LINEミニアプリ 販促などを通して企業の価値をLINEが底上げ
街やそこにあるお店そのものがコンテンツとなる時代へ。LINE株式会社は、「 LINE DAY 2020 」を開催。LINEはそのプラットフォームとしての強みを生かし、リアルな日常とあらゆる角度で結びつく。利便性の高い新たな生活スタイルを紹介したいと思う。
LINEミニアプリで顧客との関係強化
気になったのは、同社の執行役員 広告ビジネス事業担当 池端 由基さんが話してくれた内容。地域の店などとLINEとの接点である。LINE上に作れる「LINEミニアプリ」の話題に触れたのだ。3COINSなどの店でお馴染みの株式会社パルの取り組みを挙げた。
パル社は「PAL CLOSET」の名で「LINEミニアプリ」を作っている。自らが運営する実店舗を認知・プロモーションの起点と捉えて、実店舗に訪れた人にポイントが貯まるようにしている。このようにして、会員向けサービスを充実させて、顧客との接点を強化。公式アカウントとの連携でプロモーションを最大化できる環境を作ってきた。
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公式アカウントとユーザーがより身近に
公式アカウントの利便性を高めることにも注力。7月からは「LINEコール」を開始。ユーザーが公式アカウント自体と無料電話ができるようにしたものだ。一ヶ月足らずで5万アカウントがこの機能を実装した。
この席上、追加で「LINEで予約」というサービスを発表。ウェブ予約やトークでの予約を可能にすることを明らかにした。2020年11月から提供を開始する予定である。
店を認知、友達同士で当然にシェアしやすい環境に
また、公式アカウントの利便性を高くする一方で、お店との出会いの場を創出することが大事。これに関しても「LINEプレイス」というサービスの開始を明らかにした。要は、店のメディアとして機能させる。それを公式アカウントと紐付けば、お店の利用機会が増えるということだ。「LINEプレイス」の情報を通して、日常のトークでシェアできる。公式アカウントと相互に利用して価値を高めるのである。
リアルと変わらぬ販促と気持ちの触発
実店舗がリアルで発揮していた価値をデジタルに置き換えるのが「LINEセールスプロモーション」である。
通常、お客様は実店舗でPOP(商品を飾るスタンドなど)で商品購入の検討を行う。「LINEセールスプロモーション」を使えば、その状況が変わる。具体的には、店内でLINEを開くとそれに相当するチラシなどが表示されるのである。あわせて、クーポンも出る。また、店から出た際にそれを通知できて、取りこぼさないというわけだ。
キャンペーンも
「LINEで応募」も、2020年9月開始の想定で動いている。これは誰でも気軽に応募できるキャンペーンのプラットフォーム。個々にある買い物体験をキャンペーンと合わせて、より好奇心の沸くものへと設計していく。
「街やそこにあるお店そのものがコンテンツとなる時代へ」。
リアルで培ってきた店やブランドには価値があり、ファンもいる。だからこそ、それを今の時代にどう活かすか。LINEは、ユーザー数は8400万人もの利用者にも及ぶ。その意味で、彼らの企業価値は、まさにリアルを土台で、企業とユーザーとをつなげる。トークアプリとして、一般ユーザーを軸にしたところから、企業を相手にする。更に、上のステージを目指すところに来たと言える。
一般でのLINEの浸透での勢いをそのまま。彼らは企業に対してもその存在感を発揮できるだろうか。
今日はこの辺で。