キャラクター を学べる 企業 の駆け込み寺 コンセプト 等 何でも聞いて「 キャラクター相談室 」
昨今、色々なキャラクターが存在して、それは作家や企業の価値を向上させる事に大きく寄与している。ただその取り扱い方は多種多様でこれという方程式がないから、悩む部分も少なくない。その部分について、相談できる機会がこの度、用意されたようで、僕は関心を抱いた。「キャラクター相談室」という。例えば 企業 キャラクター であれば、それをどう コンセプト を立てて運用すればいいのか等、様々な悩みに応える。
キャラクター の取扱方法 コンセプト 等 企業 に教える
1.キャラクターに対して似た想いを持つ人達が集まった
さて、この相談室は、クオン、KIGURUMI.BIZ、エソラリアの3社が協力体制で運営しており、今日はその主たるメンバーのうち、いとうとしこさん、加納ひろみさんにお話を伺う機会ができたので、その想いなどを聞いてみて、感じたことを簡単にまとめてみた。僕はこの話を聞いて、世の中にあるクリエティブの価値を活かしつつ、企業や社会の発展に繋げる動きとして興味深いと思った次第だ。
二人ともに、キャラクターには縁深い。エソラリアのいとうとしこさんは、長年、広告代理店のクリエイティブディレクターを務めていて、キャラクター関係の広告を多く関わってきて、最近は本なども執筆している。
一方で、加納ひろみさんは、KIGURUMI.BIZという会社で、その名の通り、着ぐるみの制作などを行っている。ただ最近は着ぐるみにとどまることなく、キャラクターまわりの相談や制作物などの依頼も増えて、活躍の幅を広げてきた。
2.時代を経てキャラクターも変化している
こういう「キャラクター相談室」のような機会が生まれるのも、キャラクターにおける世間的な位置付けが変わってきたことも影響しているように思う。この点に関しては、二人揃って「変わってきている」実感を抱いている様子である。
例えば、いとうさんは「最近はデジタルの影響もあり、大手企業と個人が手がけたキャラクターそのものに順列の差がなくなっています。普通に新しい作家さんが大手企業と一緒に渡り合ったりしています。それだけではなく、過去と今のキャラクターが協業していたりもみられます。つまり、時代やスケールの垣根を越えて、キャラクターが羽ばたける時代になった。これは大きな変化だと思います」と広告出身ならではの仕掛け視点で分析してくれた。
一方、加納さんは「着ぐるみは江戸時代から存在します」と話して歴史的にも長く浸透してきたものであることを示しつつも、着ぐるみがコスチュームではなく、日本人にとってより身近なものになったのは「最近10年」くらいだと振り返っている。
例えば「ひこにゃん」の存在がそう。中には人がいないよというお決まりのもと、その着ぐるみ自体が一つのキャラとして、成立するようになったと。その後のくまもん、ふなっしーもそうである。つまり、着ぐるみが道具ではなくなったというのが大きな変化。着ぐるみを軸に、物語が生まれ育って、広がりを見せている。
だから二人の話に共通するのが、キャラクターの背景を重んじる姿勢である。そのキャラクターがなぜそこにいて、(着ぐるみであれば)その動きをして、何がしたいのか、どうなっていくのかをそれを表現していかない限りは、正しい成長を遂げていく事はできない。二人の立場は違えど、その本質的な部分では一致している。
キャラクター相談室の誕生
1.広告代理店自体、幾つもみてきたキャラクターのボツ案
まさに「キャラクター相談室」はそんな風にして生まれた。実際、企業などからそのキャラクターの運用についての相談を受けていたこともあって、正式にそういう場を作ってアナウンスして、積極的に受け入れていこう。そうやってキャラと企業両面を育てていこうと。
また、生まれる経緯もその愛情に溢れている。二人は声を揃えて「キャラクターを助けよう!」と思ったと話している。
え?「助けよう?」ってどういう事?実はこのキーワードこそが二人を行動へと駆り立てている。
いとうさんは広告代理店時代、様々なキャラクター案を出す一方で、大量の「ボツ」案を目にしてきた。その中では、お蔵入りになってしまうものも少なくなくて、それに対して、もったいない、かわいそうだな、という気持ちを抱くようになったという。そんな胸の内は自らの著書の中でも書いていて、それを見かけた加納さんがいとうさんに声をかけるのである。
2.箱に入れられたままの着ぐるみたち
加納さんはゆるキャラブーム時代、多くの着ぐるみが作成された一方で、そのまま箱の中で放置されていたものをよく目にしていた。担当者が変われば、その扱い方もわからないので、やむを得ない話。でもそれを見る度、心が痛んだという。
いとうさんに声をかけたのは「どのキャラも思いを込めたものだから助けないと!」という純粋な想いから。先程のいとうさんの想いの通り、考え方も近かったので意気投合。会合を重ねるうち「キャラクター相談室」へと至るわけである。
3.キャラクターの活かし方は企業によっても異なるはず
さて「相談室」とは言っているが、どんなものでもいいのだろうか。クオン、KIGURUMI.BIZ、エソラリアの3社でと言っているのは、彼らであれば大抵の悩みをフォローできるだろうとしているからだ。
ただ、その相談の中身は基本、企業や法人などを対象にしている。当然ながら、企業が扱う商品や企業そのものをブランディングさせるために、キャラを運用していきたいということもあるだろうし、グッズ化をして、キャラ単体で収益を作れるようにしたいということもあるだろう。どっちもキャラクターの活かし方としては「あり」だろうから、そのそれぞれの目的に対して、必要な答えを指南していくわけである。
企業の相談にあたっては費用を必要と聞いて「え?」と思ったが、確かに弁護士しかり、それなりの責任を持って真剣に応えようという意思の表れであろう。
僕自身の考えだが、まだ埋もれている作家の才能なども、こうした機会で拾い上げて、可能性を伸ばす機会になればいいな、と思っている。作家の才能と企業が目指す成長のその先には、お互いのメリットがあるからで、その先には、真にクリエイティブが評価される世の中がある。そして日本がキャラクターにより元気になることを切に祈りたい。
今日はこの辺で。