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メーカー 楽天市場 の 広告 で 自社商品の価値を活かす動き

RMP

 昨今、メーカーが自分達の商品のデータに着目して、その可能性を模索しているように思う。当然、そこにプラットフォーマーも自らの強みを生かそうと、ビジネスチャンスを模索する。昨日、楽天株式会社は「 楽天市場 」の「商品検索結果画面」に運用型 広告 を配信できるメーカー向け広告プロダクト「RMP – Sales Expansion」の提供を開始したと発表しており、それを見て、思った次第だ。

メーカー が 自らの商品のデータに着目 楽天市場 の広告で 価値を活かす

 まず「RMP」とは「Rakuten Marketing Platform」のこと。簡単にいうと、楽天の広告ソリューションである。広告事業がやっている(市場関連以外も含めた)広告商品すべてを包括するブランドと考えるとわかりやすいだろう。

 この今回のプロダクトで対象となるのはメーカー企業である。出店店舗ではない。ただ、あながち関係がないとは言えない。この今回のプロダクトにより、メーカー企業は、楽天市場に出店する店舗で販売されるそのメーカー商品の広告を、その商品と関連性が高いキーワードの検索結果に出稿し、表示することができる、というわけなのである。

 ここでの説明上、例えばの話ではあるが、「P&G」が「レノア」でこのプロダクトを出稿したとすれば、「楽天市場」で「柔軟剤」などの関連ワードでの検索結果に「レノア」を扱っている店舗の情報が広告として出るようになるわけである。

メーカーも、顧客データを持つ企業と連携し、提案の仕方を変化

 これでわかるとおり、各メーカー企業はRMPにおいて「楽天市場」での様々な消費行動分析データを管理・分析できるマーケティングダッシュボードの機能を活用する事ができる。だから、それに基づき、広告を配信し、運用するのである。

 ちなみに、どの店舗の広告が出るかは実績などをもとに楽天が自動でセレクトするので、メーカーが出稿していれば、出店店舗からしてみれば、思いがけず、自分の店舗の広告が検索に上がってくるというようなこともあり得る。だから、冒頭話したとおり、出店店舗に関係ないわけではない。

 各メーカー企業の商品を販売する「楽天市場」出店店舗にとっても、各メーカー企業による広告配信により、関連する商品を探すユーザーに商品情報を訴求できるため、売り上げの向上につなげることができるという事になる。ただ、思うに、ここで当然ながら、出店店舗同士の競争が生まれるのは間違いない。

変わるメーカーの役目

 極端な話、今までであれば、メーカーは販売促進でマスメディアを活用して、大量生産大量消費の中で、ある意味、投げっぱなしな部分もなくはなかった。しかし、こういったプラットフォーマに集まる顧客を対象にして、マーケティングを行い、商品の販売において、より的確にアプローチできるようになって、メーカーの役目も変化が進むのかもしれないと思う。

 その時、出店店舗は何を思うか、ではないか。こういう流れを的確に察知し、自らの店舗運営に反映させつつも、やはり型番商品に依存し過ぎてしまうのは、よくない事がわかる。

 冒頭、書いたとおりだが、これからの時代は、どこで売られるかもそうだが、それ以上に、その商品自体が持つポテンシャルをどう活かすか、というのも大事になってくる時代だと思うのだ。このデジタルの時代において、それを活用して、メーカーは商品そのものの生産性を高めたいと考えるのは必然。今後、このような動きはきっと増えてくる。

 既存の考え方では太刀打ちできない。いつも話している通りだが、もうネット通販で売っている事自体は、差別化要因にはならない。この動きも、プラスに働く店舗もあるはずであり、それは活用次第だ。それぞれがそれぞれに自分なりに、自らを強く、勝負に勝てる備えをしておくべき時代である。

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