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chatGPTなど生成AIで僕らは一層クリエイティブに

 先日、「アフターデジタル」などの著書でも有名な尾原和啓さんの話を聞いていて、感銘を受けた。中でも、chatGPTに関して深く関心を抱いたわけだ。改めてその意味って何かと。それを思ったから、僕なりにそこで感じたことをまとめた次第。5月26日から、 iPhoneアプリも登場して、手のひらでAIを駆使する時代である。

・自らゼロから生み出せるのが革新的

 そもそも、chatGPTは生成AIであって、なぜこれだけ騒がれているのか。それは、これまでの「検索」に基づくネットの文化と対比するとわかりやすいなと思う。つまりはこういうことである。

 ゼロから作り出せるというところに革新的な要素があって、これを「〇〇を教えて」というような検索的な使い方をする人ほど、その価値は実感できないということになりそうだ。

 ではなぜ、検索的ではないかというと、それは

 

こういうことなんじゃないかと。

 我々は会話をする時って知らず知らずに次に来る言葉(単語、接続詞、動詞)を予測して話しているわけである。

・会話は実は、発明の源泉だった

 だから、辞書と人に問いかける質問とは大きく異なる。自ずとその問いかけは単発的な答えを求めるものではなくなり、時に仮説を伴った表現になるのである。

 ーーーだとしたらーーーになるだろうという具合に。ここが、案外、僕が衝撃を受けたところである。つまり、人のアイデアに直結するわけだ。

 人のアイデアが生まれる時って大抵が、何かと何かが結びついて生まれてくるもの。

 つまり、二個以上の単語が一つの文章になっていくということは、アイデアが生まれる素地が整ったということなのだ。

  僕らは無意識に自分の頭にあるものを「自分で問いかける」ことでアイデアを出していたのである。

 だとすれば、この頭の中にあった情報を、このchatGPTを使えば、膨大なWEB情報から導き出せるということになって、人間のクリエイティブの力は今まで以上に最大化されるということになるわけである。

 だから、これだけ世間を騒がせているのだということにつながる。

・依頼もできるし良き参謀にもなる

 ゆえに、生成AIとの会話が可能になります。アイデアの素地を持っているから提案が可能になるから。例えば、「キャラクター業界のメルマガを作って!」と聞いた。するとchatGPTは「キャラクターの何を素材にしますか?」と聞いて、漠然としたところから絞り込みをかけてきたのである。

 だから、僕は『ハローキティ』のメルマガを作ってください」とお願いした。すると、今度は先ほど書いた通りだが、膨大なウェブ上のデータから提案をしてくれる。

 まさにアシスタントである。だけど、この情報に依存はできない。あくまでもエビデンスがあるということが大事なので、何もかも任せるのではないからだ。

 我々は常に想像力を働かせながら、彼らの力を借りてゼロからクリエティブして、なにより、その方向性を固めることが大切なのである。

 これで『Googleで検索をしている』とは違っていることに気づけるだろう。すると、恐ろしいことに、検索という行為すらもはや『旧ネット時代』なのだという気にさせられる。

・会話だからこそ指示出しもできる

 更に、このようにこちらの問いかけを会話で返してくれる。ということは、そこで浮かび上がるテキストはそのまま何かへの指示にもなる。だから今度は、ここで『プラグイン』が出てくるわけで、連携する意味がある。つまり、、、

 指示内容に相当するテキストを、その指示内容に答えられる『プラグイン』が受け止めれば、それで行動まで促すことができる。例えば、ざっくり「ヘルシーな料理のレシピを教えて」というとこれだけの内容が出てくるのだから、凄い。

 大事なのは、この列挙された内容に基づき、人間が掘り下げていくこと。じゃあ、ここでこれら列挙された商品を買うための『プラグイン』をchatGPTに実装すれば、どうなるだろう。

 海外の『インスタカート』というアプリは連携を表明している。『インスタカート』はスーパーに行って食品を買って届けてくれるアプリ。だから、上記のチャットの会話で出てきたトマト、きゅうりなどは、一気に専用フォームでカートの中に入れることができる仕様になっていて買えちゃうわけである。

 つまり、買い物が従来の検索とは違ったきっかけで発生している。つまりECサイトにおいてはものをベースに売ることから脱却しないといけない。作り方でもいいし、ストーリーでもいいから、ことをベースに組み立てる必要性が出てくるわけだ。

・人間は今こそクリエイティブに

 当然、これはBtoBでも活かされる。小売店側がプラグインを用いれば、お客様から受注した際に、その注文を取りまとめて、倉庫に確認、出荷指示まで行えるはず。

 だから、人間のクリエイティブな力が求められる。これらを使って、一旦人間がアイデアとアイデアの素地になる情報の原点を押さえつつ、どこをAIに任せていくかを使いこなせれば、これまでになかった発想も生まれてくるのだ。

 だから、今これを正しく使いこなせるかが大事になってくる。インターネットを使いこなせれば、商売ができるように、ビジネスができる可能性を秘めています。

 今一度、人間が何をするべきなのかを考えることが大事だ。人間は数々の発明で文明を作ってきましたから、膨大なネットデータをもとに、全く新しい発明をしていくことになるだろう。

 AIは人の仕事を奪うと言いますが、そこに嘘はない。でも、それ以前に、そもそも今やっている人の仕事はわざわざ人がやるべきことなのだろうか。そこに疑いを持つべき。視点を変えて、考えるべきである。

 「与えられたことをやる」。「あるものを売る」。それを仕事だと呼ばなくなる時代はもうすぐそこまできているのだ。

 今日はこの辺で。

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