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リユース 成功の鍵 戦略に オンライン がどう機能するか

リユースサミット

「御社のツールが良いんでしょ?そうやってなんとなくツールを使う企業は大抵うまくいかない。」 リユース 業界で オンライン を通して、 名を馳せた人たちがやや辛口で説いたのは極めて本質的かつ、シンプルな話であったけど、その分、感慨深い内容であった。「 第7回 リユース サミット 」のことである。

 リユース サミットは、毎年恒例のイベントであるが、今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の影響に伴い、オンラインでの開催を余儀なくされた。

 さて、冒頭の話である。数多くのセミナーが実施されていた中、聴講させていただいたのが「失敗しないリユースのデジタル化の考え方と、失敗事例から学ぶ陥りがちな落とし穴」というパネルディスカッションであって、登壇者は、モデレーターのウリドキ株式会社 代表取締役木暮康雄さんの進行のもと、株式会社ワサビ代表取締役大久保 裕史さん、株式会社NOVASTO(ReCORE) 代表取締役 CEO佐藤 秀平さん、グラムス株式会社 代表取締役三浦 大助 さんらが一同に介して、熱弁を交わした。

リユース を オンライン にするだけでは何も変わらない

 彼らに共通しているのはシステムを提供しているのであって、そこには業務効率化が関わってくる。彼ら自身がリユースに造詣が深く、自らそれらを販売したりしながら、その知見をもとに、システムを提供し、多くの人がコストを抑えて、リユースにチャレンジできるようにしているのだ。

 4人が話をしていたことで、特に心に響いたのはこのことだ。その自分たちのシステムの仕組みを作るのには相当な投資をしたのだが、逆にいえば、もし、自分たちが全てカスタマイズして、ネットでリユースを販売しようとすると、多額の費用を要してしまうという話である。

 とは言え、昨今のデジタルトランスフォーメーションの流れは避けられず、ネットを活用してのビジネスが有効であり、だからこそ、彼らの仕組みが今脚光を浴びることになっているのである。しかし、そこで脚光を浴びるからこそ、彼らはある意味、思いやりも込めて苦言を呈している。

 言うなれば、自分たちのプラットフォームは、これを広くいろんな事業者に活用することで、一社あたりのコストを下げているに過ぎないわけで、勝手気ままになんでもできるのではなく、ある程度、共通化された中で、事業者たちが自分たちの戦略を描くことの重要性を説いたのだ。

考えるべきは 戦略 実はここを考えずに動く人は多い

 そのためには、アナログでもいいので、課題を見える化して、まずどこから手をつけなければいけないのかなど、しっかり考えていくことから始めるべきだとした。すごく本質であるが大事なメッセージである。

 なんとなくの感覚でそのシステムを取り入れても意味がないけれど、かと言って、彼らのシステムを使わず、なんとなくの感覚で自分だけでデジタルシフトをすることの危険性も、自らシステム構築して、そのプラットフォームを作ったからこそ、よくわかっている。だから、それをかなり強調して話をしているのであろう。

 この「リユースサミット」では、どの講座も、コロナ禍における、デジタルシフトについて語っていた。しかしながら、トリとなったこの講義ではあえて、「各々の戦略がどういう風に行われていて、デジタルにする必要性をどの部分で感じるかを思い描いてから、臨まないと、結果、それは何も前進しないことになること」を話していたのである。

 普通にシステムエンジニアに何もわからない中でお願いをしても、システムエンジニアの単価が高い以上、それが自分たちを苦しめる、という言葉が刺さった。でも、戦略もまだ不完全なうちは、そこに陥りがちである。そういう人に向けては、一つ考え方として、コンサルタントを受けるなどして、体制を整えた上で、それらの仕組み、システムに当てはめることが大事だとしていた。

段階を経て、一歩一歩デジタルシフトを

 語弊がある言い方だが、彼らのシステムを使えば解決するわけでも、コンサルタントを雇えば前進するのではないだろう。自分の中で、リユースをどう活用して、お客様に、自分たちのお店の価値を感じていただけるかのイメージ作りをすることの大事さである。段階に合わせて、一つ一つ階段を登っていくことの重要性を語っていたように思う。

 そして、彼らもまた、不安な人を突き放すつもりもない。このイベントでもそうだったが、最近、「Remo」というオンラインカンファレンスツールなどを使って、リアルと変わらぬレベル感で、懇親会などをこのリユースの仲間たちは、集まっては議論の機会を作っている。些細なことがあっていいじゃないか。悩んでいても始まらない。そこで出会う人と人との繋がりが、解決へと導いてくれるだろう。 

 結果的にはあるが、このイベントのオンライン化したことが、リユース業界に新たな価値をもたらす契機になったといえよう。

 SDGsなど、これまで経済が推し進めてきたものに対して、より戻しの必要性が叫ばれる世の中である。もっと多くの人がリユースにも関心を持ち、一体となって、地球、人に優しいものを提供していなかければならない。時代の流れを考えても、このイベントに学ぶところはあったのではないか。

 ちなみに、過去の講座のアーカイブは下記にて観れるので、今一度、そこで学びを深めるのもいいだろう。ではこの辺で。

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