男でも女でもなく私らしく。 Z世代が お勧め する ジェンダーレス コンシーラー 「UNILUSTER」
「 コンシーラー は誰が使う?」そう聞かれて思い浮かべるのは女性の姿ではないだろうか。その視点が時代の感覚とずれているのかもしれない。教えてくれたのは株式会社hinata 代表取締役 入野ひなたさん。彼女はまだ大学生であって彼女の提案するのは、 ジェンダーレス コスメブランド「 UNILUSTER 」で、既成概念をいい意味で覆してくれていて お勧め である。
ジェンダーレス の意味 コンシーラー に込めた主張
1.これまでのマス戦略では決して発掘されない層
どう覆しているのか。それは彼女の言葉に耳を傾けてみよう。「女性であればある程度、化粧などで肌荒れしても、その対処方法はわかっています。けれど、男性はどうでしょう?そこに提案できるコスメがあったらいいなと思っています」と言って、コンシーラーの話をし始めた。そもそも男性にはコンシーラー自体がわからない人も多いと思うので、簡単に説明すると、くすみなどを消してくれるコスメなのである。
十中八九、その需要は女性だけと思われてしまうところを敢えて覆す。「UNILUSTER」というブランドはジェンダーニュートラルコスメと謳っていて、そうやって女性だけと思われていたコンシーラーを敢えて、男女どちらでも使ってもらえる商品づくりにしてみせたわけだ。その商品がこちらだ。第1弾商品「スポッツカバーコンシーラー」である。
最近は、コロナ禍でのリモート会議も増えて、自分の顔を嫌でも見なければいけない機会も増えた。だから気になる。マスクでは隠しきれない、自分では気になるクマやシミを対処する。
2.縦割りではなく、もっと自由にコスメを解放する
ただ、彼女の話を聞いていると、別にメンズコスメを作ろうとしているわけではないことがわかる。
続けて入野さんは「10代の頃からコスメに関心を持っていましたが、メイクをするということを取ってみても、色々選択肢があるんだと思うんです」とだんだんその語り口は熱っぽくなり、「選択肢?」と僕がいうと、こう答えてくれた。
「女性の場合、メイクをしていないとマナー違反というイメージがなくはないですよね?勿論、清潔感という意味ではそれが最優先にくるのはわかるけど、それでコスメを必ずしないと失礼に当たるとかになると、本当にそうなの?と思うんです」と。
メイクはマナーなの?と彼女の核心はここだろう。要は、彼女の中では、コスメが当たり前に浸透しているが故に、そこに付き纏う固定概念に違和感を感じていて、もっと自由にコスメを各々楽しもうということを提案しているわけであろう。
つまり、「コスメをつけないとマナー違反!」なわけはないし、「つけたらおかしい!」と言われる筋合いはない。もっと、コスメをその自由と柔軟さの中に、とするその姿勢の中に、男女関係なく、というメッセージがついてきているに過ぎないんだなと。僕は彼女の主張からそう受け止めた。
一種、彼女の宣言なのである。これまでのコスメの常識にとらわれることなく、もっと各々が自分らしく、使っていけるコスメ。それで提案したのが「UNILUSTER」なのであろう。そこに共感する人たちを、商品を通して、彼女は集めたいのだ、きっと。
3.ハリウッド化粧品の心を掴んで味方につけた
今回はコンシーラーであり、冒頭の話に戻るわけである。「肌荒れが気になった時に、女性は化粧を通して、それへの応急処置は知っているけど、男性は知らないですよね」と。余分なものを潔く削ぎ落としたデザインになっており、持つ人、使う場所を選ばない。男性にも女性にも使ってもらえると。どちらでも兼用しやすいアイテムを、選んだのかもしれない。
ちなみに、不思議な話だが、この入野さんの会社を商品づくりの上で、バックアップしているのは、ハリウッド化粧品で、「なるほど」と思った。なぜならそれは以前、同社について取材したことがあって、プロテインを素材とした女性向けの健康商品として、手がけていたからだ。プロテインというと男性のムキムキなイメージが強い中、敢えてそれを提案するところに、既成概念にとらわれない柔軟さを感じた。
だから、確かにこのハリウッド化粧品であれば、斬新な発想に対して“”物分かりがいい”はずなので、組む相手としてはベストだろう。
関連記事:#ワークマン女子 等 に学ぶ 女性のあした に繋がる 着眼点
今の時代は、商品がメッセージを兼ねている。それはここまで読んでくれた人ならわかってもらえるだろう。主張なきところに、共感はない。その共感はまた、新しい商品へと駆り立てる。
彼女のメッセージはまた商品を通して、今を謳歌する人たちの心にどう響くだろうか。響いたお客様の声に触れ、また入野さんは何を感じて、新しい発想をまた、コスメのマーケットに持ち込むのだろうか。縦割りでは理解できない、柔軟でかつ、優しいコスメであって、それらのコスメが明るく眩しい“ひなた”に照らされる日も近いのかもしれない。
今日はこの辺で。