのが、まさに、こんなイメージで、胸が高なった気がする。公式発表にはないけど、僕個人の意見としては、LINEなども巻き込みながら、大いにデジタルの持つ可能性で、リアルの付加価値を高めてもらうことを期待したい。