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家族を繋ぐ Amazon Echo Show その先に見据えるのは?東京駅で見た真相

 Amazonはこういう事もやるんだと思った。冒頭の写真は、Amazonデバイス事業部長 橘宏至さん。彼らは実は、年末に備えて「 Amazon Echo Show 」を打ち出す準備していて、こう言うのだ。「Amazonでアカウントを持つユーザーの方一人一人が必要な機会に、Amazonを使えば必要なものを提供できて、満たされる世の中を作りたい」と。そこにこれからのAmazonの姿勢も垣間見られるし、敢えてリアルをやる意味も見て取れる。僕がやってきたのはそれを専門に扱う『BEYOND THE DISTANCE』と銘打たれたポップアップストアである。

Amazon Echo Show は家族を繋ぐ 帰省賑わう東京駅で

 JR東京駅の一部を使って行われたこのスペースには「Echo Show」5もしくは「Echo Show」8が2台セットが置いてある。しかも、驚くのは1台分の価格という大盤振る舞い。

 それは帰省で持って帰り、故郷で子供が設置をして、もう一台は自分用に、という意味合いだと言う。そのために専用のパッケージを作るし、のぼりも作った。

 でも、そこまで力を入れるその理由はなぜなのだろうと僕は考えた。

 「Amazon Echo Show」がその入り口となりうるものだからである。ここに来てみて、橘さんの話を聞いて、そこに気づいた。

「Echo Show」はAmazonが発売するスマートディスプレイ。天気、音楽、家電などを声で簡単操作するもので、、、とそこまでは知っていたが、地道に進化していて、その一端をこの『BEYOND THE DISTANCE』というお店と彼らの意識で垣間見られる。こちらの動画を見て欲しい。「アレクサ!おばさんと繋いで!」というと、その場で電話で繋いで、ディスプレイに故郷の親戚の顔を映し出し、画面を通して会話ができる。

 そうか、ここまで来たのかと思うと共に、それはリアルで伝えてこそ意味がある。

帰省に対する気持ちもリアルとネットで行き来する

 しかも絶妙なタイミングといえば、タイミングである。それは、このタイムカレント社のデータを見ればわかる。コロナ禍における年末年始においては、そのデータではほぼ半数がリアルの帰省を予定しており、逆に、帰省をしない人たちのうち三人に一人はそれをオンラインでやりたいと話している。

 だから、リアルに帰省する人たちはここでその“進化”する様を見て、新しい親子なりの繋がりを連想するはずなのだ。帰省といえば、メッカはJR東日本 東京駅。Amazonは「オンラインで故郷の家族と繋がる為の提案」をして、お土産としてこれを持ち帰ってもらうことを考えたわけである。

 帰省を意識しているので、お土産風のパッケージで、ほらこの通り。

 「Echo Show」のポップアップは2度目というが、先ほどのAmazon内でのムービー然り、ここまで数カ月にかけて練ったものは初めて。先ほどのデータと合わせて、今が親子や家族とのつながりの転換期であることを予感させつつも、この帰省のタイミングはそれを伝えるには絶好の機会だから、本腰を入れる。

ユーザーに実感してほしい価値はまだある

 実は僕は橘さんに対しては「Amazonはこうやって、あらゆる人々のインフラになることを意図しているのでしょうか?」と聞いていた。だが、それをやんわり否定して、出てきたのが、冒頭の言葉ということになる。意図するところ、僕の言っていることと「逆」なのかと。

 何もこういうことを他の企業がやっていて、それを使ってもそれは別に構わない。ただ、自分達のユーザーには最低限、自分達のリソースでそれらが提供できるように努力するという意味合いなのである。インフラとか、ではないと。

 Amazonアカウントと「Amazon Echo Show」を持っていれば、そこに呼びかけるだけで故郷の祖父などとも繋がることができる。ある意味、それはAmazonの特権。Amazonを使えば、そんな価値も享受できるということを伝えていく必要性がある。

Amazonの価値を堪能させる為のAmazon Echo Show」

 Amazonのできることには「そういうことまで含まれる」ことを印象付けるために、帰省のタイミングで大盤振る舞いで2台セットを売り込む。自分と故郷とで両方に設置すれば、それは今だけではなく、その後、ずっと繋がる為のプレゼントとなる。それは双方においてAmazonの印象をプラスに変えることになるだろう。

 そして「「Amazon Echo Show」があれば、ディスプレイを通してプライムビデオも見れるし、音質良くプライムミュージックも聴けます。その先には家の家電などと繋げてまた違った価値を実感できるから、通販だけではないAmazonの魅力を感じてもらえる」と話す。

 要は、Amazonアカウントを持つ人に必要なものを必要な機会に作り出すこと、それがAmazonにおけるAmazon Echo Show」の使命だろう。このポップアップはAmazon Echo Show」を打ち出しつつも、Amazonという会社そのものの魅力をデモンストレーションする意味合いを持っているのかもしれない。だから、これからのAmazonの姿勢も垣間見られると書いた次第である。

 今や目指すところは通販だけでお客様を楽しませることではないのだろう。彼らなりの“デイリーユース”な提案はユーザーの日常を豊かなものにして、そして人と人とが“継続的に”繋がる上に成り立つことを意図している。かつ、彼らでいえば、それを自らの技術力とリソースで提供するあたりが、ちょっと日本のプラットフォームの経済圏で、それを構築するのとは少し違った印象なのである。

今日はこの辺で。

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