フリュー 大人の為の“カラコン” 違い判る ショールーミング
黒目に馴染むカラーを用意した事で カラコン はアイメイクの代替えとなり、日常使いのアイテムとして定着する。フリュー株式会社は、オンラインストアを通して、そんな文化を伝え、後発ながら先駆者の会社となった。そして、新たな仕掛けが始まる。明治神宮前・原宿の「東急プラザ表参道原宿」の「WTW OMOTESANDO(ダブルティーオモテサンドウ)」 内に展開した カラコン 初の ショールーミング の展開である。名を 『BELLSiQUE(ベルシーク) ショールーミングストア by Mew contact(ミューコンタクト )』という。
まずブランド『BELLSiQUE』が、(このことについては記事でも書いたけれど)メーカーとして挑むものであり、これまで10代、20代の利用が中心だったのに対し、一つ上の世代に向けた提案を心掛けている。イメージモデルには“奇跡の38歳”と女性から絶大な支持を集めている女優 安達祐実 さんを起用していることからも分かる。上記の通り、日常使いとなれば、年齢の制限はないというのが根底の考えにある。
だから、新たな文化として根づかせなければならないわけで、その為にはまずは体感してもらうことに価値があるとした。 カラコン としては初めて ショールーミング ストアを期間限定でオープンさせたわけである。それ故、ここは販売するのではなくオンライストア『Mew contact』での購入を促し体験する場所であり、場所を提供する「WTW OMOTESANDO」にも売り場に新たな価値をもたらす気概を感じる。
カラコン で雰囲気が変わることを実感
足を踏み入れると、第一印象を大事に、安達祐実さんの写真を大きく、主張させている。より感覚的に伝わるよう、その体験へと導こうと意気込みが見える。
そこに並んだカラコンは、ひとつ一つ繊細に異なり、それもそのはず、目の色に近い色合いを細かなドットを散りばめ、かけあわせながら、タイプを変えている。『BELLSiQUE』で言えば、このバリエーションが6種類である。
この ショールーミング ストアでは、この6種類のイメージを体験でき、特徴的なのは、「目の形をしたディスプレイ」が真ん中に設置されている事だ。横にはコンタクトレンズ保存液に浸かった カラコン が並んでいる。
つまり、このカラコンの実物をピンセットで取り出し、その「目の形のディスプレイ」に乗せると、つけた目の色合いのイメージが分かるようになっている。6種のカラコンがどういう色合いで目を彩るのか、違いを見て、楽しむわけだ。
普段使わぬ世代にこそ、その良さを伝える体験型
さて、カラコンというと、どういうイメージを持つだろうか。まだ十代〜二十代のものという印象が強く、それ以後は卒業と考える人も少なくない。でも、決してそんなことはない。そう、『BELLSiQUE』のプロデューサー、フリューのカラコン事業部 商品企画課 福田奈緒子さん(冒頭の写真:右)は言う。
日常使いとしてカラコンが浸透し、まるで洋服を着るような感覚で使われるようになったと考えれば卒業はない。であれば、洋服と同様に、その年代にふさわしいカラコンをブランドとして用意すれば良い。逆に言えば、メーカーによくありがちな、ブランドと言いつつ、ターゲットがバラバラで統一感がないというような事は、絶対に避けなければならない。このブランドは、この世代に向けての色バリエーションであることにこだわったのだ。
この世代を意識して、20代のデザインでは割と主張が強かったカラコンを、ナチュラルテイストにして、落ち着き、馴染むデザインに仕上げている。
カラコン のショールーミング に感じるリアルの価値
リアルで提案する価値を話してくれたのは、フリューのカラコン事業部 事業部長代理の近藤真由香さん(冒頭の写真:左)。
「これまで、フリューが カラコン で新しい市場を提案する度、購入して体験してもらうことに勝るものはないと思った」と実感を込めて過去を振り返る。だから、今回は体験型にこだわり、 ショールーミング だと言う。「実物のカラコンに触れて、実際に、つけたイメージを実感してもらうことで、私たちが提案しようとしていることは、伝わるはずだ」と話してくれた。
今回、来てみて思ったのは、リアルにはリアルの役目があり、触ったりしてもらいながら、感受性豊かに、ブランドの魂を伝えられる、という事だ。これは、ネットにはできない芸当だ。
どの世代においても、その美しさを求めている人はいて、美しさの追求については貪欲である。「可愛く、美しく着飾る」という言葉は、洋服やアクセサリーに使われていたけど、 カラコン も仲間入りする日も近いのではないかと僕はおもう。彼女たちの想いを耳にする度、僕はカラコンの新たな躍進と、輝く女性の姿を思い浮かべるのである。