タカラトミーとSTORY & Co.が生み出す未来の価値提案 – おもちゃショーでの体験型プロジェクト
タカラトミーは、SDGs(持続可能な開発目標)に基づいた取り組みを積極的に進めている。その意味で、今回、おもちゃショーで見られた取り組みは、未来に必要な価値で、共感できるものであった。そのプロジェクトは、リカちゃんを活用した廃棄物の再利用を通じて、環境問題に向き合う活動。STORY & Co.というクリエイティブカンパニーが協力しており、未来に向けたサステナブルな価値提案を進めているのだ。
Story and Co.とのコラボレーション
STORY & Co.は、企業やブランドとコラボし、持続可能な未来を見据えた価値を提案する会社である。今回、タカラトミーとのコラボレーションにより、廃棄される素材をリカちゃんのお洋服として再利用するプロジェクトが実現した。
この取り組みは、ただリサイクルを行うだけでない。何より、子供たちに「物を大切にする心」を育むことを目的としていることが大事である。
おもちゃショーでの体験型イベント
まさに、それを形にしたのが、2024年のおもちゃショー。タカラトミーとSTORY & Co.のコラボによる体験型イベントである。
このイベントでは、捨てられる予定だったお洋服や素材を使って、子供たちがリカちゃんのお洋服を作る体験をすることができる。ハサミを使わずに安全に体験できるよう工夫されており、子供たちが環境問題について楽しく学べる場となったのである。
さらに、作ったお洋服をその場でリカちゃんに着せることができる。だから、子供たちは「捨てるはずのものにも新たな価値がある」というメッセージを体験を通して理解できるのである。このように、実践的な学びと楽しさが融合したイベントとなっているのは、注目すべきことだ。
押し付けられて、啓蒙されても、それは心に残らない。
女性的感性がもたらす価値
それが自然にできるのは、なぜだろう。僕は、そこに女性的感性が発揮されているからだと思うのである。思うに、売れるかどうかもあるけど、それ以上に、未来に求められる価値かどうか。
話が逸れるけど、思うに女性は子供を産む立場。子供を守る為に、人とどう渡り合っていくかを重んじていく感性がある。情緒的なものであり、気持ちの部分からアプローチする。
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だから、女性の唱える価値は、何年か遅れてやってくるけど、確実に浸透する。つまり、上記にも書いたけど、押し付けられるものではなく、いかに日常に取り入れて、持続可能なものとして、提案していけるか。
この部分である。その意味で、未来に必要な価値を早期に提案するというのは共感できる。女性の感性は、今の利益にとどまらず、未来を見据えた視点を持っている。STORY & Co.のクリエイティブなアイデアが、このプロジェクトの成功に大きく寄与している。
おもちゃショーが示す未来の方向性
ゆえに、おもちゃショーでのこの取り組みは、来場者からも高く評価される。
それは、単なる商業的な活動ではない。未来の子供たちに向けた重要なメッセージが込められているためである。こうしたサステナブルな取り組みは、今後もさらに広がるだろう。そして、多くの企業が同様の方向性で進むことを期待したい。
そして、何年か経過した後、このタカラトミーとSTORY & Co.のコラボによるプロジェクトが、未来にとっての常識であるように。おもちゃショーでの体験型イベントを通じて、育った子供たちが何をしていくか。そこにも繋がっていく。環境意識を高め、押し付けでなく、持続可能な未来の価値として、学んだこの機会。
今後もこのようなプロジェクトが広がり、次世代に向けた価値提案が進んでいくことが期待される。
今日はこの辺で。