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NFT や メタバース が話題の世の中で コンテンツ を デジタル上の価値にする

 2021年はコロナ禍もあり、経済活動の拠点がリアルからデジタルに移りつつあることを示した一年なのではないか。先日、マインドワークス・エンタテインメント 代表取締役 近藤健祐さんと話していて、そんな話が出た。特に NFT や メタバース というワードは今年位から聞かれるようになり、あらゆる価値が変容していく、大きな流れのプロローグを今迎えているのもしれない。彼は コンテンツ を取り扱う専門家として、自らの意識も変える必要があるとして、この話を口にしたのである。

NFT や メタバース が コンテンツ にもたらす影響

 最近、NFTのマーケットが伸びていて、NFTとは何かというと、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」の略。例えば、アートや音楽でもなんでもいい。唯一無二のデジタル上での資産があるとして、それに固有の価値を持たせるものである。

 そこには、ブロックチェーン技術を活用して、その価値は代替え不可なものにするわけである。だからそれ自体に値段をつけることも可能で、それ自体が全く今までにない価値のやりとりとして脚光を浴びることになっているのだ。例えていうなら、世界で一つしかないリアル絵画のようなものが、デジタル上にも唯一無二のものとして、存在するということである。

 まだピンとこない人のために、例を挙げるなら、Twitterの創業者であるジャック・ドーシーさんは、彼自身が初めてTwitterで投稿した内容をNFT化して販売したという話がある。それは、オークションサイトValuableにて291万5835ドル(約3億1640万円)で落札されることになって、話題を集めたわけである。

 こうやってデジタル上に存在する固有の資産が価値になること自体が新しい動きであり、富裕層がこのマーケットに可能性を感じている。その理由は、今買ったそのデジタルの価値が数年後、今より高く売れる可能性を秘めているからで、それこそ、有名画家の絵画のようである。

 そこに投資家たちが本腰を入れ始めていること自体、もう経済の拠点はリアルだけではなく、デジタルにも移ってきていることがわかるわけである。

デジタル上にも生活拠点が生まれる?

 時を同じくしてFacebook社がメタ社へと社名を改め、メタバースの企業へと変容しようとしていて、これも経済の拠点がデジタルへと変わる予兆である。リアルと変わらぬ生活をデジタルで再現するというもので、マイクロソフトなども「Minecraft」というソフトで、それを具現化しようとしている。

 メタバースを表す概念として、我々が一番、イメージしやすいのは、任天堂の「どうぶつの森」だろう。その中で皆が生活をして、そこで消費をするなどして、人生を送る。

 そこで、近藤さんが口にしたのは、当たり前に、デジタルの中で生活し、デジタルの中で価値を見つけて、その中でお金を支払う、ということになる、ということであって、仮想通貨が新たな経済圏を生むと。

 こういう時代の流れからすると、冒頭話した「NFT」すらも、そういうデジタルで生活する中での消費行動の着地点なのかもしれないと予測する。今でこそ、独立してNFTはリアルの絵画同様に、その価値が叫ばれているけど、当たり前にデジタルの中で生活し、デジタルの中でそういう価値を見つけて、その中でお金を支払う、ということになるのではないか、というわけである。

 例えば、NFTで購入したものが、その自分のデジタル上の家で飾られていたりして、自分の付加価値を高めるとともに、その購入したものがもっと高値で売れるから、売りに出す、ということもありえそうだ。

キャラクタービジネスの稼ぎ方も変わるかも

 近藤さん自身も、キャラクターライセンスに関わる仕事に置き換えて、こう話すわけである。少なからず、近い将来、キャラクターなどのコンテンツに関しても、そういうデジタル上で価値がつくということがありえる世の中になっていくと。

 「例えば、今までキャラクター関連の消費に3万円を費やしていたとして、そのうち、リアルに費やすのは極めて限られたキャラクターのみになっていく、なんてこともありえる」と。だから、そこでのマネタイズの動きも含めて、ライセンスに携わる人間は、そこを理解してこそ、作家の価値を伸ばせるし、自分達もまた、それを知らずにいたら、その存在意義を失いかねないと語るわけである。

 なるほどなあと。

価値の本質は変わらず、伝わり方が変わる

 その話を聞きながら、僕は思うのだ。今まではキャラクターに関わる人たちというのは、純粋に絵を描き、物を売って、マネタイズしてきたわけであるけど、それも変わりゆくのかなと。商品として売れる量というのが、これまでで言えば、そのキャラクター作家にとっての生命線であって、それでマネタイズできない場合、それが好きな人は副業で商品をつくっている人も多くみられた。

 けれど、昨今は、ネット通販によって誰でも売れるという環境を生み出された結果、その各自の才能は多くの人の目に触れることとなって、ちゃんとそれが販売できる環境ができて、別に大きな会社と組まずとも、生計を立てられるに至っている。ネットは人々の才能の裾野を広げてきたと思う。

 むしろ売れる量が多かったり、SNSでの影響力が高まったりすれば、それこそ大手のライセンス企業の方から、その作家に声をかけるなんて現象まで起きているわけだ。僕が思うのは、そうやってデジタルの幅が広がれば、ますますその作家単位で発信し、マネタイズできる幅が広がっていきそうだということである。

 色々深掘りをしていく中で、いずれ高値で売れることを見越して、そういう投資家の間で、そういう作家の元の作品が売れて、ブレイクを掴む人たちが出てきてもおかしくはない。そういうことをやってのける作家が出てきてもおかしくないのではないかということを思うのだ。

 ただ、忘れてはならないのは価値の本質は変わらず、その価値の「流通」が変化しているということである。

 本物を見極める力と、自分自身が本物になる努力である。これらは夢のような話に思えるかもしれないけど、慌てる必要はない。ただ、現実を見るということだ。もう「どうぶつの森」でみなさんが遊んでいるように、時代は刻々と変わってきているのだから、遠い話ではない。経済活動の拠点にデジタルの存在感が増してくる日を見越して、あなたは何をするだろうか。

 今日はこの辺で。

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