NEWoMan横浜がオープン!臨場感たっぷりに注目の新感覚ショップを一挙紹介

2020年6月24日、JR横浜駅直結という絶好のロケーションに誕生した商業施設「NEWoMan(ニュウマン)横浜」。コンセプトは「あたらしい時代を生きる、すべてのあたらしい女性のために、あたらしい経験と出合う場所」。その名の通り、従来の“駅ビル”とは一線を画す高級感と洗練された雰囲気が漂っている。オープン日に足を運んだ私が、気になったショップを“新感覚な5選+2店”としてまとめて紹介したい。リアル店舗ならではの魅力や、そこでしか出合えない体験がぎゅっと詰まっていたので、ぜひ最後まで読んでもらえればと思う。
新しい風を送り込む店達
1. 蜷尾家/NINAO(ニナオ)
まず目に飛び込んできたのは、台湾発のソフトクリーム&ティースタンド「蜷尾家/NINAO(ニナオ)」。本国・台湾では約110種類ものソフトクリームフレーバーを提供しているが、ここでは厳選された味に加え、横浜店限定のアルコール提供やフロートメニューも楽しめる。

とくに注目は、上がアイス、下がドリンクというタピオカ風の“お茶フロート”だ。お茶のほろ苦さとスイーツの甘さのバランスが絶妙で、上品な味わい。店頭の明るい雰囲気と合わせ、甘いもの好きだけでなく、ちょっと変わったドリンクを探している人にもおすすめしたい。

2. THE SHOP YOKOHAMA
続いては、『THE POCKET T-SHIRTS』を展開する「THE SHOP YOKOHAMA」。超長綿「スーピマコットン」の落綿(オールディズコットン)を使ったオリジナル生地が特徴で、ゆったりとした着心地と丈夫さを両立させたTシャツを販売している。

横浜店限定のカラー(ネイビーやブラック、グレー)が発売されており、数量限定ということもあって、オープン初日から多くの人が手に取っていた。Tシャツの形やカラーをじっくり確かめたい人は、実店舗で見られるメリットが大きいはずだ。オリジナル生地の製造は、 1894年に綿布問屋として創業し、 長きに渡り日本の繊維業を牽引してきた興和株式会社によるものだ。
3. YELLOWKORNER
「イエローコーナー(YellowKorner)」は、2006年にパリで誕生。アートフォトをもっと身近に取り入れてほしいという願いから生まれた、ギャラリーショップ。壁一面に並ぶアートフォトは圧巻で、100ユーロ以下の作品から著名写真家のものまで、幅広い価格帯と作家陣を取り扱っている。現在では世界29か国での展開となっており、日本には2015年に上陸、 若手から著名写真家まで計200名以上のアーティストの作品を扱っている。

家で過ごす時間が増えた昨今、「アートフォトのある暮らし」は自宅をより豊かにしてくれると実感。実際に見て触れられるので、自分の部屋のインテリアとして合いそうな作品をじっくり探すのも楽しい。オンラインでは伝わりにくい質感やサイズ感を直接チェックできるのが大きな魅力だ。
4. 246st.MARKET
オープン初日から7月9日(木)までの期間限定で登場していたのが、ワールドによるPOP-UP型ショップ「246st.MARKET(ニイヨンロク ストリートマーケット)」。SNSやオンラインを中心に展開している若手クリエイターブランドを一堂に集め、ひとつのマーケットとして構成している。
ワールドは“次世代ファッション業界の多様なアイデアとチャレンジを支援”する目的で「クリエーターズサポートプログラム」を実施しており、「246st.MARKET」はその取り組みの一環だという。外部出店は今回が初ということもあって、熱気に満ちたブースで新たなブランドとの出合いを楽しめる。
5. Maker’s Watch Knot
カスタムオーダーの腕時計ブランド「Maker’s Watch Knot ニュウマン横浜ギャラリーショップ」。日本製で高品質な時計と、豊富なストラップを自由に組み合わせられるのが特徴で、季節やファッションに合わせてカスタマイズを楽しめる。
腕時計だけでなく、壁掛け時計やレザープロダクトも展開しているので、生活空間を彩るアイテムとしても注目。自分好みの組み合わせを、その場で実際に手に取りながら完成させる体験はオンラインでは味わえない贅沢だ。
“リアル”をより強く感じた2店舗
NEWoMan横浜を巡っていて、とくに“リアル店舗の大切さ”を実感させてくれたのが、後述の2店舗だ。高級感と格式を感じる空間の中で、スタッフやブランドの想いに触れ、五感で味わう——そんな体験こそが、商業施設の真髄ではないだろうか。
6. MAISON CACAO(メゾンカカオ)
「MAISON CACAO(メゾンカカオ)」は、まるでジュエリーショップのような洗練された内装が印象的。
鎌倉発祥でまだ5年ほどの歴史だが、生チョコを中心にバーやコスメなど多角的にカカオの魅力を伝えている。

スタッフいち推しの「生ガトーショコラ」は、小麦粉不使用で“生チョコレートをそのまま焼いた”ような濃厚さ。
天皇陛下の即位の礼で海外首脳陣に配られた逸品で、その味は折り紙付きだ。ディスプレイを眺めていると、カカオバターを使ったヘアオイルやボディオイル、カカオ風味の「お酢」など、チョコを超えて生活に溶け込む商品が並ぶ。さらに18時以降は店内の一部スペースがBARに早変わり。生チョコとアルコールのペアリングも楽しめるというから、ここでしか味わえない特別な体験が待っている。

もうひとつ特筆すべきは、“カカオ文化”に対する深いリスペクト。
コロンビア産の銅を繊維にして織り込んだ手作りのバッグを取り扱い、カカオ原産地であるコロンビアの魅力を伝えている。店舗を巡るだけで、ブランドが大切にしている背景やストーリーを肌で感じられるのはリアル店舗ならではだ。
7. UNDERSON UNDERSON
もう一店の『UNDERSON UNDERSON』は、日本古来の和紙と特許技術から生まれた独自素材「WASHIFABRIC™」を使った肌着やルームウェアを提案している。
店頭には和紙由来の糸で編まれたぬいぐるみが飾られていて、その可愛らしさと素材のユニークさに目を奪われる。
和紙の糸を使うことで、吸水性・通気性・速乾性に優れ、素肌との相性が格段に良くなるのだとか。実際に水を垂らして比較するデモンストレーションを見せてもらったが、その速乾ぶりには驚いた。

アンダーウェアを中心に、外からは見えない部分にもしっかり気を配るライフスタイルを提案していて、伝統と技術が織り成す上質な暮らしを実感できる。
「和紙」という日本の文化を、ファッションや雑貨を通じて自然に取り入れられるのが魅力的だ。
まとめ──“体験”こそ商業施設の醍醐味
今回歩いてみて感じたのは、NEWoMan横浜には検索ではたどり着けない“発見”が溢れているということ。
オンラインショッピングが当たり前になった今だからこそ、実際にショップへ足を運び、スタッフとの会話や商品に触れることでしか得られない感動や学びがある。
施設側は目利きとキュレーション力を発揮し、多彩なショップとブランドを迎え入れる。一方、ものづくりの現場は自分たちの誇りを堂々と表現する。お互いの想いが交わることで、消費者にとって新鮮な体験が生まれ、そこからさらに文化や価値が生み出されるのだと感じた。
NEWoMan横浜には多くの人がまだ知らないブランドや、既存の概念を超えた取り組みがぎっしり詰まっている。もし横浜を訪れた際には、ぜひこの新しい商業施設に立ち寄ってみてほしい。きっと、今まで知らなかった世界と出合い、新しい発見に胸が高鳴るはずだ。
今日はこの辺で。