映画を控え“ピーターラビット”跳ねる!? ソニー・CP の2021年は?
映画を控える“ピーターラビット”、洗練された鬼太郎“Hey, KITARO”、そしてSNSなどで人気の「#GIFの伊豆見」。株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ( ソニー・CP )は、いつも、半歩先を行く視点で、洗練されたコンテンツをライセンス展開しているが、そんな彼らが2021年、牽引するキャラとしたのは、それらの3つだった。キャラに依存しすぎず、自らのアートワークを用いて、デザイン性とキャラの愛らしさのバランスを突いてくる彼らの姿勢に心が惹かれるのである。順に見ていこう。
一つ目は「ピーターラビット」。映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の公開を6月下旬に控えていおり、第一作では、人間さながらにうさぎのピーターラビットが実写で駆け巡る姿で話題を集めた。その実績は、全世界興行収入が約386億円を超えるもので、折り紙付きである。
キャラクター自体は出版120周年を迎えるなど歴史が古く、ターゲットとなる世代の幅も大きく、認知が高い。また原画は上品なテイストでインテリアとの相性も良く、ギフト向きな要素もあって、人を選ばない強さがある。
二つ目は「ゲゲゲの鬼太郎」の新たなコンセプトシリーズ「Hey, KITARO」である。目玉の親父の声が聞こえてきそうだ。水木しげる先生の作画とは一味違って、ライフスタイル雑貨にこだわる世代に向けた、普段の暮らしに取り入れやすい手描き風で、これはこれで魅力的である。
大人の女性でも違和感なくデザイン性の高さが特徴である。こちらは、つい先日、YouTubeに【公式】Hey, KITAROチャンネルを開設して、昨年にも増して、プロモーションを強化して一層、本腰を入れていく構えだ。
https://www.youtube.com/channel/UCF1YAcN4obHtew-GCtGAgYA
最後は「#GIFの伊豆見」であり、アニメーション、イラストレーション、漫画など幅広く活動中のクリエイター。ライフワークとして1日1個GIFアニメを製作しSNS上に投稿していて、代表作ともいえる「えっびっ」はLINEスタンプDL数でもランキング入りするなどして、彼女の元には多くのオファーが続いている。
最近では、彼女の生み出した「憧れのエビ天」に関する各種雑貨商品が、オンラインストア( https://furbaby.jp/ )やAmazon・Yahoo!ショッピング・楽天市場等で販売されており、商品の裾野も広がっている。
「身近にあるモチーフに可愛いキャラクター。そして、シュールなモチーフ。これらを重ね合わせて、共感をおぼえながらも、クスッとさせる要素を持ち込むのが絶妙」と同社。まさに時代の要素を上手に取り入れながら、自己表現をして人気を掴んでいく、現代を象徴するコンテンツだといって良いだろう。