うさぎゅーんがatmos新宿に出現 ストリート系の人たちと戯れるの巻
ストリート系のスタッフと来店者に、新しい風を感じた。ここはatoms新宿。スニーカーを中心にカジュアルなライフスタイルを提案している店である。この日、この場所にやってきた理由は、「うさぎゅーん」というキャラクターのポップアップストアを見る為だ。
・世界でのスタンプDL数5億の「うさぎゅーん」
「うさぎゅーん」はおもちと、うさぎでできたキャラクター。全世界のSNSで、このキャラのスタンプのダウンロード数は5億にものぼる。LINEスタンプのみならず、商品化やキャンペーンなどにも起用されている。
これを仕掛けているのがMintoであり、時流を抑えた手法に定評がある。(参考:Minto水野社長記事)
特に、僕が行った時間は、atoms新宿店内でレセプションパーティーの最中。しかも、DJのSASALISAさんがゲストで参加し、音楽を奏でると、皆がそのリズムにあわせて、談笑するなど、賑々しく華やかであった。このポップアップスペースには、店の雰囲気にあわせて、Tシャツが並べられるとともに、原画も並んでいる。
・ポップアップストアでありながら歴史を語るミュージアム
ポップアップストアでありながら、ミュージアムのようなテイスト。展示内容は、原画だけではなく、キャラクター誕生にまつわる秘話、ラフ書きのようなものやNFTまで幅が広い。驚きなのは、ここであわせて販売された「LINE NFT」400個はわずか開始90分で、売り切れたという話である。
さて、僕がそもそも、気になったのは他にもある。これらのキャラクターがこのようなストリート系の人にごく自然に受け入れられている様子であった。キャラクターグッズというと今でこそ、大人も使う。だが、それもそのストリート系の人たちが自然にそれらのキャラに馴染んでいる。それが珍しい。
そこで担当の小山さんに聞いた。すると「これらはLINEスタンプなどで展開はしているものの、実はスケートボードブランドなどを応援しています。子供たちの心身ともに成長することを後押ししています。だから、すでにこのキャラがその層に浸透しているんです」と。
日本と海外、リアルとネットの垣根を超えて
なるほど。正攻法で行ったところで、マスメディアにどれだけ露出するかという勝負でしかない。だから、逆にある一定の層に対して仕掛けていき、そこで親しまれつつ、これまでなかった新しい層に広げていくことが大事だという話をしてくれた。
海外では特に、キャラクターと子供とは親和性が高いとか。なので、昨今、こういうストリート系のスポーツとこれらのキャラが繋がり合うことは極めて親和性が高いと見ている。このコラボは、国の垣根を超えていくという視点も見据えたものでもあろう。その点からも従来のキャラクターの仕掛けとは少し様相が変わっているのが特徴である。このコラボであれ、NFTであれ、新たな価値を吸引して育てる姿勢を感じた。
つまり、こういうコンテンツも小さい束で抑えつつ、拡大して大きな動きに変えていくことが大事なのかもしれない。新しい風をここに見た。
今日はこの辺で。