1. HOME
  2. News
  3. 買い談
  4. 通販/eコマース
  5. 「 楽天ファッション 」オムニチャネル 施策 機会損失をなくし 売上 と 利益率 を改善

「 楽天ファッション 」オムニチャネル 施策 機会損失をなくし 売上 と 利益率 を改善

   楽天は「DX」に関連して、既存の価値の利活用を意識しており、オムニチャネル の可能性に注目しているようである。「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」では店内に陳列されている服を、ネット通販の在庫を連携させ、そこでフォローできる仕組みづくりを行う。ネットの力で機会損失をふせぎ、売上、利益双方にプラスをもたらす。

楽天ファッション 在庫 の面からリアル店を救う

1.これがリアル店救済になる理由

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、大きくダメージを受けたのはリアルのお店。でも、実は伸び代があるのもリアルの店舗なのだ。ただ、それも「オムニチャネル」といったところで、リアル店舗のスタッフに浸透していなければ意味がない。

 リアル店舗のメリットはその場で販売できると同時に、オンラインストアの第二の倉庫としての役目も担えるという点にある。その受注をこのリアル店の在庫に引き当てれば、消化率を上げる事もできる。その為にリアル店スタッフの動きをどう変えていくべきなのかという議論の延長線上に、オムニチャネルがある。リアル店の価値はそれでこそ真に生まれ変わり、売上、利益の両面からプラスに変えることができるのである。

関連記事:ブランド や 専門店 のスタッフが“DX”を進める上でやるべきこと

2.季節商材の多いファッションこそ、在庫が重要

 楽天が「楽天市場」と「楽天ファッション」を切り分けた要因はこの辺にもありそうだと思っていて、リアルとネットの関係性が深いからだ。なぜなら、ファッション系は季節性が強いので、リアルでもし機会損失が生まれれば、死活問題だからで、その為には、楽天市場よりもリアルネットの在庫の行き来を容易にさせる仕組みが大事になってくるわけで、下記の図のようにできれば、理想である。

3.物流でネット通販だけでなく、リアルの環境も変える

 ECモール(ここでは「楽天ファッション」)の在庫がリアルのお店や自社ECに連動していれば、ユーザーは楽天ファッションのアプリ上で在庫を確認して、例え、モールの店では在庫がなくとも、リアル店などから在庫を拾って、売ることができるからである。

 例えば、今いる近くの店舗にその商品があるとすれば、そのまま向かって取りに行けばいいし、なければ、別の店舗の在庫を引き当てて、家に届けてもらえばよい。店側の都合だけではなく、ユーザーにもプラスに働くのだ。

 急激なデジタルシフトは、物流を巻き込んで、世の中を大きく変えようとしており、僕らの生活もネット、リアル問わず、柔軟に相互に行き交いながら、利便性の高いものへと進化していくに違いない。

4.ファッションジャンルでの楽天なりの差別化はここに

 そして、忘れてならないのが、楽天のファションジャンルへの施策とつながっていることだ。

 わかりやすい例を考えれば、最近、楽天はFASHION WEEK TOKYOの冠スポンサーとなっている。つまり、リアルの路面店を主とするファッションブランドを、楽天ファッションに集めるためである。

関連:なぜ今、楽天がファッションを強化するのか?

 そのファッションブランドにとっての利点は、これらのオムニチャネルのサービス。デジタル化が必要だが、そこにかける知見やコストを最小限に抑えながら、在庫過多をなくすわけだ。そうすることで、ファッションブランドは企業価値を高めて、さらに躍進をすることができる。

 楽天としてはそれらのリアル店に楽天ペイ、楽天ポイントで絡めるようにしていけば、自分のも利点はある。

 いうまでもなく、その関係構築に合わせて、楽天ファッションの出店ブランドも増やしていくことになるわけで、一石二鳥だ。これにより、彼らは、自らの強みを活かして、ファッションを盛り上げていく一助となる。地方のエンパワーメントに続いて、ファッションのエンパワーメントをしていくということになっていく。これらの施策が彼らにとっての経済圏を拡大していく重要な要となっているのである。

 今日はこの辺で。

関連記事

145が自らの考えを大事に、わかりやすく想いを持ってビジネスの本質に迫るメディアです。主に小売業、ものづくりとキャラクターライセンスを追っています。
詳しくはこちら

all/初心者 culture/SDGs culture/学生クリエイター culture/推し活 culture/渋谷 culture/生成AI culture/調査・データ DEEP DIVE: 1推し(イチオシ) DEEP DIVE: ものづくりのセオリー DEEP DIVE: アーティストの感性に触れる DEEP DIVE: ボーダーレス─僕らは空間と時間をクリエイトする DEEP DIVE: 奥深きキャラクターの背景 DEEP DIVE: 店の声─舞台裏での奮闘記 DEEP DIVE: 潜入イベントレポ DEEP DIVE: 賢くなろう─商売の教科書 DEEP DIVE: 超境─クールジャパンの新次元へ EC/Amazon EC/au PAY マーケット EC/BASE EC/Instagram EC/LINE EC/Shopify EC/Yahoo!ショッピング EC/YouTube EC/フューチャーショップ EC/メイクショップ EC/接客 EC/日本郵便 EC/楽天ファッション EC/楽天市場 Fancy/Curious George Fancy/PEANUTS Fancy/すみっコぐらし Fancy/カピバラさん Fancy/サンエックス Fancy/サンリオ Fancy/シルバニアファミリー maker/バンダイ maker/ユニクロ RealShop/ZARA RealShop/コンビニ RealShop/スーパーマーケット RealShop/百貨店・商業施設 RealShop/飲食店 Shop/ウォルマート 【Buying】CRM 【Buying】MD(品揃え/自社開発) 【Buying】OEM 【Buying】アプリ 【Buying】オムニチャネル・OMO 【Buying】オンラインモール 【Buying】コンサルタント 【Buying】コーティネイト・採寸 【Buying】コールセンター 【buying】サプライチェーンマネジメント 【Buying】チャット 【Buying】フィンテック・金融 【Buying】フルフィルメント 【Buying】フードデリバリー 【Buying】マーケティングオートメーション(MA)・メール配信 【Buying】ライブコマース 【Buying】リユース 【Buying】レンタル 【buying】ロジスティクス(流通) 【Buying】一元管理 【Buying】新規獲得/SNS販促 【Buying】決済 【Buying】自社EC 【Buying】越境EC 【Buying】運営代行 【Fancy】ディズニー 【Fancy】ピーターラビット 【Fancy】ムーミン 【Game】Nintendo 【IP】Buzzverse – SNSから拡がる共感の宇宙 【IP】Storyverse –物語から生まれたキャラクターたち 【IP】Zakkaverse–モノとともに日常を彩るキャラクターの世界 【IP】キャラクター・スポット 【IP】ゲーム 【IP】ファッションブランド 【IP】未来図(WEB3/NFT等) 【Product】ふるさと納税 【Product】アクセ・ジュエリー 【Product】アパレル 【Product】インテリア 【Product】コスメ・健康 【Product】スイーツ 【Product】ホーム・台所 【Product】文具 【Product】玩具・ガチャ 【Product】花・植物 【product】製造業テック 【Product】雑貨・小物 【Product】食品 【Product】飲料・酒 オフラインショップ キャリアと生き方|HERO insight —逆境をチャンスに変えるストーリー ビジネス思考法|HERO insight —“仕組み”と“本質”を捉える視点 事業化のリアル|HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ 創造のヒント|HERO insight —人の心を惹きつけるアイデアの源泉

最近の記事